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コミュ症の俺が名刺交換をやってみた

「名刺交換」

アイマス界隈ではファン同士が自分の好きなキャラの事を「担当」として扱い、そのキャラの良さを広める、共有するため名刺を作りライブ開始前などに交換し回る行為。

今回6/10と6/11に開催された、『アイドルマスターシンデレラガールズ〜燿城夜祭 かがやきよまつり〜』に現地参加してきて、
今まで何度かアイマスのライブに参加した事はあったものの(デレの単独は今回が初)コミュ症な俺はこの名刺交換をしたことがなかった。
なので友人の勧めなどもあり名刺を作って今回、名刺交換をやってみる事に。

Day1

会場近くのビルでPの中で自分たちが作ったうちわなどの所謂同人グッズを配布しているという情報を聞き行ってみることに。
そこで名刺交換をしてみようと試みるも惨敗

理由として配布会場は一つの会議室にコの字型に机があり、その決められたスペースに色んなPさんの団体が配布をしている。
そのスペースを列をなして受け取るシステムなため、そこで一々名刺なんて交換していたら後ろに並んでいる人達を待たせ迷惑になるのだ。
(中には知り合いなのかそのスペースで会話している人もいた。)
これではとても名刺交換なんて出来る雰囲気でもなく、本当に流れ作業の如く受け取るだけなので「貰ったらとっとと帰る」みたいな感じだった。
また、「この流れを遮ってまで名刺交換なんて…」と思ってしまう。
俺が仮に後ろに並んでる人で配布物だけ貰いたい人であれば、正直「ここでやんなよ」って思ってしまう…

そんなこんなで案外あっさり終わっちゃったなと落胆しながら会場周辺を散策。
ここで交換ボード(名刺交換して下さいとか書いてるヤツ)を掲げているPさんなどをみつけて交流できたらなと思い約1時間ぐらい散策してみたもののこれも惨敗

理由、俺に初対面の人間に声をかけられるコミュ力なんてないから…
こんなんさぁ…キツくね?ハードル高すぎね?
見ず知らずの人に声かけるなんて日頃からやってるか?って話よ?

とはいえ、こういう場だから「あ、名刺交換希望の人かな?」と向こうもそんな警戒はしないだろうから行けるんちゃうの?って思われるだろうが案外そうでもないのだ。
何故話しかけられないかというと、もうすでに何人かで気の合う人と交流がなされていて、そこに俺みたいな若輩者、今のところ誰とも交流を得てないものがその出来上がった輪に入ろうとした時、せっかく楽しくなっているところに水を差すみたいな感じがして話しかけづらいのだ。

もうね、これはこたえたね…
俺、中学、高校のどこのグループにも入れなくて修学旅行の班決めの際にスクールカースト上位はおろか、オタクグループにさえ相手されない、蚊帳の外にいたあの頃を思い出したもん…

そんなこんなでDay1は俺の心がボキボキに折れ戦意喪失。
一応フォロワーさんも探してみたけどあんなに人が多いようでは見つけるのも困難であり、なによりこんな蒸し暑い季節なので体力的にもこたえるため撤退する事に…

まぁライブはサイコーだったけどな…

Day2

心は折れてはいるけど、昨日、「誰にも話しかけられなかった」的なツイートをしたらフォロワーさんから「また配布会場来て下さい」というメッセージをくれたため、折れた心をなんとか騙し騙し建て直し再トライ。

丸福珈琲のコラボプリンアラモードを食べに行き、日本橋を少し観光したところで配布会場へ。
行ってみたらもうほとんどのブースは配布物がなくなっていたようで、渡すものがない代わりに名刺をくれた。
「これはチャンス」と思い、こちらも名刺を「エイッ!」と言わんばかりに自分の名刺を突き出した。
多分、昨日メッセージをくれたフォロワーさんは不在だったためお礼を言いそびれたものの、各ブースの団体Pさん達に名刺を渡す事に成功。
幸いこの時終了間近だったため人もそこまで並んでおらず交換しやすかった。

この勢いを逃すまいと早速会場周辺へGo!
その日は我が崇拝せし大天使様チエリエルの生誕日なので、智絵里Pの方がボードを掲げていたので交換をお願いした。
この時、これは失敗したなと思った事が名刺を作る時、担当欄は一人に絞らない方がいいかもしれないと思った。
俺は今回のライブに推しが2人出演してて、
名刺を作る際、「名刺はスッキリした方がええやろ」と勝手な憶測をし、城ヶ崎美嘉か速水奏のどちらかにするかを悩み、涙を飲んで城ヶ崎美嘉担当にしたのだが、これが案外失敗したかもしれない。
名刺を渡す際、向こうは智絵里Pなのに、
「なんでコイツ美嘉Pなのに交換をしに来たんだろ?」と不思議そうな顔をされたからだ。
まぁ、俺はすぐに「ここには美嘉担当って書いてますけど智絵里Pでもあるんです」と伝えたら「あっ!そうですか」となったのでなんとかそれなりに会話らしい会話が出来た。
教訓としては「推しは何人いても良い、どれだけ名刺に書いても良い」
これテストに出るから覚えておきな?

この勢いのまま色んなPさんと交換したものの、とにかく蒸し暑く、暑さに弱い俺はライブまでの体力を温存したくホテルへ帰還。
なんとか11人ぐらい交換出来た。(まぁほとんど団体名義の名刺だけど)



※ここからは本当に自分の所感であり、あくまで一個人の感想です。一部のPさん方で不快に思ったりする方もおられるかもしれませんがあしからず。

感想

やってみた感想としては
「楽しいか?」と言われたら俺は微妙だったと答える。
やっぱり人に向き不向きはあるように、俺にとって「名刺交換」というのは不向きだったのかもしれない。
元来の俺の性格として「人見知り」がかなり強すぎるため、いくら同じコンテンツが好きなもの同士でも、ある程度コミュニティを深めている人達の輪に入れるかと言われれば難しいのだ。
例えるなら、めちゃくちゃ仲の良いグループに新たなメンバーが入るってなった時のあの微妙な空気感…
「入れて」と言われたら余程変なヤツじゃない限り「嫌です」なんて言えないだろうし、お互い仲良くしようと試みるけど変に気を遣ってしまうあの感じが嫌なのかも知れない。

あとはシンプルに会話が続かない。
初対面の人と会話を続かせるのって本当に難しい。
いくら好きなコンテンツを話題に上げてもなんだか会話がブツって切れる。
なので結果変な空気になり耐えきれなくて撤退するのだ。

結論として「名刺交換」というのはある程度コミュ力のある人間であり、あらかじめTwitterとかなどで他のPさん達と繋がりのある人だとその楽しさを見出せるのだと俺は感じた。

まぁここまでえらく悲観的なことを述べてきたが別に全く楽しくなかったと言うわけでもなく、面白いという面もあった。

一つは、人間観察としてはかなり面白い。
あれだけの大勢の人たちが賑わい、各々違う形で推しへの愛を表現したりしている様をみるのはとても面白かった。
自分が名刺交換をしていた際に出会った方で、
タブレットとプリンターを使っておみくじの様にして名刺を渡している方がおられた。
あれにはびっくりした。おそらくIT系の大学や企業に勤めているのかもしれない…
こういった自分の得意分野などを用いて発想を変えた交流の仕方などをしている人を見るととても感心する。

あとはフォロワーさんとかがいれば、その人がもし、「こんな格好やこんなものを持ち歩いて会場にいるので名刺交換しましょ」みたいなツイートをみて、その特徴だけを頼りに探してみるという一種の宝探しゲームみたいなことをするのも個人的には楽しかった。
見つけた時が本当にスカッとして気持ちがいい。

最後に

では最後に今後現地参加する際に名刺交換をするか?と言われたら、
「今後はやめておく」と答える。

俺の持論として、オタクには「動のオタク」と「静のオタク」と分類されるものだと思う。
「動のオタク」というのは、俺が今回見てきた、配布物を作ったり、自分からボードを掲げたり、色んなアプローチから交流しようとするPさん達だ。あの人たちはそういった交流を心から楽しんでいるため、それを動力源として現地参加の度に試行錯誤して交流の輪を広げようとしている。

一方俺みたいなヤツはどちらかというと「静のオタク」なのだろう。
人それぞれにはなるだろうが、ある程度今回の俺みたいに「ちょっとでも交流を広げた方がいいかな?」っと少し努力するけど打ちのめされる(俺の場合自爆してるだけ)人や、そもそも誰とも関わりたくない、自分なりにコンテンツを楽しみたいというのがそうだと思う。

俺も今回自分なりに頑張ってみたが、やっぱり自分には人との交流が不向きなのだということを再認識し、中学、高校の頃のトラウマもフラッシュバックしたので、今後は人間観察程度に済まそうと思う。
今回名刺交換をして下さった人達には申し訳ないと思うけど、正直、頑張って話しかけて変な空気感になるくらいなら側から眺めていた方が個人的には性に合ってると思った。
(名刺交換して下さった方本当にありがとうございました。)

ただ言いたいのは間違っても交流を深める&広げようとしているPさん達を蔑視してるわけでも名刺交換そのものを否定しているわけでもなく、個人的に合わなかったなと思っただけにすぎない。

ラク○ルで100枚単位からしか作れなく、大量に余った名刺は今回の出来事を忘れないよう敢えて「負の遺産」として部屋の片隅にしまっておくことにしよう…

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