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週報68(2019.9.23〜9.29)

西島尊大です。今回が9月最後の週報です。

まだ蒸し暑く寝苦しい夜もしばしば。気候区分的には秋といっていいのでしょうが、まだ夏の空気感が残っているようです。しかし、だいぶ気温は下がっているはず。埼玉では30度を上回る猛暑を記録する日はさすがになくなりましたし、盛夏のときほど空調を強力に回さなくても寝られるようになりました。

恐らく「もう9月で秋なのに」という気持ちがあるからこそ、暑さの和らいだ中でも多少の暑さが気になるんでしょうね。寒暖は人が勝手に感ずるもので、その一方天候は人為を超えて動きますから、我々はただ快適に過ごす工夫と、気の持ちようで凌ぐばかりです。

○読書

あさのあつこさんの「ガールズ・ブルー」を読みました。以下、話の内容に触れる箇所がありますのでご注意ください。

ジャケットの示すとおり主人公は女子高生です。登場人物は中学生・高校生で、大きな展開はなく、飽くまで彼らの日常が主人公の目を通して描写されます。

そのためスリルやアクションを求める読者を満足させるものはあまりなく、友だち同士で集まり会話するシーンなどには一種の停滞感を感じます。とはいえ、15歳~17歳ほどの年齢を過ぎて随分経つ筆者が、若者の会話をある程度自然に描き出しうることは、やはり作家の力を物語ってやまず、この方が「バッテリー」を通じて世間にその名を知られることになったのも、大いに頷かれます。

私がこの本について好きなところを挙げるなら、そのエンディングについてです。妙にうまいことをいって終わらせたりしない。まるで誰かの日記の一部を拝借してそのまま本にしてしまったかのようにナチュラルで、日記であるが故に当然オチはつかず、記録に終わる。清々しい読後感を残します。

青春群像小説と言うにはキャラクターごとの掘り下げ程度にムラを感じますが、全員を主役にすることはできないので、妥当な処理だと理解されます。

と、散文の書けない私が語っても仕方がないのですが、読書体験として良質なものでした。ただ、20年前に読みたかった…笑

○また来週…

今週のYouTubeは【9月 第5週 3380人(前週対比101%,+10人)】でした。今週は緩やかな週で、読書の話題だけに終わりましたが、つつがなく日々を過ごせるのもまた一つの価値…といったところですかね。

それではまた来週!

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