週報79(2019.12.16〜12.22)

今年も残すところ1週間です。2つのライブにお邪魔したのを簡単にレポートしたいと思います。

○サキソフォンコンサート

先の日曜、都内のコンサートに出向きました。サキソフォン主体のもので、サキソフォンでオーケストラ楽器を代行しつつソリストが演奏するものや、ピアノとサキソフォンとのデュエットなど、形態はいくらかあり、演奏上でも作曲上でも、勉強になりました。

強く感じたのは、10本近いサキソフォンが同時に吹き鳴らされたうえで、聞きやすい和音を作り出すのは難しいのではないか、ということです。サキソフォン自体は大好きな楽器で、故ミュールやロンデックス氏の演奏に学生時代からふれてきました。しかし、この楽器を複数並べて同時に奏する意義を、音楽上の最高の効果を得るための設定という観点から、積極的には認めてにくいのではないかという思いを改めていだくに至りました。つまり、カルテットかクインテットが、綺麗に聞かせられる編成の限界だと感じるのです。

一方でこの感じ方を覆す演奏との出会いにも期待しています。

○JiLL-Decoy associationのライブ

http://www.jilldecoy.com/

JiLL-Decoy association(ジルデコイ・アソシエーション)のクリスマスライブを品川プリンスホテルで楽しんで来ました。中学生の頃に知って以来、一緒にお仕事もさせていただいたアーティストです。その音楽からは度々創作欲を触発されていて、実際、以前日本橋のライブへ行った時に受けた感覚からインスト曲「10」を作るなど、よく影響を受けています。目の前で音楽が作り出されるスリリングな現場を毎回楽しみにしているのです。

3人のメンバーのうち、作編曲とギターを担当しているkubotaさんですが、今年度末を境にチームを脱するそうです。残念な気持ちはありますが、表現手の人生の舵取りに当人以外の関与は無用であろうことを考えると、引き留めるのも筋を違えるし、恐らく、3人での活動を続ける中、現編成上為すべきことは成し切った結果の決断を下されたまでと思います。

別れの生ずるのは人間のなかみが変化し続けるからですが、全く変化がなくてもこれは同じく別れを呼ぶ原因になるようで、人が一緒に居続けるというのは難しくも趣深いことですね。

JiLL-Decoy association自体はkubotaさんの退団後もchihiRoさん、towadaさんで継続されるそうです。多くの人にとっては、今回のメンバーの入れ替わりは活字上の表記に過ぎないと思いますが、こと自分にとっては身近な出来事であったので、記録しておきたいと思います。

○また来週…もとい今週

週報も残すところあと2本で、そのうち1本は年報です。気持ちとしては、すでに来年へシフトしつつありますが、暮れかかりのこの時期はやはり特別感傷的な心持ちになり、行く年を惜しむ気持ちを禁じ得ません。さりながら時の流れが止まって欲しいとも思いませんし、実際来年のこの時期も5年後のこの時期もやがて来ます。その時まで音楽を続けるのが私の仕事ですね。

また来週(今週)お目にかかります。

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