タワーマンションはなぜ建つのか?分析する!

昨今、日本において、タワーマンションが各地で建設されている。東京都心だけではなく、郊外や地方都市でもみられるのが驚きである。タワーマンションが建設される理由を分析してみたい。

規制緩和

政府が規制緩和するのは、大規模都市開発による経済成長も目的の一つである。昔は、今のようなタワーマンションはつくれなかった。規制緩和のため、今のようなタワーマンションが林立する状況に至っている。

低金利が長期間継続した

日本においては、特に日銀の黒田総裁着任以降、ずっと超低金利が継続した。もう10年以上になる。これだけ低金利が続けば、タワーマンションは建設しやすい。まず、不動産会社と建設会社はお金を低コストで借りやすい。次に、タワーマンションの購入者も低コストでローンを組める。

パワーカップルの増加

昭和時代は、男性(夫)の年収だけが、マンション購入の原資であった。ところが、現在は高年収の女性が増えた。そのため、東京都心においては、世帯年収2000万円以上のパワーカップルも急増している。昔であれば買えなかったのが、夫婦の年収合算でペアローンを組み、タワーマンションを買えるようになった。いまや、世帯年収の決定要因(格差要因)は女性の年収である。

価値観の変化

神奈川県や埼玉県、千葉県に一軒家を持つのが、かつては主流派だった。今はそうではない。都心のタワーマンションを持つ人が勝ち組という風潮が、特に富裕層で高まりつつある。

投資・投機的な目的によるマンション購入

日本人もそうだが、中国や欧米の富裕層が、実は日本のタワーマンションを購入している。投資(投機)目的である。NHKの調査によると、晴海フラッグの30パーセント超が投資・投機目的であったようだ。

・・・個人的には、タワーマンションは推奨しない。ステークホルダーが多くなりすぎて、修繕などの意思決定が難しくなるからだ。古くなり、修繕できないと、売却も難しくなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?