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マジでわけわからん

高2のクラスになり、I君とは違うクラスだった 

I君は教室を飛び越えて時々いじってきたが、やっぱりクラスが違うと会う機会が少ない  

いじってくれる人がいなくなったと思いきや、今度はI君と似たK君という子がいた
サッカー部で、陽気で、スーパーポジティブで、はっちゃけてた

自分のクラスはサッカー部が多かった
だから自分はサッカー部と仲良くなればクラスの輪に入れると思い、必死に自分を売り込んだ

ぼっちでかわいそうなやつと思われたくなかった

I君がサッカー部だったのもあって、サッカー部の人たちともすぐ仲良くしてもらった

自分はI君やK君のような人が大好きだった

その子といるとすげぇ元気をもらうし、楽しいし、幸せだった

生きてる喜びを感じた

そんなこともあって、高2のクラスも楽しかったが、タイから帰った後から、なんだかずっと違和感を感じていた

学校や、日本という枠を出て初めて氣づいた

自分が当たり前だと思ってたことが、俯瞰すると当たり前じゃないこととかはよくある

一人暮らしを始めて、初めて親のありがたさを感じるのと同じだ

自分と環境との関係を観るには、一度、そこを離れて俯瞰する必要があることに氣づいた

勉強がだんだんつまらなく感じる
じっと椅子に座っている窮屈感を感じる
違和感を感じる

部活も急に、体に力が入らなくなり、思うように動かなくなった
ずっとだるかった

その時は、自分がなぜこうなっているのか

マジでわけわからん

原因がわからなかったので、どうすることもできなかった

これまで順調だったのが、急に成績も落ち、部活もうまくいかなくなった分、それがいじるネタの極上スパイスになった

マジでわけわからん

廊下を歩くと、必ず誰かしらにいじられる
ひどい時は囲まれる時もあり、歩けなかった
ここまでくるとダルい

いとをかし

そして、だんだん部活がつまらなくなってきた

やめることを決意し、顧問の先生に言った
部活の友達もみんなびっくりした

自分の状態が自分でもわかっていなかったため、先生にも友達にも当然、うまく説明できなかった

「うまくいかなくなり、楽しくなくなってきた」

としか説明できなかった

顧問の先生は

「ただの負け犬の遠吠えだ」

そう言われるのもしょうがない

部活を辞め、代わりにギターと合氣道を始めた。

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