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週報86(2020.2.3〜2020.2.9)

週報の時間です。

○心の運動

前から不思議に思っていたのですが、どうして私達は映画を見て泣いたりするんでしょうね。登場人物は架空の人たちか無関係の人たちのはずで、肉親・親友ではないばかりか利害関係すらないのに、彼らの一挙一動に心を動かされるのは、考えて見えると謎めいた現象と言えないでしょうか。

涙が心の汗とするなら、随分汗をかいていなかった自分にとって、上掲「ハイスコアガール」はいい運動となりました。いわゆる格ゲー(格闘ゲーム)に興味がある人には、ぜひ見て欲しい作品です。

腕の保証はできかねますが、格ゲーやパズルゲームは大ファンで、都内に繰り出す用があると、ついついゲームセンターを探してしまいます。ゲームセンターは碁会所(ごかいじょ)みたいなものだと思っていて、見知らぬ相手と、自分の得意なゲームで戦うことができます。ゲームの内容は非現実で、ブラウン管あるいは液晶に表示されるかりそめのものですが、そのゲームの腕を上げるために本人が関わった時間は本物だし、ゲームにまつわる記憶や感情をまとった思い出も確かに存在します。街のゲームセンターはいっときに比べるとその勢いを抑えていますが、成熟したゲーセン文化の中でこれをたしなむことは、生活を豊かにしこそすれ悪いことにはならないはず(ただし何事もやりすぎには注意です)。

ともあれ、心を動かすのは大事だなと、思いました。やはり私達が人生を生き抜くためには、なにか、心底、熱中できるものが必要なのです。私はそう思います。自分を捕えて離さない魅力的な世界に足を踏み入れることができた人は、幸せです。人と違うことをするというのは大変でしょうが、その出会いが自分に与えられたということには意味があるはずなのです。だから、適当にあしらわず、本気でぶつからないと後悔します。

○また来週…

今回はちょっとしたコラムのような感じでお開きです。季節柄、流行病にはどうぞお気をつけくださいね。

また来週お目にかかります。

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