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週報87(2020.2.10〜2020.2.16)

週報の時間です。

今朝、街は霧雨に降られていて、何処となく幻想的な雰囲気を見せていました。傘を差すほどでもなく、よくよく目を凝らして見ると雨が降っているとわかるような、ほとんど霧のような雨でした。

私のように目の曇った男でもそういう違いを見分けるので、鋭敏な感覚の持ち主ならもっと物事を細かく見分けるはずです。たとえば画家の人は、少しの色の違いをはっきりと見分けますが、常人には難しい業です。仕事を進める上で必要になれば、細かな色の違いを見分け、音色の差を理解し、言葉のニュアンスの違いを把握する…こういう能力は、人間として生まれたことへの祝いと言ってよいと思います。

どうも、生き方が大雑把になっていないか。物事が大きく動かなければ、生を実感できないようになっていやしないか。映像を1.5倍速で見て、本を斜め読みして、快速電車に乗って…と、無意識のうち、「効率」に”囚”われていないか。よく自戒の念を来しますが、悲しいかなまた同じ過ちを繰り返します。

うまくいくことと、うまくいかないことが、交互に訪れるけれども、全体としては徐々に上向いてくれればよい。学習塾で学生を指導していた頃は、学力テストの結果表を渡す際、そういうアドバイスをさんざしてきたものですが、いざ自分のこととなると、少しうまくいかないだけで自信をなくしたりするものですから、困ったものですね。

いつになく内省的な記事になってしまいましたが、もしかすると、雨には人の考えを内向きにさせるところがあるのかもしれません。家から出られないのであれば、その場に留まるほかなく、時間をもてあませば、一つのことについてより深く考えざるを得なくなりますからね。そう言いつつこの記事は喫茶店で書きました。

○また来週…

このところ暖かい日があり、何となく気持ちの浮き立つ感じがします。毎年のことですが、完全に春になってしまうより、その前に訪れる、冬のニュアンスを残しながらも春に通じる穏やかな気候の方が、ドラマティックな感じがします。季節と季節の橋渡しの期間は、ともすれば人をして感傷的にならしめるものなのかもしれませんね。

それでは、また来週お目にかかります。

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