週報89(2020.2.24〜2020.3.1)

週報の時間です。

今般の新型肺炎を取り巻く社会情勢の変化には軽視できないものがあり、長期的な視野のもと、3月1日開催の即売会「M3」については、自粛の選択をとりました。

○自粛について


こういう時期に散見される考え方として「自粛」というものがあります。自粛という言葉は、「自(みずか)ら」という語の含まれる通り、自分から進んでつつしむ動きを指す言葉です。そのため、つつしむ必要がないと判断すれば、意に介さず平常通りの生活を送ることもできます。

先日、福岡市の地下鉄で、マスクを付けずに咳をしていた乗客を見かねて非常停止ボタンを押した男性客の行動について、報道されていました。現場のやり取りとして「咳をおさえてください」といった提言をしたにも関わらず、行動に反省がなかったためボタンを押した、といった経緯のありやなしや、その点は分かりません。ただ、ボタンを押した客の視点で見れば、咳をしていた乗客の挙動は、看過できない"暴挙"であったはずです。許すことができず、決定的な行動(非常停止ボタンを押す)に出てしまったのだと思われます。

自分の考えと相容れない相手を見つけたとき、どうするか。排除するのか、わかり合おうと努めるのか、あるいは無視するのか。今般の新型肺炎をめぐっては、一人ひとりが当事者として、選択を求められています。「この大変な時期に大規模イベントを強行するなんて」と難じたり、「自粛をよびかけ経済の停滞を招くなど」と否定するのは易しいですが、どうか、すべての人が知恵を出し合いながら、穏やかに協力しあってこの国難を乗り切る道を模索したいものです。

今回はこのあたりで。

また来週お目にかかります。

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