#9: 日本海テレビの場合【謝罪文読解】
謝罪文読解についてはこちらをご覧ください。
元文書
弊社元幹部社員の不正について/日本海テレビ (nkt-tv.co.jp)
ことの経緯
日本海テレビの元幹部社員が、売上金やチャリティー番組の寄付金などあわせて１１００万円余りを着服
チャリティー番組「２４時間テレビ」に寄せられた寄付金も含まれる
着服した金は飲食やスロットに使ったと見られている
同社員は2023年11月27日付で懲戒解雇
読解
それでは読んでいきたいと思いますが、まず初めに行っておきたいことがあります。
「謝罪文を画像で出すな」
もうこれだけで印象が最悪です。
謝罪文などあまり人に見られたくないけど後悔せざるを得ない文章を画像にすることは、いわゆる検索除けのためと思われます。
Googleなどの検索エンジンはWebサイトのテキストを取得して検索のインデックスなどを作成しますが、画像だとそれがしづらい（参考サイト：画像謝罪文はもう古い？Googleにインデックスされない謝罪文の書き方「CSS謝罪文」 (nelog.jp)）ためと言われています。
検索除けをしたい場合、さらによくある方法として、画像にaltタグをつけない（＝画像に検索しやすいようなテキスト情報を付与しない）ことがあげられますが、日本海テレビもばっちりaltタグをつけてないですね。(ちなみに他の画像には普通にaltタグがついてます）
はっきり言って小癪だし、会社としてしぶしぶ謝罪している感じがなんとも言えない風情です。(その割にはGoogleクローラにインデックスされるのを防ぐno index属性が付与されていないのは手抜き感が否めないですが）
本題に入っていきます。
弊社の元経営戦略局長が、弊社の売上金など総額1118万2575円を着服していたことがわかりました。うち264万6020円はチャリティー番組「24時間テレビ」に寄せられた寄付金から、また853万6555円は売上金など弊社の資金から着服したものです。
寄付金の着服は、一般の皆様から寄せられた善意を踏みにじって私腹を肥やした行為で、到底許せず、弊社は11月27日付で元局長を懲戒解雇とし、28日に鳥取県警鳥取署に被害を届け出ました。
弊社は責任をもって保管すべき皆様の浄財が着服されるのを10年間、見落としてしまいました。ご寄付いただいた皆様をはじめ、ボランティアで活動にご協力くださった皆様、同番組に関わる皆様、ご関係の皆様に深くおわび申し上げます。公共の電波をお預かりする立場として、あってはならない事態を引き起こしました。まことに申し訳ありませんでした。
チャリティー番組の寄付金など含め1000万円近くの大金を10年間も使われて、それに気づけないのは内部的なコンプライアンス体制が疑われます。
日本海テレビは放送法や電波法などにも縛られることから、総務省などからも怒られが発生するとえらいことになりそうですし、そのあたりにフォローした謝罪となっていて、その点はよいですね。
弊社の調査では、元局長は「24時間テレビ」の寄付金から、14年に50万 2400円、15年に32万9000円、16年に34万8800円、17年に45万円、18年に30万円、19年に29万9000円、20年に23万4100円、23年に18万2720円を着服しました。募金終了後、金融機関へ運ぶまで、鳥取市の本社内で保管していた紙幣や貨幣から、周囲の目を盗んで一部を持ち出し、自分の銀行口座に入れていました。
着服の被害者は寄付を寄せてくださった皆様であり、弊社は元局長を鳥取署に告発することも検討しています。
めちゃくちゃやってますね。
日本海テレビは今回の件に関して警察に被害届は出したものの、元局長を告発してはいない？ようです。刑事告訴のことでしょうか。
元局長は、1994年弊社入社。経理部、東京支社、本社営業推進部を経て、2014年4月に経理部次長。17年4月に経理部長、22年6月に総務局長兼経営計画部長(総務局と経営計画部は23年4月に経営戦略局と経営企画部に改称)。
唐突な元局長の略歴紹介が入ります。だれか特定されそうな情報ですが、個人攻撃はダメ絶対。幹部ということは普通に会社ホームページなどで名前が出されそうですが、検索してはいけません。
他のコメントなどはありきたりな文章だったので取り上げません。
総論
謝罪文が荒い画像で出されるとそれだけで印象最悪です。謝るときは必ずテキストで謝りましょう。
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