年寄りのおせっかい

今日から仕事初め。

今日は前まで担当していた現場へお仕事。
めちゃくちゃ久々に来るのでコミュ症の俺からしたら、久しぶりに会う人へ緊張したりする。

久々に来て仕事内容が少々変わったため、
現場のおばさん(従業員)にやり方を教わった。
おばさんと一緒に作業をしたり、愚痴を聞いたりしていくうちに段々昔の感覚を思い出す。

しかし、そんな仕事とコミュニケーションに慣れて来た俺におばさんから試練が課せられる。
なんと今日、最近入社した16歳の女の子がおひるから出勤するというのだ。

実はこの16歳の女の子の従業員が入社したという話は既に聞いていた。
しかし、今日来ることは聞いていなかった。

どうしよう… 
コミュ症な俺に一回り年下の女の子の扱い方や接し方なんてわからない。
今までそれなりにいろんな現場へ行って来たけど、年下の従業員と会ったのは初めてだ。

お昼から女の子が来てそれなりに挨拶を終え作業の指示をしたりした。
その間俺はずっと年下なのに敬語で喋っていた。

これは俺なりの策だ。
とりあえず誰に対しても敬語でいれば印象は悪くはならないからだ。
人によって態度を変えるのは良くないからとは聞こえがいいが、ようは年下にビビってるだけである。

そしてある程度作業を終え、一息入れる時、
俺は今となってはそんなことしなくてもいいのにある賭けに出た。
その女の子に「飲み物を奢ろうか?」と言ってみたのである。
これは本当に失敗だった…

詳細を話すと、
俺は普通にコーヒーが飲みたくなり自販機で買おうと思い、何がそうさせたのか俺はその女の子に
「コーヒー買いに行こうと思ってるんですけど、なんかいります?」と聞いたのだ。
女の子は少々戸惑い、「あ、私これ(持参の冷たい飲み物)あるので…」と言い、
俺はなんか変にムキになり、
「いや、今日寒いし温かいの欲しいかな?って」
と対抗した。
女の子は「どうしよう?」みたいな感じでオズオズしだし、それに俺は追い討ちをかける形で
「どうする?行く?(一緒に)」と言い、半ば無理矢理に一緒に連れてこさせてしまった。

俺が彼女の立場になると本当に迷惑だったと思う。
別に欲しくもないのに今日会ったばかりのよくわからんおっさんに無理矢理連れてこられジュースを選ばされたのだから…

俺だったら怖いし普通に気を使うのでやめてほしいと思う。
というか俺はそもそもこういうおせっかいが苦手だ。
別に対して欲しくもないのにこっちの立場も意見も考えないで無理矢理事をすすめる行為が嫌なのだ。

だが、それを俺が彼女にしてしまった。
俺は老害になんてなりたくないと思っていたのに、いつの間にか俺が老害になりつつある。

誰か俺を○してくれ…

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