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【東方非想天則】紫様で勝つためにまず何をすべきか


はじめに

こんにちは。thresholdです。
前回の記事では紫様は初心者向けキャラなのか、と言う内容を書きました。
しかし、「いかがでしたか?結局、紫様は初心者向けキャラではありませんでした!」で終わりでは流石に無責任だと思うので「では初心者が紫様で勝つようになるためにはどうすれば良いのか」を書いていこうと思います。
なお、ここではある程度システムの理解とキャラの操作は行えており、基礎コンも出来ている状態の方を対象としています

勝ちパターンを構築する

勝つためにまず必要なのは勝ちパターンを構築する事です。
紫様の代表的な勝ちパターンとしては以下のものになると思います。

①遠距離で射撃を撒いて状況有利を作る
②相手が射撃をグレイズしようとした所や無理に打撃を振ってきた所に打撃を当てる
③打撃からコンボを〆て起き攻めする
④そのまま固めに移行してスペカも絡めて割る or 抜けを狩る
⑤再びコンボから起き攻めするか、補正切りで固めを継続する
⑥(以下④~⑤をループ)

前にも書きましたが、単純に立ち回りで攻撃当ててスペカコンして大ダメージ!ってキャラではないので他のキャラよりも少し複雑になります。
では順を追って見ていきましょう。

射撃で有利状況を作る

立ち回りにおいての本命はB射を撒く事です。縦方向に対して広い範囲をカバーする射撃を展開します。

圧倒的制圧力

この射撃が画面上に存在するだけで相手は自由に動けなくなります。
一つ一つの射撃強度は低いですが、何せ数が多いため同等の射撃強度であればこちらの射撃が残る事がほとんどです。妖夢や萃香等、一部のキャラ相手ならば射撃戦はこれ一本で勝てるでしょう。
また、弾速が絶妙に遅くて画面上に残り続けるため、制圧していられる時間が長いのも強みです。なのでまずはこれが画面上に出ている状態で攻めるのを基本方針としましょう

しかしそう簡単にはいかない事もしばしばあります。具体的には霊夢や咲夜、レミリアのC射のような強度の高い射撃を相手にすれば一方的にかき消されてしまいます。
そこで活躍するのがC射です。この射撃は通常射撃の中でも屈指の強度を誇り、弾速も速く当たれば受身不能も長めであるため相手を刺す射撃として高い性能を持ちます。この射撃に対して撃ち合いで勝てる通常射撃はほとんど存在しないどころか、スキルですら消せる事が多いです。

レミリアの溜めCですら一発で消えます

画面には残らず範囲も狭いので、有利状況を作るのには向きません。よって「C射を使ってB射を撒く隙を作り、有利状況を構築していく」のが基本方針となります(相手キャラによってはC射を使うまでも無くB射を撒く事も可能です)。

有利状況で打撃を当てに行く

上手く射撃により状況を構築できれば次は射撃と共に接近して打撃を当てに行きます。
画面上にB射が残っていれば相手は何かしらのアクションを取ってきます。その動きを予想してJAやJ8Aを当てに行くのがこのフェーズの動きとなります。予想される動きとしては

  • ハイジャンプ

  • ダッシュ(→ジャンプ)

  • ガード

が一般的です。

相手がダッシュ(→ジャンプ)してくる事が予想されるので
その軌道にJ8Aを出しておく

これがヒットすれば3へ、ガードしていてもJAやJ8Aからならば固めに移行できるので4へ行けます。

打撃からコンボを〆て起き攻めする

JAやJ8Aが当たった後は確実にコンボを〆る事が重要です。紫様の真価はここでのダメージではなく、後続の固めだからです。相手が地上であれば比較的簡単にコンボを〆る事が出来ますが、空中ヒットの場合は墓石を使わなければ〆られない状況が多々発生します(特にJ8Aがカウンターヒットした場合)。できる限り墓石コンの練習はしておきましょう。

起き攻めは(相手キャラにもよりますが)その場起き、移動起きの中間の地点でジャンプしてどっちに起き上がってもJAを重ねられるようにするのが理想的です。ただし、最初はタイミングが少し難しいかもしれないので中間の地点から起き上がりを見て3Aか6A、もしくは2Aを重ねるようにするだけでも十分です。

中間地点でジャンプし
起き上がりの方向を見てからJAを重ねる
衣玖さんのような起き上がり距離の長いキャラならその場起きに合わせておいても見てから移動起きに間に合う

固めに移行して割るor狩る

起き攻めを通したり立ち回りで相手をガードさせたらいよいよ固めです。これこそが紫様の花形であり最大の楽しみ、そして難しい点です。細かい点を話し始めると多岐に渡ってしまうのでまずは基本のルートを覚えましょう。

【中央】
AAor2A>3Aor6A>2Cor5B>9hj>6hs>JA>A から固め直し

【画面端】
AAor2A>3Aor6A>5C>9hj>J2A>C禅寺orAから固め直し → 基本択
AAor2A>3Aor6A>5C>8hj>J2C>6hs>JA>Aから固め直し → 5Cの後ガードしてくる相手に
AAor2A>3Aor6A>5C>C禅寺 → 5Cに対して結界してくる相手に

そして紫様が固めが強いと言われる主な理由は禅寺と藍にあります。
禅寺は非常に強い判定と早い発生を持つ打撃スキルであり、あらゆる場面から相手の抜け行動を狩る事が出来ます。3Aや6Aを正ガされた場合やDAを正ガされて不利フレームを背負った場合等でもこの択の存在により固めを継続する事が出来ます。そして当たればダウン確定であり再び起き攻めから固めがループします。

藍はそんな禅寺から連続ガードさせられるスペルです。如何に禅寺が強力なスキルと言えど、ガードされてしまうと基本的には反確です。それをフォローするのがこのスペルです。
藍の凄い所は+53Fという圧倒的な有利フレームです。とは言えこれだけ聞いてもピンと来ないかもしれません。そこで他のフォロースペルを見てみると、反確を消すのが精いっぱいなスペルが大半であり、+8Fとかで最速打撃による継続ができれば優秀と言う扱いになります。
それが藍に関しては+53Fです。最速打撃どころか射撃を一回ガードさせてからJAを振ってもまだ連ガです。意味が分かりません。更にコストも3と使いやすいのも魅力で、藍を使った固めが終わった・・・と思ったらもう藍が溜まってるなんてことも珍しくありません。

禅寺も藍も色々使い所はありますが、まずは3Aor6A>5C>C禅寺>(ガードされたら)藍を基本にして使っていきましょう。藍をガードさせた後はとりあえず9hj>6hs>JAから固め直すのが安牌です。

こうして強力な固めで割りまで持っていき、更に起き攻めから固めに移行してずっと攻め続けるのが紫様の一番の勝ちパターンです。まずはこの形に持っていけるように練習しましょう。
重要なのは一度攻めに転じたら常に固め続けて攻めを継続させる事です。

負けパターンを回避する

常に勝ちパターンに持っていければ最高なのですが、当然そうはいきません。ここでは代表的な負けパターンとその回避方法を挙げていきます。

射撃に対して差し込まれる

特に文や妖夢等のスピードキャラ相手に発生しやすいです。
これがあるので紫様は上記のキャラが苦手とされているほどやられると困る行動です。しっかり対策しないと蹂躙されてしまう可能性があります。

そもそも「差し込まれる位置で射撃を撒かない」と言うのが前提ではあるのですが、そうは言っても安全な位置まで下がろうとしたらずっと相手が詰めてきてどんどん状況が悪くなるばかりです。
そこで重要となってくるのが置き打撃です。これは相手の動きを先読みして判定の強い(射程の長い)打撃を予め振っておく動きです。紫様であれば3Aが特に強力な置き打撃として作用します。

相手が突っ込んでくる所に対して
3Aを振っておく

これを見せていく事により相手のダッシュを抑制して安全に距離を取る事が出来ます。仮に当たらなかったとしても3Aの当たらないような距離から確反を取れる事は少ないので、ある程度強気に振っていきましょう。

ただ、射撃を撃った後に「あ、これ差し込まれる!」となる場面も多くあるでしょう。そうした場合はJBであればグレイズJAを振ってきた相手にキャンセルJ2Cを撃つ事で迎撃する事が出来ます。J2Cは撃つと斜め後ろにノックバックしながら射撃を放つため、迎撃性能が非常に高いです。

ヤバい!差し込まれる!と思ったら
咄嗟にJ2Cを撃って迎撃

差し込まれるほどで無いにせよ、相手が近くてグレイズされてしまうと状況が不利になるようであればJB>44>JAのように引きながら打撃で迎撃するのもありです。
これを念頭に置いて整理すると、JBを撃った後の行動は以下の3パターンに分類されるでしょう。撃つ瞬間に相手を見て選択できるようにしておきましょう。

  • 相手が遠いorガードを固めている→6hsからJAやJ8Aを当てに行く

  • 相手がやや近くグレイズからの接近を狙っている→44>JAで迎撃

  • 相手が近くJBの後隙にJAを差し込もうとしている→J2Cキャンセルで迎撃

この辺りの事は妖夢対策記事に動画付きで解説しているのでそちらもよろしければご参考ください。

打撃同士の振り合いで負ける

紫様は完全に五分の状態で空中打撃を振り合っても勝てるキャラではありません。JAは全体フレームが短くて小回りが利くものの、発生が遅く判定も強くはありません。J8Aも単純な殴り合いでは不安が残ります。

打撃を振るのは必ず自分が何らかの要因で有利を取れている時だけにしましょう。有利を取れている時と言うのは主に以下を指します。

  • B射で画面を制圧出来ている時(基本)

  • C射等の攻撃を当てて相手が受身を取った直後

  • 相手の打撃をスカした後

  • 相手が射撃を撃ってる最中にグレイズした時

  • 相手が地上射撃を撃ってhjキャンセルする時

相手が空中射撃を撃っている所をグレイズしたり
地上射撃をグレイズしてhjキャンセルを狙える時はチャンス

射撃の撃ち合いで負ける

「C射は通常射撃の撃ち合いではほとんど負けない」と書きましたが、一部のキャラには相性が悪いものがあります。例を挙げると霊夢Cや妖怪バスター、魔理沙6C、咲夜6C、お空C等です。これらは弾速が早い上に強度も高く、真正面からC射で撃ち合ってしまうと負ける可能性があります。
幸いこういった射撃は軌道が直線的で縦の範囲が狭い事多いです。なので対策としては相手とY軸をズラしてJBやJ6Cを撃つ事になります。遠距離でこれらを主軸として戦っている相手には常に相手の正面に位置取りしない事を意識しましょう。

初中級者だとあんまり有効活用できていない人が多いですが、J6Cは高い強度を持ちつつ縦のカバー範囲も広い貴重な射撃です。少し使い分けが難しいものの、5Cだけでは対処できない状況にもJ6Cを使えば有利に立ち回れたりもするので、ステップアップするために覚えておいて損は無いと思います。

真正面から相手するには分が悪い射撃に対してはY軸をズラそう

固められてそのまま削り切られる

紫様は防御力が低いキャラに分類されます。背の高さ、挙動の遅さ、小技の発生の遅さが主な要因です。
よって、一度固められてしまうとそのまま一気に持っていかれてゲームセットと言う事も珍しくはありません。他のキャラよりも防御の対策に重きを置くべきでしょう。

まず絶対に覚えたいのは銭結界です。令和の非想天則において必須テクニックの一つと言っても過言ではありません。全キャラ共通のテクニックなので他の場所でもやり方は書いてあるかと思いますが、一応おさらいしておくと手札に宵越しの銭を構えた状態でガードした後に飛翔ボタン(押しっぱなし)>カード使用ボタンの順に押す事で銭の効果を発動しながら結界を出せます。
一度距離を離してから結界が出るので、通常の結界よりも狩られ辛くなります。限られたシチュエーションでデメリットは存在するものの、基本的には(通常の結界をする場面では)やり得です

使う場面は最初は中央ならばJAガード後、端ならばレバー打撃正ガ後を基本として良いでしょう。また、端では1方向(↙)に入力したまま結界するよりも2方向(↓)を入力して結界する方が飛ぶ高度が高くなり抜けやすくなります。一度4方向入力を解く関係上少し難しいですが、習得できれば防御力は上がる事でしょう。

上記の動画の内、最初の結界が1結界、次の結界が2結界です。2結界の方が高度が高いのが分かるかと思います。

最初に紫様は防御が弱いと書きましたが、起き上がりに関してはワープする都合上、途中までモーションが一緒なので起き上がり方向が分かり辛くやや強いです
画面端での起き上がりは中央方向への起き上がりが基本であるため、相手も移動起きに照準を置いている事が多いです。そこでその場起きを混ぜる事で起き攻めを回避して抜けられる可能性が高くなります。
とは言え、その場起きを読まれてしまうと画面端で固めがスタートするという地獄の展開が始まってしまうので程ほどにしておきましょう。割合としては移動起き7:その場起き3ぐらいが良いかと思っています。

画面端その場起きをする際、相手の動きを見てその後の行動を変えていきましょう。

①相手の反応が完全に遅れて起き攻めが間に合わない
→ハイジャンプで抜ける

②相手の反応が少し遅れてJAを重ねてきている
→2Bで迎撃する

③相手の反応が間に合っており攻撃が重なっている
→大人しくガード

この他にも紫様特有の防御テクニックはいくつか存在します。
それについては以前の記事に詳しく書いてあるため、そちらをご参考ください。

デッキについて

基本方針

銭は最低でも3枚、できれば4枚入れましょう。それに加えてガ反、霊撃もあると良いですが、切り返しカードは合計で6枚ぐらいに抑えておかないとデッキが回らなくなる可能性もあるため、それぞれ1枚ずつぐらいが良いかと思います。

スキルカードに関しては何も入れないのが基本となります。紫様は214系以外のスキルがデフォルト状態(Lv.0)でも強く、レベルアップ効果も少ないです。枠が余ってるなら禅寺ぐらいは積んでも良いですが。214系はどれも扱いが難しいため、最初はそれを抜きにして戦った方が良いと思います。

スぺルカードに関してはどうしようもなく弱い、と言ったものが無いため色々選択肢はあります。が、初心者にとっての使いやすさには差がありますので以下に記載します。

おすすめスペルカード

最初の内はスペルカードを使えずに腐らせてしまう事が多くあると思います。しかし、当たり前の事ですがカードは使わないよりも使った方が何倍も強いです。ガンガン使っていきましょう。

式神「八雲藍」
最強です。絶対に4枚入れましょう。
前述した通り、紫様の固めの強さを支えるエースカードです。コンボ以外の用途に使えるスペルカードと言うのはデッキを回す上で重要な役割を持ちます。とりあえずガードさせるだけでも強いので常に手札にこれを持って固めに移行できるのが理想です。

暗転した時に相手の霊力が0.75だとビタ割りになるので確認できると更にGOOD

結界「客観結界」
コンボ、固めには使えないスペルですが、立ち回りにおいて気軽にぶっぱするだけでもある程度の効果が見込めるスペルです。3コスト分の働きをするにはそれなりに状況や発動後の動きを考えなければならないですが、最初は困ったら撃つぐらいでも良いかと思います。相手の体力がわずかの時に撃てればトドメを刺せる可能性も高くなるでしょう。
ただし、発生前に攻撃を食らってしまうと不発に終わってしまうので、撃つ時は相手の位置に気を付けながらC>客観のように使う事をおすすめします。

天気雨で雑にぶっぱなすだけでも十分強い

結界「魅力的な四重結界」
4コストとしては比較的高い火力を持つスペルで、主な用途はコンボです。繰り返します。主な用途はコンボです。完全無敵を持つスペルですが、基本的に切り返しで使わないようにした方が吉です。その理由はこちらの記事に書いてあります。
色々コンボルートはありますが、ひとまずAAA>魅力とC禅寺>魅力から使っていきましょう。紫様のA始動のコンボで火力を出すには難易度の高いAAA>Bルートを取らなければならないので、AAA>魅力でお手軽4000ダメージ出せるのは非常に大きいです。
このスペルは固めでの割り目的でも非常に強いのですが、相手の霊力をちゃんと見ていないと割れなくて反確、どころか割っても反確の可能性もあるので最初の内はおすすめしません。

慣れれば色んな所から大ダメージを出せる

最初はおすすめしないスペルカード

強いんだけど、扱いが難しいので最初はおすすめしないカードを挙げます。

境符「二次元と三次元の境界」
コスト1としては破格の割り性能を誇りますが、連続ガード構成を作るのが難しく、また藍と違ってガードさせても不利になるので確実に割れる(更に言うとビタ割りが理想)状況で無いと効果を発揮しません。相手の霊力を固めの最中に正確に把握する必要があるので上級者でも難易度の高いテクニックです。
また、天候操作用のスペルとしての側面もあるものの、最初の内にそこまで意識するのは厳しいのでその面でもあまりおすすめはできません。

使いこなせば1コストでも上位の強さ

幻巣「飛光虫ネスト」
空中発動可能、上手くガードさせた時の削り性能の高さ、途中に無敵あり等の特性によりちゃんと使えばある程度汎用性の高いスペルなのですが、それを活かすには練度が必要となります。
そこでコンボ用スペルとしての運用をしようとすると今度は安定性のなさがネックとなります。攻撃判定の発生がランダムであり、かつLimitの消費が激しいのでルートを考えないと非常に安いダメージになってしまいます。
C禅寺から3800出したりJAカウンターから4400出したりとダメージは魅力的なんですけどね・・・。最初はおすすめできないです。

ネストの不安定さに泣かされる人の図

廃線「ぶらり廃駅下車の旅」
その派手さに魅入られてしまいがちな魔のスペルです。相手のキャラや手札によって通りやすさがかなり違ってくる上に、始動技がDCだけしかないとカードが腐る事間違いなしです
色々な知識が揃って初めてキャラ対として役に立つレベルなので、これを入れるのはぐっと我慢しましょう。

大惨事1秒前

デッキ例

以上を踏まえた上で初心者でも使いやすいと思われるデッキ例を紹介します。

  • 霊撃: 1枚

  • 銭: 4枚

  • ガ反: 1枚

  • 禅寺: 4枚

  • 四重結界: 1枚

  • 藍: 4枚

  • 魅力: 2枚

  • 客観: 3枚

「スキルは入れないのが基本って言ったじゃん!」ってツッコまれると「そっすね・・・」としか返せないんですが、消去法で入れているだけですので禅寺の部分は割りと好きに変えても良いです。

おわりに

今回は紫様で戦っていく上で最初に覚えておくべき方針を書きました。
取っつきやすい部分のみを書くためにだいぶ情報を絞っているので、今度機会があったら更に踏み込んだ内容を書けたらと思います。


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