TW3-1200製作ガイド
・購入される前に
上図は3Dモデルをレンダリングしたイメージ図です。本ガイドでは『1/12スケール オリジナルバイクキット TW3-1200』の組み立てを解説します。組み立てにはスポーク用に金属線、軸用に金属パイプ、ケーブルホース類用にパイピングケーブルが別途必要です。成型色は概ねグレー、ドライブベルトが黒、ヘッドライト用レンズが透明です。
本キットは3Dプリンターにより上図3Dモデルを出力したものです。UVレジンの脆い物性に起因する障害をいくつか抱えています。また、製作難度が当ディーラーの過去キットより遥かに高くなっています。製作中に破損してしまった場合や、出力不良が見つかった場合はBOOTHのメッセージからパーツ請求を行ってください。郵送にて対応いたします。
booth: 商品ページ
・キット内容、パーツリスト
左がサポートのついた状態、右が表面処理をしてサフを吹いた状態です。
フレーム
タイヤ(フロント細、リア太)
タンクカバー, シート, エキゾースト
エンジン, インテーク, オイルクーラー, 電装ボックス
ツリー, スイングアーム, フォーク, ナックル等
プーリー, ベルト, ブレーキディスク等
キット内容は上記に加え透明のレンズパーツが2個とプラグの予備、ツリー固定用の六角穴付きボルトが含まれています。
・工具類
1. ニッパー, デザインナイフ, ハンディリューター(あれば)
ニッパーはΦ0.8mmの真鍮線を切れるものが必要です。Φ1.3mmの真鍮パイプはデザインナイフでも気長にやれば切れるようですが、ダイヤモンドディスク等で切断すると楽だと思います。
2. やすり
240-600番でおおむね事足りますが、レンズ部分など場合によってはより研磨したほうが質感が良くなります。曲面と平面があるのでスポンジやすりと板当てした紙やすりを使い分けると便利です。また、金属線を扱うのでダイヤモンドやすりで頭を均すと綺麗に仕上がります。
3. 瞬間接着剤
少量で強固に接着できるものがあるとより良いです。塗装後に洋白線でスポークを張る場合、セメダインハイグレード模型用などの塗膜を侵さない接着剤があると良いかもしれません。
4. ピンバイス
キットの性質上、多数のドリルとピンバイスが必要になります。必須は0.5, 1.3, 3.0mmです。
5. 金属線、金属パイプ、ビニールパイプ、レンチ
本キットには金属線、金属パイプ、パイピングケーブルが含まれていません。必要なもののリストが以下になります。真鍮でやる場合は1セットで足りますが、スポークに洋白線を使用する場合は2セット必要で割高です。
・真鍮線 Φ0.3mm 約150mm
WAVE Cライン 0.3mm 6本入り
・真鍮(or洋白)線 Φ0.5mm 約1500mm
テトラ真鍮線 0.5×250mm 10本, テトラ洋白線 0.5×250mm 5本
・真鍮パイプ Φ1.3mm 約180mm
WAVE Cパイプ 1.3mm 2本入り
・パイピングケーブル
タミヤ パイピングケーブル 0.65mm
タミヤ パイピングケーブル 1.0mm
・六角棒レンチ 0.89mm
SK11 六角棒レンチ マイクロセット 3本組
・軸打ち
サポートを除去した後、組み立てに必要な金属線をガイドに沿って打っていきます。ケーブルホース類の部分は0.3mm及び0.5mm、パーツ接合部は0.5mmを使用してください。0.7mmほど飛び出していれば十分です。青でマーキングしているものが0.5mm、オレンジが0.3mmのものを使います。パイピングケーブルの被覆を剥いて中の針金を使う場合、パイピング回りの軸打ちはしなくていい可能性があります、なんやかんや調整してください。
・仮組み
仮組段階では完全に接着せず、瞬着の点付けやブルタックなどで位置関係を見る程度にしておいてください。本組み立て時に接着する部分は緑、1.3mm真鍮パイプで接続する部分がオレンジです。真鍮パイプは余裕を持って切り出し、仮組時に現物合わせで調整してください。
1. シリンダーを合わせる。
2. シリンダーヘッドを付ける。
3. クランクケースとシリンダーを合わせる。
4. 先にマフラーを配置しておき、エンジンを捻りこみます。
5. エンジンを少し傾け、エグゾーストマニホールドを刺しこみます。
(本組み立て時はこの段階でフレームとエンジンを接着してください。)
6. 電装ボックスをねじ込みます。傾けたりなんとかしてください。
7. インテークマニホールドとプラグ、オイルクーラーを接続します。
8. プーリー、スタンドを接続します。(展開と格納は任意選択です。)
9. ヒールガードを接続します。
10. ガソリンタンクの外装を接続します。
11. 電装ボックスとモノサス、フレームとスイングアームを接続します。
それぞれ6mmと26.5mmが1本ずつです。
12. モノサスとスイングアームを接続します。8mm1本です。
13. r1と刻印されている治具を画像のように配置し、手前側にr2を被せます。
治具はそのままだと使いづらいので一部を切欠いてください。0.5mmの金属線をガイドの角度で手前からハブの奥側へと挿しこみます。金属線が入らない場合、穴の向きに注意しつつ、0.5mmのドリルで掘り直してください。
14. 裏返して反対も同じようにします。残りを張ります。
15. プーリーとブレーキディスクを接続します。
16. ナックル、ブレーキキャリパーを接続します。リアの車軸は26mmです。
17. タイヤを接続しますトレッドパターンは青の方向です。
18. プーリーにドライブベルトを隙間から刺しこんでかけます。
(ドライブベルトは一部を切断して通す方が楽だと思います。)
19. ナックルとスイングアームを接続します。5.5mmが2本です。
20. アッパーアーム2本とフレーム、ナックルを接続します。6mmと5.5mmが2本ずつです。
21. フロントホイールとタイヤをやります。リアと手順は一緒です。
22. キャリパー付きのアウターチューブをブレーキディスクとの隙間に滑り込ませるように接続します。フロント車軸は25mmです。泥除けをアウターチューブに接続します。
23. ライトにレンズを接続しますが嵌め合い調整が必須です。
付属の六角ボルトをレンチで軽く締めてください。
24. アウターチューブを挿しこみ、シートを接続したら仮組は終了です。
・パイピング
塗装後にやります。やりやすい手順を書いていきます(当社比)。青でケーブルは指定しています。
1. キャブに0.65mmのケーブルを瞬着で2本合わせたものを接続します。
2. 燃料タンク底面から1mmのケーブルを3本出します。
3. プラグに0.65mmのケーブルを接続しておきます。
4. インテークマニホールドをシリンダーに接続し、1を分岐ボックス、2をキャブ、3をシリンダーと電装ボックスへと順番に接続します。
5. 0.65mm2本合わせたケーブルで、分岐ボックスからスロットルへと接続します。ハンドルを切っても張らない長さに調節してください。
6. 1mmのケーブルをブレーキ関連の場所に接続します。
7. 電装ボックスとオルタネーターを0.65mmのケーブルで接続します。
8. クラッチカバーとクラッチレバーを1mmのケーブルで接続します。
・塗装
塗装については一応カーモデルなので、「ざっくりやすってサフを吹いて、あかんところ直してサフ吹いてヨシ!」となったら本塗装みたいな流れになると思います。一部パーツが掴むところないやんけってなりますが、軸打ちしたところを塗装クリップで掴む、両面テープ、ブルタックなどでなんとか頑張ってください。また、仮組みの項で緑指定されていたパーツの接合面に塗膜があると瞬間接着材の硬化不良を起こすので、適宜マスキングを行ってください。
・ギャラリー
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