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OET all grade Bへの道

Occupational English Test といい、元々はオーストラリアをはじめとした国々で医学英語レベルを証明し、英語圏でない出身の医療者が働く際に必要とされていた資格の一つです。現在はUSMLE step 2 CSの代替試験として使用されています。TOEFL IBT/IELTSの医学英語紙試験バージョンという形であり、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4パートで構成されていますが、全てアメリカ英語ではなく、オーストラリアの医学英語が関わっています。
主な概論などについては他のブログや公式サイトをご参照ください。ただ、どのブロクでも記載の通り、難関なのはlistening sectionになります。小生はtotal 7回OET(1回のcomputer based を含む)を受験し、6回目、7回目ともにAll grade Bをマークすることができました。たぶん、2021年日本人のなかで誰よりもOETを受けた可能性があるため、OETをall grade Bまでの道のりと使用教材について少しまとめます。

・受験のスコアの変遷と使用教材の開始時期(おおよそ)

2021年2月から勉強をスタート開始。目標は2021年7月までにall grade B以上でした。小生の英語のバックグラウンドとしては、交換留学歴はなく、長期海外滞在は2ヶ月半が最長でした。TOEICは学生時代の一番よいときで900点。2020年段階では、850点でした。

まずはOET onlineを使用開始し、問題数もちょうどよく、すべてのパートを一通りこなした形です。
2021年4月10日 OET 受験し、結果は L 330, R 370, S 320 W 360でした。
その後、DavidっていうオンラインでCS 対策を行っている方にOETの対策を依頼しました。
2021年5月9日の受験で、 L 300, R 360, S 360 W 290。
その後、E2Language を開始。
また、このままでは厳しいと感じ、SOLOというオンラインの英語スクールのOET対策を開始。
2021年6月12日の受験で、 L 280, R 350, S 360 W 360。
2021年6月24日の受験で、L 340, R 420, S 380 W 350
2021年7月9日のOET computer で、L 330, R 350, S 370 W 360
2021年7月24日の受験で、L 360, R 420, S 360 W 360
2021年8月7日の受験で、L 380, R 380, S 370 W 350
という形でした。

・受験方針。
当初は、1ヶ月おきに受験を考えていました。大きな理由としては、USMLE の7年ルールが2021年7月上旬で迎えてしまうことがありました。ただ、OETの申込みがすぐにうまってしまうのもあり、可能な限り受ける方針とし、2週間おきに大阪に行き、受験をする方針としました。そのため、7月24日の受験ではすでに合格をしておりましたが、その結果は8月7日受験時には知らないため、2回all grade Bを達成することになりました。


・受験の壁。
圧倒的にリスニングになります。たぶん、海外留学を志すという方にとっては、Readingはほぼ勉強せずにクリアできると思います。Writing については、テーマ次第というのが正直なところであり、医者から医者へのコンサルト文であれば、型通りで大丈夫ですが、医者からPTへのコンサルトやソーシャルワーカーへの紹介状などの場合もあり、この場合は点数がどうしても下がりやすいです。原因としては、PTやソーシャルワーカーがへの手紙に必要な情報がはっきりしないというのがあります。
Writingについては、OET onlineを強くおすすめします。
Speaking についてはDavidと週1−2回オンラインでトレーニングをしたり、Soloで週2回トレーニングをしたりという形でした。こちらについても、型が決まってくると点数にブレがなくなりました。また、camblyについては、OET onlineのスピーキングの教材を事前におくり、ロールプレイをやっておりました。
Listeningはかなり難渋しました。OET online, E2language を何度も繰り返しやったものの、点数が全く伸びず、SOLOを開始しました。SOLOでは、Slack というメッセージ系のアプリケーションを使用して、発音矯正やシャドウイングをして、担当の方に自分の音声を送るということをします。これもたしかに有用ではあったのですが、小生としては一番効果があったと感じるのが、SOLOの自習教材で、Part A対策のために、ディクテーションのオリジナル問題がありました。通常のOETの問題より、記載をしなければいけない、空欄が多く、難しいため、何度も何度も繰り替えすことで、実際の試験のときに、空欄を埋めるときに焦ったり、聞き逃したりするのがかなり減りました。


・OET computerとOET onsiteでの違い。
OET computer はUSMLE の受験のときと同じで御茶ノ水のプロメトリックで試験を受けます。ただ、speakingのみ、別枠であり、自分のコンピュータでzoomで試験を受けます。圧倒的にOET computerのほうが試験は受けやすいと思います。OET onsiteでは、わざわざ大阪に行かなければ行けない、かつ、ほかの受験者の音が気になったりします。OET onsiteのリスニングセクションは席の運もあり、スピーカーの質がかなり悪く、後ろの席の型が聞き取りづらいです。
OET computerはヘッドセットで聞けますし、非常に快適です。Writingも普通にタイピングすればよいだけですし、強くOET computerを勧めます。
ただ、しいてデメリットがあるとすれば、金曜日しか受験ができてない点です(2021年上半期時点で)。そのため、仕事を休まなければいけません。僕の場合は、なんとしてでも回数を重ねたかったため、大阪まで行かざるを得ませんでした。
OET を大阪で受けすぎて、試験センターならびにSpeakingの面接官には顔を覚えられたのはいい思い出です。


・再採点依頼。
OETのひとつの良い点として、再採点依頼ができます。再採点依頼自体は有料ですが、もし、点数があがれば、そのお金は戻ってきます。一般的にはWritingとSpeakingは再採点依頼により点数があがることがあると言われています。僕はlisteningで2回再採点依頼しましたが全くあがりませんでしたが、Writingについては、2回再採点依頼を行い、2回とも点数がありました(290->350, 320->350だったと思います)。


・教材のおすすめ。
・OET onlineは絶対やったほうが良いと思います。前述したとおり、Writingは本当に良いです。Ultimate プランがおすすめです。
・E2languageはyoutubeでのOET対策動画がおすすめです。実際、オンラインコースも申し込みしましたが、OET onlineとE2languageのどちらか1つを選ぶのであれば、OET onlineのほうをおすすめします。模試も受けましたが、高価な割にはあまり得るものが少ない印象でした。
・SOLOは高額ですが、Speaking, Writing, listening 対策をマンツーマンでやってくれます。使用教材についてはクオリティがすごく高いとは思はなかったですが、責任者のるーくさんが、OETのこと、USMLEのことに加えて、勉強以外の事務手続きのことにも相談乗っていただき、非常に有用でした。また、OET online, E2 languageをやっても点数がのびないひとには、SOLOはおすすめします。僕みたいに地の英語力が足りない場合は、お金をかけてでもなんとかするしかないです。
・Davidとの英会話。
https://www.step2csenglish.com/
になります。1時間30ドルになり、この手のマンツーマンの英会話では破格だと思います。こちらも強くおすすめします。

どこかの誰かの参考になれば幸いです。


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