バトルものを書きたいなー(84日目)

・バトルものの長編を書きたいなあと前からずっと思っている。ぼやっとしたアイデアを弱火でじっくり焦げつかせ続けている。思いついて、そのまま深めきらずに放置しているものがいくつかあって、もうずいぶん経つのに思いのほか忘れていなかったりする。

・ライトノベル的なレーベルからデビューしたにもかかわらず、キャラ・プロット・設定の構築が創作作業のなかでいちばん苦手、という、わりと意味がわからない人間です。

・キャラもプロットも設定も邪魔でただひたすら”文章”だけを書き連ねていたい、という欲求がわりかし根っこにあって、でもその一方でバッチバチに熱い少年漫画みたいなバトルもの書きたいにゃーとかいう欲求もまた強固にあって、その矛盾のあいだでしばしば動けなくなっている。

・たぶんこれ、小説は純文学ばっかり読んでて、エンターテインメント色の強いものは漫画でばっかり摂取していたのが遠因じゃないかと思うんだけど、そんなあまりにも単純な理由でまとめてしまっていいのだろうか……。

・ちなみに自分は純文学とエンタメをわりと分けて考えてしまう方です。その領域をあっさりまたぐ作品がいっぱいあることはわかった上で。

・んで、結局のところ書きたい長編のひとつの理想型が飛浩隆『グラン・ヴァカンス』である、という結論が十数年変わっていません。

・要するに、美意識が強くて面白い作品を書きたい、っていうだけの話ではある。

・さいきん『チェンソーマン』とか『呪術廻戦』にずっぱまったのは、弩級エンタメ作品であると同時に、キャラ造形や展開、底辺を貫く価値観に強烈な美意識を感じるからでもある。

・書いてない理由は「書くために知っておくべきあの分野のことをちゃんと勉強するとなると年単位でかかりそうで手に負えないから」なんてのもけっこうあったりするんだけど、これが言い訳に過ぎないことは自分がいちばんよくわかっとります。

・まあ、今になって本当に、学生時代にもっと勉強しておけばよかったとつくづく思うんですよ。創作に義務教育~高校教育レベルの各科目の知識って本当に役に立つと思うし、ないとかなりつまづくところが多いと実感した。

・まず子供の頃に苦手だった理科系科目を早々に見切り、高校時代に完全に数学から脱落したおかげで、サイエンスフィクションとしてのSFを書くことがほぼ不可能。動植物や地理の知識がおもいっきり欠けているためリアリティある架空世界の構築がうまくできないどころか、現実の街の描写などにも難儀する始末。歴史の勉強もろくすっぽしていないので書ける時空の範囲が小さすぎる。こういうのってどこまでこれからの勉強で追いつけるのかなー。

・でも書かないとなーーーーんにも始まらないのであった。創作の大原則その1、「とりあえず書いてから考える」。

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