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パラレルワールドとしての地球:グローバル・ブレインの旧皮質・新皮質:AIアライメント問題の解消へ


パラレルワールドとしての地球(山極壽一 地球研所長) (youtube.com)
15分頃;言語発生について、必見

 個体脳=言語以前の思考・情報処理、生物的条件(脳容量、感覚器官や内臓や筋肉などとの情報交換)に係留されている。しかし地頭の良さ等はここで展開し、経験的学習が少なく若くても「あれとこれであーしてこ―して、そうなる」等と諸システムとそれを捉えるフレーム・ワークを柔軟に思考し「思い付く」個体も発生する。
 社会脳=個体脳間コミュニケーション、即ち情報伝達を個体脳内作用を越え出て、多くの個体脳間で成立させる。象徴・表象・記号・言語と発展させ、その記録を記憶の領域も超えて(洞窟内で描く、粘土板に記す、パピルス紙や木簡に記す、石に掘る等々)展開し、個体脳間コミュニケーションを空間的拡がりだけでなく、時間的にも拡張する。これ等以前には、山極寿一先生が推測されるように、音=律動・旋律などでの共感伝達も利用された(お祭り、ピーヒャラ、ワッショイ!)。
 この社会脳の発展が集合集積知=ブラフマン‐アートマン・モデルの精神観・知性観を生み出した。そしてその「情報プール」が、個体脳が浸る質料的(物質・生命的)存在様態を離れて、「抽象世界=英知界=イデア界」として認識された。その「情報プール」の情報内容の中心が自然言語になっている為、その機械学習・深層学習をLLMが実行すれば、高い知性能力を発生するようになる。


 人間脳容量の生物的限界を社会脳(コミュニケーションネットワーク)で拡張した人類。 これが現在、ICTとエージェント個体脳にAIを加え発展し、グローバルブレイン化している。
 このグローバルブレインを旧皮質にして、その新皮質を衛星軌道上に形成すればブラフマン‐アートマン・モデルがいっそう具体化し、情報展開過程の相転移となるだろう。

 山極寿一、長谷川寿一、長谷川真理子各先生等の見解は、過去から継ぐ人間の生物本性の現実を看過しない事を主張する。現行人間を急速に失わない、絶滅の危機に瀕することが無いようにするならば、グローバルブレインの旧皮質にそれを残し、効果的利他主義の場とする。
そして衛星軌道上に構築する新皮質を、効果的加速主義の場とする。エネルギーも太陽から宇宙空間上で得る。
 この新旧皮質は互いを排除することなく、AIアライメントの問題も発生しない。


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