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週報60(2019.7.29〜8.4)

こんにちは、西島尊大です。

世は夏休みの最中でして、翌々週にはお盆が控えています。口を開けば暑い、のどが渇いたの連発になりがちなこの季節も、涼しい10月のありがたみを際立たせる舞台装置のようなものと思って頑張ります。そうはいっても物理的な暑さは避けようがないのでかき氷やお茶を頻繁に飲み食べしています。

それでは今回の週報を始めます。

○YouTubeの状況

8月 第1週 3160人 (前週対比102%,+71人)

7月中旬からスタートした過去曲投稿が始まって3週間が過ぎました。7月最終週から8月初週までのアップロード曲群はこちら。動画サイト未公開の「SIGNAL FIRE」を含めた7曲です。

7/29 5
7/30 変身
7/31 TOYBOX
8/1 86,401
8/2 8
8/3 Pianoroll
8/4 SIGNAL FIRE

このうち変身と86,401はオリジナル曲。5、TOYBOX、8、Pianorollはコンピレーションアルバム用に書き下ろした曲。SIGNAL FIREはM3用に書き下ろしたインスト曲です。お願いを受けて作曲したものが多く、期待に応えようと必死だったころを思い出します。

YouTubeのチャンネルはこちらです。

○コンピレーションアルバムへの臨み方について

今週の投稿曲は依頼作曲が多かったので、コンピレーションアルバムへの参加について少しだけ記事を書きます。コンピレーションアルバムは、複数の作家が集まり1曲ずつを提供し、10曲ほどのアルバムとして頒布するものです。他の作家さんに負けないよう意気込むのですが、大きな勝負は作曲を始める前から既に決まっているように思います。陸上選手が試合前日までにその體を仕上げるのと同じで、ピストルが打ち鳴らされてからタイムを伸ばすための努力をすることは無理です。

これまで長くて1年短くて1週間の様々な納期で作曲をしてきましたが、やっぱり納品までの時間が長いほうがペースづくりが難しいです。短ければ他のことを犠牲にして力を入れるしかないので、返ってやりやすいところがあります(その分精神が鍛えられます)。

いい曲案が思い浮かぶまで待とう、と悠長なことを言っていると途端に期限が近く、急いで手を付け始める。手を付けたら、意外に早く終わりそうだから、もう少しゆっくりやってもいいかもしれない。また少し休んで、今度は本当にギリギリなので焦眉の急と相成る。これを何度も繰り返して、ようやくスケジューリングができるようになりました。またコンピレーションアルバムに呼ばれることがあれば全力を振るうまでです。

○「風の谷のナウシカ」

以前から気になっていた宮崎駿さん作、コミック版の「風の谷のナウシカ」を読みました。続きが気になりページを繰る手が止まらず、土日を使って一気に読んでしまいました。作品全体としての魅力も感じますが、お気に入りの一コマもいくつか見つけることができました。

劇場版「風の谷のナウシカ」は多くの人が観ていると思います。映画の内容はコミック2巻までの筋書きを圧縮してキャスティングを改変していることがわかりました。ナウシカの原作は映画と違う、ということはかねがね聞いていたのですが、やはり自ら触れることの素晴らしさを思い知りました。人づてに聞いてもわかりませんからね。妄想とイメージばかりが働いてしまうだけで。百聞の…という古の俚諺は今なお正鵠を射ます。

台詞回しが渋くて格好いいです。またナウシカの精悍さもさることながら、長編コミックの特性を生かしてクシャナやクロトワの人物描写がより深くなされています。映画の凝縮された上映時間では語りきれない個々の人物の心中も活写され、荒廃した世界における国家をまたいだ人間模様がリアルに浮かび上がります。

○フュージョン

フュージョンといったら真っ先にドラゴンボールの大技が思い浮かぶ世代でして。音楽ジャンルの「フュージョン」を知ったのはずっと後です。初めてこのジャンル名を聞いたときは不思議に思ったものです。だって、フュージョン(融合)していない音楽なんてないはずですよ。

ともあれ、ジャズとロックの特質を組み合わせたと言われるフュージョンですが、やはり鮮やかなコード進行はその代名詞的存在かと思います。とにかくコードに凝って、しかも難解でなく小気味いいものを作りたい。そういう気持ちと一緒に編み出したのが「Signal Fire」でした。

歌詞なしのインスト曲なので殺風景を避けてMIDIアニメとコード推移を表示しました。コードそれぞれはすごくスタンダードなそれですが、順番の如何によって新しい魅力を発揮してくれることもあり、フュージョンの制作は毎回これが一番楽しいです。

全編を通して2音間行き来が貫いており、そのインターバル(音程)は完全4度(5半音)です。しつこいくらいにこの音程ばかりが演奏されますが、コードの違いによって色味に変化をつけました。この2音だけを抽出したら音楽としては全く面白くないものになります。そのため編曲と作曲の境目をつけがたい今ポージングだったと言えそうです。

○また来週…

実は、Tシャツの試作品が数日前に届いています。すぐにでもツイートしようとしたのですが、せっかくならモデルさんを立ててポーズを決めてもらってカメラマンを雇って撮影してもらって…といったように欲が出てきたのですが、検討中です。とかく、万難を排しお届け致します。

それでは、また来週お目にかかります。

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