拡張腕部部材『meehania v2.0』製作ガイド

・概略

fig. 1 レンダリング

fig. 2 作例背面から

fig. 3 作例正面から

fig. 4 キット内容物

　fig. 1-4は3Dモデルをレンダリング図と作例写真、キット内容です。キット内容は両腕で手首BJの予備含み48パーツ、磁石が6個、真鍮線35mm、Φ2mmプラ棒、おまけブレードです。キット以外で必要なパーツは腕部を除くメガミデバイス素体一式です。
　フレームと透明装甲のセットです。渋み調整を入念に行えばある程度保持力は確保できますが、重量物を持たせて飾るのは避けてください。

・注意点

　フレーム及び透明装甲はUVレジン製です、通常のレジンキャスト製ガレージキットと同様の洗浄煮沸処理を行うと破損する可能性が高いです。二次硬化とIPAによる洗浄を行っているので、ご自宅での洗浄を行う際はあまり強力でない中性洗剤等を使用し常温で行ってください。
　パーツ補償などのアフターサービスはいろしか様で購入したものに関してはいろしか様の店頭で受けることが出来ます。Boothで購入したものに関しては必ずBoothからアフターサービスを要請してください。

・工具類について

1. ニッパー、デザインナイフ
   　Φ0.8mmの真鍮線を切断できるものが必要です、アルティメットニッパーは折れるので絶対に避けてください。

2. やすり、コンパウンド
   　240-1000番があるといいかもしれません、曲面なのでスポンジやすりが便利です。サフ吹いて削ってを繰り返して良い感じにします。
   　また、透明パーツは800番程度まで磨いた後クリアを吹き、コンパウンドを使って磨くと質感が良くなります。

3. 瞬間接着剤、クリアパーツ用接着剤
   　少量でも強力に接着できるものがお勧めです、僕はwaveの3Gを使っています。透明パーツとフレームの接着にはセメダインハイグレード模型用などが適していると思います。白化しないことをお祈りしながら3Sなどの低粘度瞬着を使うのもいいかもしれません。

4. グリス、筆
   　摺動部に潤滑油を塗布してください、摩耗による嵌め合いの悪化を緩和できます。塗り過ぎてフリクションが弱くなった場合は綺麗な綿棒などで拭き取りながら渋み調節をしてみてください。

5. 塗料、筆、エアブラシ等
   　出力品ですので塗装が必要です。強い有機溶媒を使うとクラックが入る可能性が高いのでサポート材などにお使いのシンナーを塗布して様子を見てください。

・パーツ配置と組み順

fig. 5 掌

fig. 6 掌ケージ

　fig. 6の掌ケージ底面のガイドに沿ってラフトを割ると分解しやすいです。
　まず、真鍮線の表面を400番程度のスポンジやすり等で荒らします。真鍮線を切断し、端部を整えた状態で3.5mm程度にしてください。治具は付属しないので気合いでお願いします。
　次に掌とBJ、真鍮線を接着します。すっぽ抜け防止のため強度の高い瞬間接着剤を使用してください。BJパーツは失くしやすいため予備が入っています。

fig. 7 前腕部分

　前腕を切り出す際は手首から横に張り出したパーツを折らないよう、慎重に作業してください。

fig. 8 肘関節スライド部分

　肘関節スライド部分に磁石を接着します。

fig. 9 肘関節構成

　　肘関節スライド部分を肘に挿しこみ、キャップを接着します。

fig. 10 上腕下部

fig. 11 腕部構成

　上腕下部に磁石を接着しますが、fig. 11の配置で反発しないように注意してください。作業性が悪いため、デザインナイフの刃などの薄い磁性体でアプローチしてください。

fig. 12 肩部構成

　肩部とBJを2mmプラ棒で接続します。粘度が低い瞬着を使うと関節まで固定されるため、注意して作業してください。接着部分のプラ棒表面を少し荒すと固定しやすいです。

fig. 13 透明装甲 手甲

fig. 14 透明装甲 前腕

fig. 15 透明装甲 上腕下部

　装甲とフレームを接着します。青で示されている部分で装甲とフレームが接触するのでその部分で点付けになります。かなり面積の小さい接着なので瞬着の方が丸いかもしれません。厳しい時は装甲とフレームの隙間に瞬着を流し込んで固定してください。

fig. 16 手首構成

　前腕に手首を差し込みます。十分に潤滑し、手首の真鍮線とBJが完全に接着されていることを確認してから差し込んでください。
　掌の交換の際、BJが手首部分に取り残された場合はピンセットで無理やり取り出すか、先端の細い刃物で割ってから取り出してください。

・完成イメージ、作例

fig. 17 作例 正面

fig. 18 作例 背面

fig. 作例 腕組み 側面