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育休ゲットで失ったもの③

会社との話し合いにより夫が持ち帰ってきた応えは急遽の二択でした。

1.住む場所はそのままで電車で通う県内の支店
2.引越しを伴う他県への移動

出産まで今の支店に留まることは許されず、移動は2ヶ月後だと言う。

えー!妊娠とか出産に転勤被せないって言ってたじゃん!!これ絶対育休の話ししだしたからじゃん!!!

夫は支店では最高責任者、新しい移動先でも同じ役職となります。つまり、移動先では新しい責任者が来たと思ったら数ヶ月足らずで僕は育休入るのでまた違う責任者来まーす。と言うことに。

おかしくない?だったら今のまま出産まで同じ支店にいて育休から別の責任者に引き継いで育休明けに新しい支店に移動する方がスムーズじゃない?支店スタッフの人達も責任者ころころ変わるって混乱しない?

私の疑問はそのまま夫が会社側に伝えていましたが、これは決定事項なのだ、と言うことでした。
何この急な融通の効かなさ。今までそんなこと夫の会社に感じたことなかった。担当者!直談判しに行ったろかい!


落ち着け、私。

選択肢1の同じ家に住んだまま別の支店への移動であれば、私は職を失わず、息子も保育園を辞めなくて済みます。しかし、この選択肢を選べない理由が我が家にはありました。

夫は二十代の頃に一度心の病にかかっており、電車やバスなどに1人で乗ることができないのです。

それを毎日、、、なんてとても現実的ではありませんでした。
今は飲まなくても良くなった薬に頼ればなんとか行けるかもしれない、とは言っていましたが、これから新しい家族を迎える環境の変化も加われば相当な心の負担がくるはずです。
その時果たして薬でなんとかなるのだろうか。

最悪のケース、夫は病が再発し家から出られなくなってもおかしく無い。私はそう考えてしまいました。

夫にばかり負担を強いて、私と子供の環境のことだけを優先するのは家族のバランス全体を考えると最良ではないと悟ったのです。

かくして私たちは、選択肢2を選ばざるを得ませんでした。

続きます。


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