-さみしさの、一抹のさみしさの-
1足す1は、2であるとか。
0.5足す1.5も、2であるとか。
或いは、0.2足す1.8も、2であるとか。
無限の可能性のなかで。
わたしはひとつの答えを用いる。
ひとつの考えを用いる。
それは、便宜的なものである。
絶対正義ではないし、相対正義ですら、ないかもしれない。
それでも、便宜的な正義を信じる、貫く。
心と身体の、崩壊を招いてしまう。
その手前のシーンで。
あのときの、記憶が蘇る。
ここで、あなたの言葉を聞いてはいけない。
多分、病院のベッドの上しか居られるところがなくなったわたしを、あなたはそのうちに忘れるだろう。
あなたに嫌われても、この部屋の中で、生きる。
或いは、ごめんなさいの言葉。
或いは、許してほしいの懇願。
助けてほしい、とは言わない。
ただ、もう少し、理解してくれると思ってた。
さみしさの、一抹のさみしさの。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?