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単一電子仮説と単一知性説

【ゆっくり解説】科学の最大の謎解明!単一電子宇宙説が明かす驚愕の真実!を解説 #都市伝説 #謎 #雑学 - YouTube

 「物質」という概念は、その物の質を他と区別して観てしまう、抽象による概念でしょう。とすると、単一電子仮説で捉えようとする宇宙構成要素とは、相容れない矛盾したイメージを与えると思います。  
 では、そもそも「電子」が如何なる作用を示す要素なのか?ゼロ・ポイント・フィールドにおける「ゆらぎ」が「差異」=「情報」を発生すると、それがマルコフ連鎖を展開し莫大なエネルギーの「伝播」となり、その伝播が電磁力・強い力・弱い力・重力として展開し、「物質」と観られる素、素粒子が発生し、その相関から「時空」を生み出す。  
 ここまでで既にエネルギーは4つの「力」や「素粒子」や「相関性」や「時空」を形成する基礎の様態、哲学の用語で言うところの「存在」=「現実態」=エネルゲイアとしての作用を現してきた。  
 そしてここまでの情報から理解できることは、J.ホイーラーの「単一電子仮説」で示そうとしたものであるとも思われ、宇宙に普遍的に遍在するエネルギーであり存在・現実態であるものが、相関性で捉えた時、位置や固有性を示す粒子性で観られるということではないでしょうか?  
 これは大元が、ただ存在するとしか言えないような様態の現実態=エネルギーが、存在様態を多様化するエントロピー増大の方向に展開していく現象を、観てとった捉え方であると思います。  
 このエントロピー増大の方向に対して、自己組織化のネゲントロピー現象を、宇宙は同時に展開している。「情報展開(進化)過程」とそれを呼ぶこともできると思います。最初に見たように、宇宙の始りがゆらぎ>差異>情報の発生と観れば、それが示してきたものは、多様化する情報の進化となる。宇宙の歴史が進み、生命が誕生し、知性が誕生すると、その情報進化の過程が、人間にとっても把握しやすくなっている。ブラフマン‐アートマン・モデルと言える様態が展開し、集合集積知の様相を時間軸に示している。これをE.シュレーディンガーは、中世アラビアの思考法を使い「単一知性説」として眺めている。  
 単一電子仮説と単一知性説とは、宇宙のエネルギー、即ち存在様態を、捉えたアブダクションにおける仮説とも言えるのではないでしょうか?  
 そして宇宙の初めの「ゆらぎ」とは、アリストテレスも表現した「思惟の思惟」とされる、宇宙自体の自己認識を惹起したものであると言えるのではないでしょうか?


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