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上半期最終週は、やっぱりドゥラメンテ、父系はRobeto系目立つ ★種牡馬、父系を追う中央競馬★ ~2022年6月25、26日中央競馬開催結果~

★種牡馬、父系を追う中央競馬★

2022年上半期最終週だった、
先週6月25、26日中央競馬開催結果を、
種牡馬、父系の視点からおさらいします。

※父系の呼称は作成者が適当と思われる呼称を使用しています。
※以下数字は全て手元調べで公式なものではありません。

先週の中央競馬は、
共に最終週だった3回阪神、3回東京、
そして3週目の1回函館の3場で、2日間計72レースが開催。

先週の出走馬は1010頭。
※取消、除外馬を含みます。

その出走馬1010頭を送った父は『172頭』。
※産駒が1頭だけ出走を予定してた種牡馬アドマイヤマックス。
その1頭アラクレ(牝3歳 美浦清水英克厩舎)は、
東京1勝クラスの平場戦を除外されたため、実質は171頭、でした。

『172頭』の種牡馬成績

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・種牡馬成績①

産駒が5勝を挙げて最多勝は、
ドゥラメンテとモーリスの、
種牡馬としては同期の2頭。

2022年上半期を締めくくるG1『宝塚記念』

そのグランプリホースに輝いたのがドゥラメンテ産駒、
タイトルホルダー(牡4歳 美浦栗田徹厩舎)。

天皇賞・春と宝塚記念を連勝したのは、
2006年のディープインパクト以来。

前走の天皇賞・春(G1)と同様、
4角の時点で、勝負あった・・・と思えた完勝振り。

昔風にいうと、
『テン良し、中良し、終い良し』
ケチのつけようがない、文句なしの勝ちっぷり。

・・・昨年、弥生賞を勝った頃は、
1年後こんな馬になるとは全く思いもしなかった・・・

次走はロンシャンの凱旋門賞(G1)か。
鞍上はこのまま横山和生騎手、の予定らしい。
いいねぇ。。。

凱旋門賞を勝てるかどうかは、端的に、
①相手関係
②馬場適応能力(外国遠征に対する適応力も含めて)

要するに、やってみないと分からない。。。

母メーヴェはイギリス産で、
Sadler's Wells系の父に、Mill Reef系の肌、
という、まさにヨーロピアン血統の王道配合。

まぁ、凱旋網賞に挑もう、とする日本馬は、
皆それぞれに、どこかに楽しみ(期待)は、あるもの。。。

タイトルホルダーも間違いなく、楽しみ、はある。。。

ダービー馬に古馬最強馬。
無事に秋を迎えられるますように。。。

一方で・・・
ディープインパクト産駒の出走数がここまで少ないのは、
ある意味で印象的・・・

この春も目立った産駒の活躍もなく、
落城の感・・・も致し方ないものの何やら急過ぎるようにも感じる・・・
得意の筈?の東京でも思ったように産駒が走らなかった・・・

現役産駒のエース、
シャフリヤール(牡4歳 栗東藤原英昭厩舎)の英国遠征も、
実に残念な内容だったし・・・

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・種牡馬成績②

後に父系の成績を記すが、
Roberto系の好成績の一翼をになったフリオーソは、
産駒の出走頭数が7頭ながら3勝、は素晴らしかった。。。

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・種牡馬成績③
2022年6月25、26日中央競馬開催結果・種牡馬成績④

産駒の出走1頭のみでその1頭が勝利

先週の該当種牡馬は4頭。
まずは、『Exceed And Excel』。

その出走馬は、
日曜日阪神の3歳未勝利戦(芝1600M)を6番人気で勝利した、
エクせトラ(牡3歳 栗東吉村圭司厩舎)。

『Exceed And Excel』は、
2000年生まれの、オーストラリア産馬。

父 デインヒル(Danzig系)
母の父 Lomond(Northern Dancer系)
Northern Dancer 3×3 Natalma 4×4×4

現役時は12戦7勝。
2003~2004年シーズン?の豪州チャンピオンスリンターにして、
2013年?には、豪州チャンピオンサイアーに輝く大種牡馬。

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑤

2頭目は、『Tapit』。

その出走馬は、
日曜日函館の3歳以上1勝クラス平場戦(ダート1700M)を、
9番人気、上り3ハロン最速(次に速い馬より0.8秒速い)で快勝、
アメリカンエール(牡4歳 美浦戸田博文厩舎)。

『Tapit』は、
2001年生まれのアメリカ産馬。

父 Pulpit(Seattle Slew系)
母の父 Unbridled(Mr. Prospector系)
Mr. Prospector 3×4 Nijinsky 3×5 In Reality 4×5

ばりばりの大種牡馬。。。
2014年~2016年、3年連続北米リーディングサイアー。
昨2021年も4位。
最高時種付け料が30万ドル。。。現在は・・・?

3頭目が、『グラスワンダー』。

その出走馬は、
土曜日函館の青函ステークス(オープン 芝1200M)を、
3番人気で勝利したヴァトレニ(セ4歳 栗東長谷川浩大厩舎)。

グラスワンダー自身の種牡馬としての活躍は派手なものではないけど、
スクリーンヒーローを輩出し、
そのスクリーンヒーローがモーリスを出し、
『系』としては、将来に向けて視界が広がっている。。。

素晴らしい。。。

後継馬がたくさんいても・・・
先細り感が漂う父系もある・・・

そこに種牡馬としての『力』を見る思いも、する。

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・種牡馬成績⑥

最後は、『ローレルゲレイロ』。

その出走馬は、
日曜日函館の大沼ステークス(リステッド D1700M)を、
7番人気で勝利した、名牝イットー(3代母)の一族、
アイオライト(牡5歳 美浦武藤善則厩舎)。

『ローレルゲレイロ』は、
先々週、母の父として出走馬を初めて中央競馬に送ったばかり。

種牡馬としては既に晩年・・・
偉大なダンシングブレーヴの父系を次に繋ぐことは・・・
残念ながら、難しそう・・・

中央競馬に産駒初出走種牡馬

先週の該当種牡馬は、2頭。

Oscar Performance

『Oscar Performance』。

その産駒は、
土曜日の東京芝1800Mのメイクデビューを、
3番人気で3着だった、マイネルビジョン(牡2歳 美浦高木登厩舎)。
ビッグレッドファーム生産馬。

さて、『Oscar Performance』は、
2014年生まれのアメリカ産馬。

父 Kitten's Joy(Sadler's Wells系)
母の父 Theatrical(Nureyev系)
Northern Dancer 4×4 Special 4×5 Hail to Reason 5×5

アメリカの馬としては珍しい部類?の芝馬。
キャリアの全てが芝のレース。

マイル戦(G3)でレコード勝ちも記録している。
『G1』は8ハロン、10ハロン戦でそれぞれ2勝、計4勝。

この2020年生まれ世代が初年度産駒、のよう。
父は北米を代表する大種牡馬の1頭。
アメリカでの産駒の評判はよく分からないけど、
後継馬としては、台頭が望める1頭、なのかな???

ネロ

2頭目は、『ネロ』。

2011年生まれの、新ひだか町産。

父ヨハネスブルグ(Storm Cat系)
母の父 サンデーサイレンス
母は名牝ニシノフラワーの年の離れた半妹。

2015、2016年と京阪杯(G2)を連覇。

地味だけど、今年の新種牡馬の一頭。
鹿児島県で繋養されている。

その出走馬は、
日曜日函館、芝1200Mのメイクデビューを、
6番人気ながら2着の、ニシノピウモッソ(牡2歳 美浦西田雄一郎厩舎)。

上り3ハロン最速。
4代母がニシノフラワーの母デュプリシト。
比較的血の近い同族配合馬。

産駒のリスト等分からないけど、
もしかするとこんな血統構成の産駒が多いのかな?
だとしたら、スプリンターとして楽しみな馬が出ても不思議じゃない。

父系成績

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・父系成績

Roberto系競争馬がちょうど出走100頭。
勝率ダントツ、連対率、複勝率も上々。

種牡馬のメンツを想うと、
種牡馬ディープインパクトが完全に舞台から去ると、
キンカメ系に対抗する勢力はこの『系』かも。

独断と偏見の種牡馬評価

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価①

独断と偏見の種牡馬評価については、最初の投稿をご参照下さい。

このリスト内の出走馬を二桁送った種牡馬、
ザファクター
ダイワメジャー
ドゥラメンテ
キンシャサノキセキ
この4頭が、先週の最高評価に値する父達、ではないでしょうか。。。

特にドゥラメンテ。
出走数36頭(3位)もいて、複勝率と評価値が同じ。

個人的には、
ドゥラメンテ産駒の出来の水準は、
トップサイアーの中でも抜きんでて高い、気がしている。

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価②

キズナの『0.298』は微妙だな・・・
出走数は多いけど、複勝率を大きく下回ったのは、
やっぱり評価はできない・・・

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価③

このあとは、評価値『0.000』が続く・・・

2022年6月25、26日中央競馬開催結果・独断と偏見の種牡馬評価④

ディープインパクトの評価値マイナス・・・は珍しい気がする。
3番人気内に支持された9頭のうち、6頭が人気を裏切って、馬券圏外・・・
この春の産駒の印象の薄さ・・・を象徴した前半最終週。

番外 中央競馬に母の父として初登場した種牡馬

先週の該当種牡馬は、2頭。

Wilburn

種牡馬『Wilburn』は、
2008年生まれのアメリカ産。

父 Bernardini(Seattle Slew系)
母の父 Carson City(Mr. Prospector系)
Mr. Prospector 3×5 Buckpasser 5×5

G2の勝ち鞍は確認できるけど・・・
G1勝は無さそう・・・

現役は3歳まで、2012年の4歳時から種牡馬入り。
既に何世代も送っている筈、だけど、
北米リーディング上位には名前が・・・見当たらない。

その産駒を社台ファームが繁殖馬として購入したんだろう・・・?
Wilburnを母の父に持った出走馬は、
父キズナ(ディープインパクト系)の社台ファーム生産馬、
グランベルナデット(牝2歳 美浦大竹正博厩舎)。

日曜日東京のメイクデビュー(芝1600M)を、
1番人気に支持されながら6着・・・

ゴール前は脚がまだあった・・・ように見えた。

レース後にちょっとした故障があったよう・・・?
(軽度のものみたい?)

母はアメリカの芝の重賞を3勝している。
そして今年もまたキズナが付けられた様子。(昨年はハーツクライ)

なんにしても軽度としてもこの時期の故障は残念・・・
牝馬ゆえ、父系を繋ぐ、視点からは興味が薄れるけど、
キズナの仔、だけに次走を楽しみに待ちたい。

Dabirsim

そして、『Dabirsim』。

なんか、懐かしさすら覚える名前。。。

2005年のマイルチャンピオンシップ(G1)、
香港マイル(G1)を連勝した、
ハットトリック(サンデーサイレンス直仔)は、
2008年アメリカで種牡馬入り。

その初年度産駒の1頭が『Dabirsim』。
2009年生まれのフランス産馬。

母の父 ロイヤルアカデミー2(ニジンスキー系)
クロスは無し。

7戦5勝。『G1』2勝。
5勝は全て2歳時で、その結果、
2011年カルチェ賞最優秀2歳牡馬、
そして、
2011年のフランス年度代表馬に選出。

2歳での年度代表馬はフランス史上3頭目の快挙、だった。

2014年よりドイツで種牡馬入り。
2016年フランスへ。
昨年2021年度全欧サイアーランキング23位。

このDabirsimを母の父に持つ出走馬は、
父ロードカナロアの社台ファーム生産馬、
ノイアーターク(牡2歳 栗東安田隆行厩舎)

こちらも『Wilburn』同様、
Dabirsimの産駒を社台ファームが繁殖馬として購入、したのだろう。

その産駒がノイアータークの母『クールドボーテ』
フランスでG3勝ちが確認できる。
2018年のフランス1000ギニー(G1)の2着馬。

ノイアータークが出走したのは、
春の阪神で最も素質馬が揃う、と評判の、
宝塚記念が開催される日の、
芝1800Mのメイクデビュー。

結果は、12頭が出走して、
6番人気とまずますの支持を受けながら、最後着の12着・・・

良血馬には違いないが・・・
母の父Dabirsimは1400Mまで、しか勝てなかった・・・
その血が、この結果を呼んだのかな・・・
距離を短縮して使われれば、変わるかも。。。

以上、先週のおさらい、でした。

先週は2022年の中央競馬の上半期の最終週。
このタイミングで、
上半期トータルの数字を並べて投稿しようと思ったけど・・・

先週のおさらいがまとまったのが、既に金曜日の夜・・・

この投稿・・・
内容が薄い割に?作成に時間がかかりすぎるのが、頭痛い・・・

どうにかならんかな。。。

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