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12月14日といえば『忠臣蔵』

旧暦の今日、赤穂浪士47人が吉良邸に討ち入りをして、主君の仇討ちを成し遂げました。

この討ち入りのお話は『忠臣蔵』として、様々な映画やドラマが年末のこの時期になると必ずといっていいくらい目にしていた冬の風物詩のようなものですが、私はイマイチこの忠臣蔵には心惹かれず。

最近でこそ、年末=忠臣蔵という感じにはあまりならない風潮がありますが、私が小さな頃は「年末は赤穂浪士のあの物語を観なくちゃ‼︎」というくらいの勢いで色々な方が大石内蔵助を演じ、雪景色と夜の闇の中、勇ましく討ち入りする赤穂浪士たちの姿を目にしていたものでした。

なので、全く知らないお話ではないけれど。
でも、まぁあの時代のプライドの物語なのかなぁくらいで、なかなか私の胸に刻まれることはなかったのですが。大人になると、この時期に熱く忠臣蔵を語る方と仕事で出会う機会も増えて、わからない自分は肩身が狭かった…。そんな忠臣蔵……。

でもこの映画↓を観て、全然認識が変わりました。

決算!忠臣蔵
https://www.shochiku.co.jp/cinema/lineup/chushingura/



この作品は、東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授の山本博文氏が、大石内蔵助が討ち入りした『忠臣蔵』としてお馴染みの物語を、大石内蔵助が記した決算書を基に史実として浮かび上がらせた著作を実写映画化したもの。

私の場合、山本教授の史実の情報(予算)が加わることでより鮮やかに忠臣蔵が見えたのが発見でした。

いやぁ、私は何も知らなかったな、と。そんな私が「なぜ年末といえば忠臣蔵なのか?」なんて理解できるわけないよな。

深く深く反省。
こういう知的好奇心が刺激されるような出会いがあると本当に心が豊かになって幸せな気持ちになります。ありがとう松竹。ありがとう吉本。

物語の忠臣蔵がお好きな方には、ちょっと評判は厳しいのですが。こういう見方もあるというのを知れて私は大変興味深かったです。結構贅沢な俳優さん達が演じていたのもよかった。な。

ああいう筋の通し方、やっぱり大変だなと思いますが、今夜は彼らのことを思いながら眠りたいと思います。ワールドカップは明朝のお楽しみ。

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