週報84(2020.1.20〜2020.1.26)

週報の時間です。

このところ、制作の合間を塗ってあるつづきもののTVアニメを見続けていましたが、その最終回までを見終わりました。

○TVアニメ「機動戦士ガンダム」を見て

映像配信サービスNetflixで「機動戦士ガンダム」というアニメ作品の全話が公開されていることを知り、1週間強くらいですべてのストーリーを観劇しました。2020年の日本においては知らない人のいないほど有名な作品だと思われますが、なにがそう人の心を惹きつけるのかを自ら確認する必要があると思い立ってふれた次第です。確かに、見る人の心に火を灯す作品の深みがあり、私も間違いなくファンの一人になりました。

今回見たのは最初期の「機動戦士ガンダム」ですが、続編やスピンオフの作数が多く、どのタイトルから見ればよいのかと迷う人も多くあるようです。確かに劇中の時系列に沿った鑑賞が視聴効率を高めることもありますが、さて作品を鑑賞するにあたって効率という概念を挟んで良いものか…いかんせん懐中に親しまず、といったところです。

ともかく、作品の何処が面白いのかは、最後には自分で決めないといけないはずです。こうやって見ると面白いとか、こういう見方ができるとか、先人のつけた道筋も頼もしいですが、彼ら先達がそういう作品解釈を試みおおせるまでには、彼らなりの文脈があったはずなので、その主張を無造作にコピーして鑑賞作品にレッテルを貼るのは何かうら寂しいというか虚しいところを否定しかねます。

このごろ、いかに自分が「自分の言葉で喋っていないか」を思い知らされることが多くなってきました。私がせいぜい10年単位数セットの積み重ねで辿った経路など、およそ先人たちの思考回路をなぞっているに過ぎないのでしょう。自分で見つけた真理のようで、実は100年前、1,000年前、10,000年前に発見された古諺(こげん)ということもままあります。ただ、物事を自分の頭で考えて答えを導き出すということは自分にとって終生の仕事ですから、やめることはないと思います。

自分の外側に存在する、人の意思に触れることと、内化された他者および自己との対話に、我々が人生をいきぬく上で最良の黄金比があるのなら、これを求めずにはいられません。

○また来週…

結局、ガンダムを見たと言っておきながら、内容はほとんど触れていないのは、私の感想が新たな鑑賞者の邪魔になると面白くないという気持ちからのことです。見たいものを見たいように見るというのは結構これで難しいものですね。

また来週お目にかかります。

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