見出し画像

音楽と写真

前からやりたかったこの企画。
自分の撮影した1枚の写真を見てもらい、そこから想像した音楽をつけてもらう。
いつも写真を撮るたびにこう見せようとか、こういうイメージで撮ろうとかは多少なりともあって、俺はライブ写真がメインではあるから、お客さんが見た時に曲が浮かんだり、楽しかった瞬間を思い出してくれるようなの撮りたいなぁとか考えている。
まぁ大体は自分も楽しんじゃうんだけど。

今回はその逆で、写真を見た人がどんな想像をするのかが知りたかった。
ようはいつもやってる事の逆。

この企画誰に頼もうかなとずーっと考えていたんだけど、中々頼める人には出会えなくて、もちろん頼んでみたい人は沢山いたけど、中々言い出せずに頭の片隅に残して時間だけが過ぎていった。
そんな中でやなぎさけびさんと知り合い、歌も曲も好きだったし、打ち込みも出来るのを知って頼んでみたのがはじまり。
やなぎさけびさんとの出会いは彼のブログを見て。

この写真を撮影した時は特に何にも考えてはいなかった。小雨が降る中の電話ボックスに街のネオンが反射して綺麗だったから、モデルをしてくれたまいちゃんに電話をかけている仕草をしてと頼んでなんとなく撮影した一枚。

候補は何枚かあったんだけど、選ばれたのがこの写真。色々聞かれたけど、それじゃこちらのイメージになるから答えなかった。一枚しか使わないから、なるべく短い曲、1分30秒くらいでお願いしますだけ。
そこからどんなドラマが出るかなと数日ワクワクしながらまっていたら、まぁなんとも綺麗な打ち込み音源が届いた。

これで完成って考えていたけど、彼は何故か歌詞をつけだした。歌詞をつけると写真にイメージがついてしまう。音楽と写真だけで見た人がまた何を感じるかとも考えていたので、正直ほぁって感じだった。
しかし、ここは写真を見た彼がどんなストーリーを描くのかを知りたくなり任せてみた。

歌い出しは「おかけになった電話番号は現在使われておりません」なんだよ見たままじゃないかってツッコミをいれた。内容は女々しい切なさのあるラブソングみたいな。
うーんとなったが、この写真から切なさとかは全く自分は感じてなかったので、聴いてくうちに歌詞から色んな場面が浮かび面白いなぁとなり気に入った。
多分俺が歌詞を書いたら、電話って言葉は多分入れない。入れるとしても最後。

かけるまでのことと、そして電話は繋がったのか繋がらなかったのかは、聴いた人に任せる。
多分そういう書き方をする。

人によって全然違うイメージがつくんだなと感動して、今では何度も聴いてしまう。

これからもこの企画は続けるんだけど、色んなやり方を試行錯誤したいなと考えているが、やはり1枚の写真には少し拘りたい気持ちがある。

さて、少し長くなってしまったけど聴いて見て貰えたらとても嬉しいです。

写真を音楽
「匿名希望の電話」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?