ITコンサルタントの成長ロードマップ

私は途中で辞めたので、本当は偉そうなことは言えないのですが、若い人向けにITコンサルタントの成長ロードマップを説明したいと思います。

20代:ITと業務プロセスの知見を高める

基本スペック(基本情報技術者試験合格程度、英検準1級程度、簿記2級程度)はマスターしている前提ですが、20代はITと業務プロセスの知見を高めることが重要だと思います。プロジェクトにおいて、SAPやAWSなどのITを理解し、業務プロセスの知識も深めていきます。例えば、受注から在庫確認、出荷計画・出荷、請求、会計転記、入金消込という流れくらいは理解していないとヤバイと思います。上司の指示をしっかり理解し、忠実にタスクをこなします。20代のうちはプライドの高い人も、上司の言うことを素直に聞くべきです。そうしないと、仕事を教えてもらえなくなります。

30代:プロジェクトマネジメントに着手し、業界知識を深める

20代でITと業務プロセスの基本はマスターしている前提で、そろそろチームリーダーやプロジェクトマネージャーなどを務めて、少しずつマネジメントにも着手していきます。また、自分の得意業界をそろそろ決める頃です。「製造業」「金融業」などという大雑把なくくりでは駄目です。もう少し絞り込んで、「自動車」「化学」「製薬」などのほうがいいと思います。ただし、アサインは運にも左右されるので、得意業界が決まらない場合は仕方がないと思います。30代になると出世できる人とできない人が決まってしまっているので、出世できない側だけど出世を諦めきれない人は他のファームに転職しましょう。出世やお金よりもワークライフバランス重視の人は社内SEに転職しましょう。

40代:パートナーになれるかどうか

40代になると、パートナーになれる人となれない人で分岐していきます。なれない側の人も、無理して転職する必要はない気がしています。昔ほどup or outではないし、超絶人手不足なので、たぶん居座ることは可能です。むしろ、パートナーになると業績ノルマのプレッシャーで潰れるリスクがあるので、シニアマネージャーくらいでステイしているほうが安定している可能性もあると思います。また、JTCは「外様で自分たちより優秀な人」が好きではないので、シニアマネージャーのほうがむしろ転職しやすいと思います。パートナーだとJTCの側も扱いに困ると思います。シニアマネージャーであれば、JTCの部長か次長くらいにはなれると思います。

50代:JTCでCIOを目指すか、ベンチャー役員か、パートナーか

JTCでCIOを目指すか、ベンチャー企業の役員を目指すか、パートナーとしてファームに残留するか、好きな道を選べばいいと思います。もちろん、JTCで課長あたりでステイしているのもいいと思います。昇進するほど責任が重くなるので、課長あたりでステイしているほうが気が楽かもしれません。

60代:引退か、フリーで小遣い稼ぎか、起業か

今まで激務で走り続けてきた人が多いと思うので、個人的には引退が一番いいんじゃないかと思います。身体がそろそろ限界になっている人も多いと思います。まだお金を稼がないといけない人は、年収減少を覚悟の上でフリーランスで働くか、起業ですかね?ただ、起業するには人徳がないと無理ですよ。部下にパワハラしていた人が起業しても誰もついてこないです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?