脚部置換型推進装置『Salvia』製作ガイド
・概略
fig. 1-5は3Dモデルのレンダリングと出力品の作例写真、キットの内容です。
本キットはメガミデバイスの脚部を置き換えるもので、通常素体に対応しています。内容物はフレームが両脚分で46パーツと磁石16個、装甲が両脚分で10パーツです。フレーム回りには差し替えパーツと予備があります。キット以外で必要なパーツは置換部分を除くメガミデバイス素体一式です。
・注意点
本キットはUVレジン製です、通常のレジンキャスト製ガレージキットと同様の洗浄煮沸処理を行うと破損する可能性が高いです。二次硬化とIPAによる洗浄を行っています。ご自宅での洗浄を行う際はあまり強力でない中性洗剤等を使用して常温で行ってください。
パーツ強度の都合上、自立させることが困難です。必ずスタンドを利用して飾ってください。
パーツ補償などのアフターサービスはいろしか様で購入したものに関してはいろしか様の店頭で受けることが出来ます。Boothで購入したものに関しては必ずBoothからアフターサービスを要請してください。
・工具類について
ニッパー、デザインナイフ
長手甲verを製作する場合、非常に細かい部分を加工する必要があるため、作業しやすいものを用意してください。やすり、コンパウンド
240-1000番があるといいかもしれません、曲面なのでスポンジやすりが便利です。サフ吹いて削ってを繰り返して良い感じにします。瞬間接着剤
少量でも強力に接着できるものがお勧めです、僕はwaveの3Sを使っています。また、装甲の点付けではゼリー状瞬着を使用しました。グリス、筆
摺動部に潤滑油を塗布してください、摩耗による嵌め合いの悪化や塗膜の剥離をほんのり緩和できます。塗り過ぎてフリクションが弱くなった場合は綺麗な綿棒などで拭き取りながら渋み調節をしてみてください。塗料、筆、エアブラシ等
出力品ですので塗装が必要です。強い有機溶媒を使うとクラックが入る可能性が高いのでサポート材などにお使いのシンナーを塗布して様子を見てください。ヒートガン、ドライヤー等
嵌め合い調整のため、パーツを軟化させるために必要です。加熱しすぎると形状が戻らなくなるため様子を見てください。
・パーツ配置と組み順
パーツの配置は装甲を外した状態で示しています。塗装を済ませてから装甲の接着、組み立てといった手順となります。
下記のサブフレームには左右があるため、塗装や洗浄時に混ざらないようマーキングしておくと幸せになれます。
膝関節のレール部分に弧に沿ってスライド部分を挿入します。塗膜保護のため今回はかなり緩く作っています。青でマークされているスライド部分をヒートガン等で温め、嵌め合いを調節する事が出来ます。お好みで調節してください。
また、磁石の向きはスライド部分とレール部分で逆にしておくと縮んだ状態で保持されやすくなります。調整や塗装が終わった後、レールキャップを接着します。
下腿と脛上部のパーツに、膝関節と反発しない向きで磁石を接着してください。
踵のランディングギアと脛の嵌め合いがシビアなため、やすりがけなどの調節を入念に行ってください。緑でマークされた部分をヒートガン等で温めると割れやすさを緩和できます。予備が2本入っているので、失敗を前提に作業してみてください。
ブースターと爪先パーツは小さい軸パーツで接続されます。失くしやすいため、予備が入っています。
踵のレール部分に爪先を嵌め込みます。爪先の軸と同軸なので慎重に回すように挿入してください。
下腿にサブフレームを嵌め込みます。オレンジでマークしたBJ部分は塗膜を除去しておいてください。また、緑でマークされた部分をヒートガン等で温めると割れやすさを緩和できます。予備が両脚分入っているので、失敗を前提に作業してみてください。
脛にサブフレームを嵌め込みます。オレンジでマークしたBJ部分は塗膜を除去しておいてください。また、緑でマークされた部分をヒートガン等で温めると割れやすさを緩和できます。予備が両脚分入っているので、失敗を前提に作業してみてください。
サブフレームを挿入してから、膝関節の磁石を嵌め合わせると作業しやすいかもしれません。
下腿に装甲を固定する際は装甲をたわませてねじ込む必要があります。
装甲の内側にクリアを厚めに吹き、よく乾燥させると擦れによる白化を防ぐことができます。水色でマークされた部分で接着して下さい。
擦れや瞬着による白化はエナメル塗料のクリアーを塗るとごまかせます。
膝関節に装甲を固定する際は装甲をヒートガン等で温め、開き具合を調節する必要があります。温めた後、閉じる方向に少しだけ力をかけながら冷却してください。割れないように様子見しながら作業を進めてください。
エナメル塗料のクリアーを塗るのが困難なため、できるだけ嵌め合い調節で何とかなる方が楽です。接着する場合は水色の部分で点付けになります。
脛上部と脛に装甲を固定する際は、膝関節と同様作業が必要です。
擦れや瞬着による白化はエナメル塗料のクリアーを塗るとごまかせます。
爪先の装甲も同様に温めて形を整えると接着しやすくなります。
プロペラントタンクは接合部に嵌め込むことが出来ます。塗膜へのダメージが懸念されるため、保護用のため双方にクリアを拭くことをお勧めします。あかんかったらエナメルでレタッチしてください。
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