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ヤンキーに絡まれた話

先日の記事を書いた後、思い出した事がある。記事内にも自分の出身の中学校はまぁまぁ荒れた学校であった。

記事には特にヤンキーには絡まれなかったと記載したが、実は一度だけあった。

皆さんはヤンキーや怖い方々に絡まれた事はあるだろうか?実際に絡まれてみるとかなり怖い。
今回はそんな思い出話を語っていこうと思う。

問題の事件が起きたのは自分が中学1年生の頃、当時の自分の通っていた中学校は自分が過ごした3年間の中でも一番に荒れていた時期だった。特にその当時の3年生が物凄く荒れていた。

殴り合いの喧嘩沙汰なんてしょっちゅうあり、
生徒が教師に殴りかかるなんて事もザラだった。

警察が駆けつけることもしばしばあり、結構大ごとになった事件としては、校庭にある外トイレに誰かが悪戯でトイレットペーパーか何かに火をつけボヤが発生したことや、
当時の3年生の生徒が仲間ぐるみで某ホームセンターで炊飯器を窃盗し逮捕されたなど地元の新聞に取り上げられるような事があったりした。

といった具合に他にもっと色んな事があったりしたが、書いていくとキリがないほどなので割愛させてもらおう。

皆さんが過ごした学校で「番長」といった存在はいただろうか?
「番長」というと古臭い表現だが、言い方を変えると、「トップ」「アタマ」など要するにその学校のヤンキーのリーダー的存在の人を指す。といっても、この「番長」というのは誰が認めたとかではなく、案外「自称」であったりするのでなんとも言えない所だ。

自分の中学校にもこの「番長」と言われる人物はいた。しかし、一人ではなく、2トップという形である。
ヤンキー漫画でいうと、きうちかずひろ氏作、「ビーバップハイスクール」のヒロシとトオルみたいなイメージだと思って貰えたらと思う。(世代じゃない方には申し訳ない)

左がヒロシで右がトオル。
※画像はamazon.com.jpより『BE-BOP-HIGHSCHOOL VアニメCollection BOX』の表紙を一部加工して引用

その二人が当時中々に凶暴であり、実際この二人が中心で、低学年のヤンキーの間では憧れ的な存在だったと記憶する。

番長の存在を説明したところで話を戻そう。
当時自分が中学校一年生の時、避難訓練があり、全校生徒は体育館へ移動し、一通り訓練が終わると1年生から順番に教室へ帰っていった。

自分が体育館から下駄箱へ移動している最中に急に横から誰かが勢いよくぶつかって走り去っていった。

ぶつかった時自分は「な、なんや?なんや?」
「なんかあったのかな?」と言った具合にぼそっと呟いた。

そして下駄箱にたどり着き、靴を履き替えようとした瞬間いきなり下から手がヌッと出てきて自分の胸ぐらを捕まえる。

顔を上げてみるとそこには…



ヒロシとトオルが鬼の様な形相で自分を睨んでいた。



自分は何がなんだか分からずパニックになり、
ヒロシとトオルがなんだか怒鳴り散らしているのだがパニックになりすぎて、言っている内容がわからずにいた。

もう少しで殴られそうな所で、近くにいた当時の担任の先生と、他の先生達がヒロシとトオルを押さえつけ、何があったかと仲介に入ってくれた。

そこで自分も少し冷静になり、ヒロシとトオルが言うには、あの時、ぶつかってきたのはどうやらヒロシとトオルであり、その際に自分が「なんや?」と呟いたのを自分達に喧嘩を売られたと勘違いしたようで、それに後からカチーンと来たようで自分の胸ぐらを掴んだというのだ。


いや、えぇ…と思った。


担任の先生は自分に「本当にそんな事言ったのか?」と聞いてきたので自分は、あれはそういう意味ではないと説明し、自分の呟いた「なんや?」はあくまでも「あんなに走ってなんかあったのかな?」という意味合いであり、なんなら相手のことを心配しているまでであるといった感じに言うとヒロシとトオルは一応納得して貰えたようで、無事ぶん殴られることもなく騒動はおさまった。

教室へ帰るとクラスのヤンキーの子が自分に声をかけて来て、「お前凄いな!あの人達に喧嘩売るって中々の根性してるやん!」誤解を招いていたようで、しばらく自分は「番長2人に喧嘩を売った一年坊」という噂を流され少々気まずい学校生活を送った。


日本語って難しいですね…
皆さんも人に勘違いされるような言葉選びをしないよう気をつけましょう。

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