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黒姫ヒーリング紀行 ④謎のマシュマロサンド 坂木司の『夜の光』(新潮社刊)という小説に、あるお菓子が登場します。 枝にさしたマシュマロを焦がさないように遠火であぶる。表面がきつね色になり、中がとろりと溶けたらクラッカーになすりつけ、そのうえに板チョコをのせ、さらにクラッカーでサンド。熱々をすかさず食す。 物語の主役は、天文部の高校生男女4人。それぞれに内面の葛藤を抱える彼らですが、天体観測会のときだけは伸びやかに解放されて、明暗のコントラストを醸し出しています。 食材