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セーラープロミネンス。 (ちょこはちくんを語りたいG ◆ ep.4)

どうも、シンクです。
タイトルの意味は分かる人だけ分かってください。
かっこいいよね、セーラープロミネンス。(いない)

さてさて、ちょこはち ことGrand chocol8のデモCD「月と太陽」に収録の

プロミネンス

のおはなしでーす。

***

かっこよさ・激しさにパラメータ全振りしてる、というのが第一印象。Grand chocol8くんこういうのやるのか!と、今回のデモCD収録タイトルで一番驚いた曲でした。
曲と歌詞、どちらが先に出来たのかな。
演奏がしゃおぴさんの歌唱表現を、歌唱表現がちょっと陰のあるビターな雰囲気の演奏を、それぞれ活かし合っている楽曲だと感じました。

プロミネンスとは、太陽の表面の炎(のようなもの)がブワッとなるやつのことです。実際には“そう見える現象”ということですが。
プロミネンスはなんとなく知っていたけど、歌詞に出てくるダークフィラメントは初めて聞く言葉でした。
モノとしてはプロミネンスと同じ現象みたいですよ。
太陽の縁に見えるのがプロミネンスで、
中央付近に見られるのがダークフィラメント、かな?

まあまあわかりやすい解説があったよ。

まさにプロミネンスのごとく、激しさが垣間見える歌詞表現が特徴的です。

“ぶちまけてしまいそう”
“ふっかけてきたのはあんた”
“閉じ込めて腐った感情”

同じしゃおぴさんの作詞でも、他の曲ではあまり類をみない言葉選びのような気がします。
また、プロミネンスとダークフィラメントの使い分けとしては、

中央付近のダークフィラメント⇒
 ココロの内々に秘めた感情
表面に吹き上がって見えるプロミネンス⇒
 外側に吐き出した怒り

ということではないでしょうか。
プロミネンスの和名呼称である紅炎に対し、ダークフィラメントは暗条と呼ばれ、名前の通り黒く見える現象だというのも、溜め込む感情のイメージということなのかもしれません。

皆既日食の夜
吹き出したダークフィラメント

プロミネンスのほのお(?)は、皆既日食の時にしか観測することができないそうです。
それをふまえると、このあとに続く

きっとあともう少し
闇が光に気づくまで

という一節に込められた、やり場のない哀しみのようなものを拾い上げることができます。
どうやらこの歌は、“吹き上がるほのおのような激しい怒り”、という一言で表現しきれるものではないようです。

もともと、太陽で起きているスケールのでかい天体現象を題材にしているこの歌。
そのプロミネンスになぞらえた複雑な感情が

“太陽系に響き渡れ”
“外惑星まで鳴り響け”
“銀河系まで響き渡れ”

と、どんどんスケールが大きくなっていきます。
(外惑星とは太陽系の惑星のうち、地球よりも太陽から遠い軌道を巡る惑星のこと)
そして、

“どこかに置いてった肯定 迎えにいくの”

本当は怒り(否定の感情)なんか持ちたくない。
でも肯定なんかもうできない。(できなくなるナニカがあった)
だけどできるものなら肯定しなおしたい。

みたいな。
“怒り”を表現した激しい歌だな、という印象から始まったこの曲ですが、ここに来て胸に残るのは、むしろ“哀しみ”に近いソレでした。
あなたはどうですか?

怒りや悲しみが、“マイナス感情”と括られることが、ラストの“マイナスの向こうの灼熱”に掛かっているとか、いないとか。(個人の感想です)

余談です。
とあるYouTube配信でのご本人談によると、学生時代のしゃおぴさんは地学が得意分野だったみたいで。
chocol8 syndrome時代の名曲「エウロパ」や、地学分野でいくと「冥王代で会ってる」もその知識を活かした作詞だったりするのかな。
なにげにこのあたりが、ご本人が一番楽しんで書いてる歌詞だったりしてね。

***

次回はデモCD感想シリーズラスト!
「月と太陽」に収録の

ヤコウチュウ

を紹介していこうと思うよー!

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