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中央で只一頭?の『パーソロン系』現役馬は3歳未勝利の牝馬 中央2戦目は17番人気で7着~2022年6月11、12日中央競馬開催結果~

★種牡馬、父系を追う中央競馬★

北海道・函館開催が始まった、
先週6月11,12日中央競馬開催結果を、
種牡馬、父系の視点でおさらいします。

※父系の呼称は作成者が適当と思われる呼称を使用しています。
※以下数字は全て手元調べで公式なものではありません。

先週の中央競馬は、
4回中京、3回東京、1回函館の3場、2日間計72レースが開催。

その出走頭数は973頭。
※除外、取消馬も含む。

その出走馬973頭を送った父は『187頭』。
その種牡馬成績、に行く前に・・・

『パーソロン系』現役馬

12日の東京4レース3歳未勝利牝馬限定戦(芝1800M)。
今年の1回東京(2月)でデビューした、
エレディターレ(牝3歳 美浦小手川準厩舎)が中央2戦目を走った。

デビュー2戦目は4月末の浦和競馬・・・に出走。
ダート1400M戦は、デビュー戦と同じ。
12頭立ての9着・・・デビュー戦は16頭立て11着・・・

何?、エレディターレ???

絶えた・・・と勝手に思っていた『パーソロン系』競争馬だから。。。
種牡馬、父系を追う、なら取り上げねば。。。

今回は18頭立ての17番人気・・・ながら、決着は7着。
鋭くはなかったけど、ゴールで脚が余っていたようにも、見えた。
上り3ハロンは、メンバー中3位タイ。

ダートから芝に代わって、
そして距離が伸びて、良かったのか???
とはいえ、勝利にはまだまだ遠そう。

父は『ギンザグリングラス』

遡ると、
メジロマックイーン
メジロティターン
メジロアサマ
そして、パーソロン。

2月にエレディターレの存在を知った時、
その父に対して素直に、
『よくぞ種牡馬にしてくれました!』と、半分は感謝した。。。

後の半分は・・・惜しい、残念・・・
エレディターレが、
『父系』の系譜には関われない、牝馬、だったから・・・

でも、彼女は、名牝系の流れを汲む。
6代母が名牝『ファンシミン』。

所謂社台グループが誇る『ファンシミン系』の一員。
戦績はどうであれ、
無事なら貴重な名牝系を受け継ぐ繁殖馬として牧場に戻れる。

ファミリーの広がりには、将来大いに寄与するに違いない。

そうだった、ギンザグリングラス。。。

何の資料も持たない私には、その辺の詳しい事情は全く分からない。
『熱心なファン』が種牡馬にした・・・とある。(ウィキペディアより)

以前、ここで『テスコボーイ系』について、うだうだと記したけど・・・

勉強不足だった・・・
そのスケール、規模はともかく、
こっちの『系』はパーソロンから5代目。
テスコボーイ系より、少し、上をいっていた。。。

それゆえに惜しい。
こちらは貴重な、本当に貴重な希少系『ヘロド系』でもある、から。

既に、地方では産駒が勝利を挙げている、らしい。
そのクイーンソネラ(6歳)も残念ながら、牝馬・・・

そして現在も、新冠町の白馬牧場で種牡馬として繋養されている、よう。

1頭でも牡馬がいれば、奇跡が起こる可能性が残る。

私にはこうやって、
起こっていることを眺めるしか能が無いけど、
世の中には、頭が下がる『熱心なファン』がいる。

私は、ただ願うだけ。
奇跡が起こることを。。。
パーソロンから巡って、6代目が誕生することを。。。

それに何の意味があるのか!!!・・・と詰問されたら、
確かに答えに窮するけど。。。

『187頭』の種牡馬成績

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・種牡馬成績①

出走頭数、勝馬数共にトップはロードカナロア。
もうすっかり、安定の定席。。。
これでもまだ、リーディングトップではない・・・ホントに?

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・種牡馬成績②
2020年6月11、12日中央競馬開催結果・種牡馬成績③

新種牡馬ファインニードル

先週、産駒が初出走を果たした新種牡馬は3頭。
その1頭、ファインニードルが登場。

2018年のチャンピオンスプリンター。。。
繋養先はダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックス。

産駒が3頭デビュー。
皆。関西馬。
東京、中京、函館で、それぞれ1頭ずつ出走。
距離は、皆父の仔らしく、芝1200M、芝1400M戦。

勝った馬が強かったが、
ウメムスビ(牡2歳 栗東新谷功一厩舎)が2番人気で2着。
他2頭は、7着、8着。

『ダーレー・ジャパン』から、
もっと活躍馬が出るようになればいい。。。
天下の『社台グループ』が少しは脅威に感じるくらいに・・・

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・種牡馬成績④

Bayern産駒が中央競馬初出走?

中京の芝1600M戦でデビュー、
4着だったマイネルカーライル(牡2歳 栗東西園正都厩舎)。
その父は『Bayern』。

父 Offlee Wild(Nearctic系)
母の父 サンダーガルチ(Mr. Prospector系)
Native Dancer5×5 Raise a Native5×4

アメリカ競馬の頂点、
2014年のブリーダーズカップ・クラシック(G1)の勝馬。

同年のハスケル招待ステークス(D9F)と合わせてG1を2勝。
生涯戦績は15戦6勝。
2016年からヒルンデイルファーム(アメリカ)で種牡馬入り。

今年おそらく4世代目が走っている筈?で・・・
2021年の北米リーディングベスト30には・・・名前はまだ無い。

日本で走った産駒も・・・
おそらくマイネルカーライルが初?・・・の筈。

名牝Courtly Deeが曾祖母で、血筋そのものは良い、筈だけど、
父系は日本では傍流にしか過ぎないから、
この先産駒が日本でお目にかかれるかどうか・・・?

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑤

産駒の出走1頭でその1頭が勝利

先週の該当種牡馬は上の表にある2頭。

Maclean's Musicが送った出走馬は、
11日(土)中京10R清州ステークス(D1200M)を勝った、
サイモンハロルド(牡5歳 栗東森秀行厩舎)。

種牡馬『Maclean's Music』は、
2008年生まれのアメリカ産馬。
父 Distorted Humor
母の父 Unbridled's Song
共にMr. Prospector系の同系配合
Mr. Prospector 3×4×5

・・・競争成績が・・・よくわからない。。。
2021年北米リーディングサイアーランキングは、23位。

もう一頭は、『War Front』
その産駒は、
中京の新馬戦で、
先に出たファインニードルの仔ウメムスビを2着に下した、
プロトポロス(牡2歳 栗東西村真幸厩舎)

種牡馬『War Front』は、
2002年生まれのアメリカ産馬。

父 Danzig
母の父 Rubiano(Mr. Prospector系)
Northern Dancer 2×5  Hyperion 5×5

ダートのスプリント戦を主戦場として、
生涯13戦4勝。
G1は3レースに出走するも、2着2度で勝ち鞍は無し。

でも、種牡馬としては大成功。

2018年の僅かの期間日本で供用されたザファクター、
現在日本で種牡馬生活を送っている、
アメリカンペイトリオット、
デクラレーションオブウォーらの父で、
他数多の『G1』ホースを輩出。

種付け料も、25万ドル!まで高騰していた、らしい。

ディープインパクトと同年生まれで、今年20歳。
昨年の北米リーディングベスト30、
及び欧州リーディングベスト30にも、名前は、既に無かった。

So You Think産駒が中央競馬初出走?

11日土曜日、
東京、芝1600Mの3歳未勝利戦。

1頭除外で17頭立ての16番人気で17着だった・・・のが、
グレートイースタン(牝3歳 美浦土田稔厩舎)。

経験馬相手の初出走で残念な結果だったが、その父が、
『So You Think』

恐らく、間違いなく?産駒の日本初出走?

2006年生まれのニュージーランド産馬。
父 High Chaparral(Sadler's Wells系)
母の父 Tights(Nijinsky系)
Northern Dancer 3×4

生涯戦績 23戦14勝
デビューの地オーストラリア、
そして転籍してイギリス、アイルランドで、
芝の中距離チャンピオン路線のG1を計10勝した名馬中の名馬。

2012年。
オーストラリアのクールモアでスタッドイン。
アイルランドにもシャトル種牡馬として活躍中?

豪州リーディングサイアーのランキングが・・・よくわからない。
豪州で1頭、G1馬を輩出してるけど・・・
競争成績通りには、父としては成功している、とは言い難そう。

Sadler's Wellsの系統でもあるし・・・
こちらも今後産駒を日本でみる機会は、少ないかも・・・

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑥

新種牡馬タリスマニック

タリスマニック産駒の初出走は、
グッドルックス(牡2歳 美浦竹内正洋厩舎)。

12日日曜日東京の芝1800Mのメイクデビュー。
結果は残念ながら、12頭立ての6番人気で11着・・・

種牡馬タリスマニック。
2013年生まれのイギリス産馬。
繋養先:ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス。

父 Medaglia d'Oro(Sadler's Wells系)
母の父 Machiavellian(Mr. Prospector系)
Northern Dancer 4×4  Natalma 5×5×5

2017年のブリーダーズカップ・ターフ(芝12F G1)勝馬。
G1勝ちはこの1勝のみで、
生涯戦績:23戦8勝

いかんせんSadler's Wells系は、
日本ではコンスタントには全く走らない。
尖った馬が出てくるかもしれないけど。。。

新種牡馬ベストウォーリア

ベストウォーリア産駒の初出走は、
ピアブルー(牝2歳 美浦浅野洋一郎厩舎)。

11日土曜日函館の芝1000Mメイクデビュー
結果は、9頭立ての8番人気で。7着・・・

ダートのチャンピオンマイラーの繋養先は、
優駿スタリオンステーション。

まずは自身が活躍したダートのマイル戦辺りで、
産駒の走りを観てみたいもの。

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑦

独断と偏見の種牡馬評価

種牡馬評価については最初の投稿をご参照下さい。

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価①

出走頭数が二桁ある、4頭、
ラブリーデイ
ヴィクトワールピサ
ミッキーアイル
ホッコータルマエ
らが、先週の最高評価に値。。。

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価②
2020年6月11、12日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価③

この後は評価『0.000』が続く。。。

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価④

マイナス評価となった種牡馬が、計18頭・・・

最後に・・・先週の父系成績を。

父系成績

2020年6月11、12日中央競馬開催結果・父系成績

キンカメ系は、さすが、の勝率。

Storm Cat系の複勝率の高さが、少し目を惹きます。。。

以上、先週の中央競馬を種馬場、父系の視点でおさらい、でした。

番外 母の父として中央競馬初見参?

先週の出走馬の中で、
恐らく中央競馬に母の父として初めて出走馬を送った種牡馬が4頭?

トーセンファントム
サンデーブレイク
Lawman
Denman

トーセンファントム以外の3頭は、
父として、
Lawmanが5頭、
Denmanが1頭、
過去に中央競馬に在籍馬を送った記録を確認。

サンデーブレイクは、おそらく、ゼロ?

母の父トーセンファントムは今後何頭か出る可能性があるけど、
他の3頭は・・・どうかな、微妙。

母の父トーセンファントム

トーセンファントムは頭数は少ないながら、
父としては、競争馬としてもお馴染み。。。

先週の出走馬は、トーセンサクセス(牡2歳 美浦土田稔厩舎)。
11日土曜日東京の芝1400Mメイクデビュー。
13頭立ての12番人気で12着・・・

父はマクマホン。。。
生産、エスティファーム。。。
『トーセン』の島川オーナーの自家生産持ち馬。。。

母の父サンデーブレイク

母の父サンデーブレイクの出走馬は、
先に出た、父『War Front』で、
新馬勝ちしたプロトポロス(牡2歳 栗東西村真幸厩舎)

この馬、ノーザンファーム生産馬、
ということは、持ち込み馬、ってことか。

競馬はフラフラしながら遊び遊び走って?3馬身半差の楽勝。
相手関係もあるだろうけど、次走注目したい1頭。

その母の父サンデーブレイクは、
1999年生まれの新冠町ノースヒルズ生産馬。
既に2017年他界している。

父フォーティナイナー
母キャットクイル 母の父Storm cat
ノースヒルズお馴染みの牝系。

アメリカで競争生活を送って、13戦4勝。
2002年、ピーターパンステークス(G2)を勝って、
3冠レースの最終戦ベルモントステークス(G1)3着。

2004年、そのままアメリカで種牡馬入り。
初年度産駒から、
フランスのイスパーン賞(G1)勝馬Never On Sundayを輩出。

母の父としては、
フランスでG3勝馬を出している記録を確認。

母の父Lawman

母の父Lawmanの出走馬は、
父マツリダゴッホの、
クリノゴッホ(牡2歳 美浦岩戸孝樹厩舎)。

11日土曜日の函館芝1000Mのメイクデビュー。
9頭立て3番人気の6着。

母の父Lawman
2004年生まれのフランス産馬。

父 Invincible Spirit(Danzig系)
母の父 Gulch(Mr. Prospector系)
Northern Dancer4×5 Sir Gaylord5×5 Never Bend5×5

競争成績は7戦4勝。
2007年のフランスダービー(G1)馬。

2008年、アイルランドで種牡馬入り。
2012年のセントジェームズパレスステークス(英 G1)の勝馬、
Most Improved等、計5頭のG1勝馬を輩出している。

母の父Denman

母の父Denmanの出走馬は、
前出の3歳未勝利戦に初出走のグレートイースタン。
(父So You Think)

母の父Denman
2006年生まれのオーストラリア生産馬。

父 Lonhro(Sir Tristram系)
母の父 Vain(Fair Trial系)
Court Martial(Fair Trialの直仔)4×5

残念ながら・・・競争成績が確認できなかった。

4代前の直父がSir Tristram。
オーストラリア、ニュージーランドでは、
日本におけるサンデーサイレンス級の大種牡馬。

更に遡ると・・

Sir Ivor
Sir Gaylord
Turn-to
Royal Charger、となる。

日本の『サンデーサイレンス系』が、
種牡馬Turn-toで繋がる。。。
『大Turn-to系』。。。

父系が淘汰されまくっている日本競馬には今、
父系としてSir Tristram系の種牡馬は存在しない?が、
母の父としては、
今年も中央競馬出走馬のごく僅かな馬の血統表に、
名前を見ることが出来る。

これからも『先週の出走馬』に、
こうした日本競馬には希少な、
母の父として存在する種牡馬が確認でき次第、
記録を残していきたい。

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