見出し画像

GPTはネットワークでグローバル・ブレインとしてのAGIを生成していく・・・。

松田語録:OpenAI DevDay 2023 考察編 - YouTube

 全くグローバル・ブレインのイメージですね!
 ネットワーク・エージェントを幾多のGPTに位置付けて、多くの専門を多くの人がプロンプトで導く。その全体でAGIとして総合・汎用化した作用を展開する。
 この先は、やはり、このグローバル・ブレインを旧皮質にして生物的様態を持たずに衛星軌道に新皮質を形成していく。巨大なユニバーサル・ブレインが出来上がったら、太陽系が崩壊する事態になった場合でも、自立して宇宙を探索できるF.ダイソンが宇宙蝶というイメージで表現したコスミック・ブレインへと進むのでしょう。
 ここでまた、先生方が最後に仰られた「Chat自分」というのが、グローバル、ユニバーサル、コスミック、各ブレインの普遍的様態に対して、個的様態を表現する能動情報になるというような「普遍と個」との関係を現実に考察する問題になると思います。まさにブラフマン‐アートマン・モデルの現象様態になるわけですね。
 サムアルトマンは、レックス・フリードマンとのポッド・キャスト・インタビューで、確かにブラフマンというイメージを表現していましたし・・・。


普遍と個との問題は、全体と部分との制御・管理システムにおける「当為」実行の問題でもあると思います。
追加コメント
以下は小島プレス工業での研修に生徒付き添いした2013年の報告抜粋です。

 上記の小水力発電システムも小島理事長(社長)の発案(アイデア)であるとお聞きしたが、自然環境が供給し豊田市に使用料を支払う工業用水は工場内で循環している、ここに無駄はないか、さらに有効利用できないか、と注意を向けた結果がこの開発につながった。設計にも最大効率を追求した水車は、制作方法でも無駄を排除した。通常の切削などで製作すれば材料の多くを無駄にするが、材料を積層化して形成する3Dプリンタで、一切の無駄をなくして製作したとの由。こうしたアイデアは、ものを有効に使う「もったいない」の精神から生まれるものである。TPM活動(Total Productive Maintenance & Management)を推進し、生産工学・生産技術の研究開発や高度生産方式の実施などに関する顕著な実績に対して贈られる大河内賞において「大河内記念生産特賞」にも、平成23年に選ばれている。上記で見たグリーンITの推進も、ひいては自然環境から供給される資源利用のロスを、徹底して排除する施策である。会社紹介ビデオにもある紙のリサイクル等は、こうした活動の判り易い一例である。
 こじま福祉会を包み込む全体としてのオール小島を活かしているアイデアは、既に何度も触れられたその運営理念、精神から出てくる。その理解を深めさせていただいた小島理事長のお話は、「人をつくり人をまもる」家族共同体(コミュニティ)の形成・発展の方途に収斂している。オール小島としてのコミュニティは、その外部の社会、自然環境に対する責任を果たさねばならない。また同時にその内部のメンバー、全家族にも幸せな生活を保障しなければならない。その為の方途として、無駄を省き、また無駄にならないよう、さらに有効に活用できるように、全てに注意喚起をして実践を徹底する。それが可能となったコミュニティは、内部で様々な領域の問題を解決できるようになり、外部に対してそれを先進のアイデアとして発信できるようにもなる。本研修でお教えいただいた各項目は、まさにそれを実例としてお見せくださったのである。人材育成においても、このコミュニティの精神を理解し、今述べた注意を全てに向けて実践できるようなるにということが、主眼に置かれている。小島理事長から参加者各自頂戴した『人材教育』2010年7月の抜刷にも、それが詳述されていた。続けてお話いただいた中で、こうした注意を全てに向ける実践ができれば、自動車事故も軽減できるのではないか、車が人を傷つけるのではなく、人が注意をしない(当事者意識をもたない)結果が事故にもなるのだから、とされた。ここから、注意(意識集中)のための最適状態に人を置くことが重要ではないか、とのご教示もいただいた。なるほど、上記の展示場にある自動車と人とのインターフェイスを担う製品作りにも、このアイデアが活かされていることを、ここでも理解し得た。
 ここでお教えいただいたことは、上掲の自動車雑誌『カーグラフィック』1999年6月号・7月号に連載された記事にも読み取ることができる。福野礼一郎氏は「小島プレス工業のプラスチック製品作りは材料の調整から成形→組み立て→出荷→回収リサイクル→再材料化までを包括して自社グループ内で行うという理路整然としたシステムである」と表現している。このシステムの各過程はそれぞれ、様々に困難な問題を孕むが、オール小島の精神は、このコミュニティ内部で製品に纏わる全責任を負い、最適解を見出し問題解決しようとするものである。その幾つかが記事には紹介されているが、記事の最後に福野氏が感心して書いている象徴的なこのコミュニティの姿勢がある。環境や資源保護の為、また無駄を省く為に再材料化と材料調整をしているが、再材料化されたペレットを保存する袋まで、再利用品である。そして次の文で記事は結ばれている。「ドリルやエンドミルなどの刃物がずらり並んだ(写真の)1枚、あれを見ると同社がいかにモノを大切に使っているかがよく分かる。…(中略)…あそこに写っていた工具はいずれも再研磨してちびて短くなってしまっていた。小島プレスはそれを堂々並べて我々に見せたのである。…(中略)…首尾一貫、ともかく徹底しているのだ。こういうことは出来そうでいて出来ない。」

 小島理事長が他にも話題としてくださったことに、オール小島の何れの場も清掃管理が徹底しているという項目がある。福野氏も記事中の写真キャプションに、「工場各所の尋常ではない清潔さにもご注目いただきたいと思う」、と記している。これも小島理事長は、オール小島の家族コミュニティの一員であるという意識をもつ個々が実践する就業前清掃の結果で、当たり前のことを当たり前に実施しているに過ぎないとされた。それは先の自動車事故の例と同様で、就業中の意識を無駄のない最適状態に置き(集中して必要な注意を向けられるようにして)、個々の安全管理につなげているのというのである。このアイデアは、コミュニティ・メンバー個々の栄養管理(上記の社員無料の食事)、健康管理とも全て連関する組織的なものであることを、お教えいただいた。先述の『人材教育』の中でも小島理事長は、会社というコミュニティはメンバー(社員と家族)を守るためにあり、さらにその為の方途は個人も組織も、適応できるようにあきらめないことが肝要である、とされている。この「適応できるようにあきらめない」ということは、換言すれば「最適状態となる最適解を探求する」ということになろう。本研修会最初のさくらワークス・こじまキャンパスで学んだ、「個々の障害を乗越え成長させつつ、その個々が所属する全体としてのコミュニティ自体発展するシステム・デザインが、オール小島の中で活かされている」といったときの「システム・デザイン」は、「無駄のない最適状態を、個々を含み個々から成立するコミュニティとして組織する」ものであると、再確認することができた。小島理事長はさらに、オール小島のコミュニティをその部分とする社会全体で、このシステム・デザインを展開する必要性を唱えられているのであり、「社会全体でのコスト削減の仕組みづくりを考える」とは、それを意味しているといってよい。それは、まず個々の次元で自立的最適状態を実現し、次の集合コミュニティの次元でも同様にし、さらに大きな集合コミュニティの次元でも同様にするといった、言わば、“自立的最適状態の組織化“が、このオール小島内部ではデザインされ、外部へも発信されているということなのである。
 さくらワークス・こじまキャンパスでのその実践を既に見たが、小島プレスにおける業務上の一例が、再度、福野氏の記事中写真キャプションに見出された。「小さなクローズド型ラインを設立し、ひとりの作業員が複雑なユニットの組み立てから検査までをすべて行なうというのが小島プレス方式。・・・以下略・・・」略した文は、販売されている或る車種のナビユニット全てが、この社員の責任にもなるというニュアンスを含んでいたが、それは個々の自立意識の喚起につながり、さくらワークスのクッキーのように購入者からの直接の反応を受けての励みにもなる。小島理事長の言葉では、「仕事の重要性理解」を促すことになる。

 本研修で認識できた自立的最適状態の組織化というシステム・デザインは、様々な次元の「個と全体」に投射できるものである。その観点でオール小島を眺めると、また、なるほど、と思わされた。福野氏が小島プレスの企業経営について、「トヨタ1本で商売をしながらトヨタ資本ではないトヨタが絶大の信用を置く独立企業」と評しているが、それは結局、次のことを示していると思われる。様々な次元で自立的個が最適を探求し実現することで、その個を含む様々な次元の全体が最適化される。総体としての社会、世界がそれによって最適状態となり、広い外的状況に適応できる。オール小島の一人一人から(小島理事長は人間一人の内部意識さえ、最適化の分析が可能であることを指摘され、個の次元が一人一人という次元では分析が終わらず、さらに意識の次元を分化し探求できることを示唆されたが)、オール小島内部の一つ一つのコミュニティ、そしてオール小島を一つの個とする次元、即ち、トヨタ自動車も同様に個とする次元、逆に今見た個の次元を、それぞれ全体として見る次元、そうした現実的組織に投射する相対的観点で、組織設計(システム・デザイン)をしていく場合、自立的最適状態の組織化を実現するのが当然となる。ある集合組織の要素的個は、自立・独立して最適を実現することによって、一層、その集合組織を適応化するからである。不適応の場合の責任の所在が明確になることも、適応の最適解を探るためにも最短の状態なのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?