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ヲンチュウ。(ちょこはちくんを語りたいG ◆ ep.5)

どうも、シンクです。
夏休みの宿題として綴って参りました、ちょこはち ことGrand chocol8のデモCD感想シリーズもいよいよ最終章です。

それでは「月と太陽」に収録の

ヤコウチュウ

のおはなしをしてまいりますよっと。

***

しっとりとしたイントロから始まるこの曲。
実は?ちょこはちでは珍しい、恋愛をえがいた歌です。

やはりこの曲も、chocol8 syndromeでは演らなかっただろう雰囲気の音で、かつ他の3曲とはがらりと違った印象を受けます。

歌い出し。一番最初の、

“何度目かの二度寝”

というフレーズの深みに身震いする。
何度?二度なんじゃないの?じゃないんだよ。
“二度寝を何度もしちゃってる”んだよ。

“何度”と“二度”という、いずれも回数を表すワードながら、何を指してのものかが違っているんですが、それをすぐとなりに並べる作詞のセンス!ほんと好き。
ここで聴き手が「ん?」ってなった時点で表現者としては勝ったようなもんです。

さて、二度寝をどんなときにするか。
辛くてか眠くてか、まあ何かしらのアレで、目覚めてもまだ寝ていたいときですよね。
そこに続く一節。

夢を見る 変わるがわる支離滅裂
それが優しい 今の僕には

二度寝をして、支離滅裂なよくわからん夢を見てる、その方が気が楽なんだ…ということは。
これはあれだ。辛い方のやつだ。

そして、改めて意識してみます。歌い出しの、
“何度目かの”二度寝。
そんな二度寝をしてしまう日々が続いているということです。

夜光虫とは、海の中のプランクトンが光って見える現象のこと。
本当の虫ではありませんが、そのワードを取っ掛かりに、“~ちゅう”、“~虫”という言葉に展開していくのはしゃおぴリリックきたぜ!という感じ。

大海に浮き沈むだけの
ちっぽけな虫かもしれない

大空を見上げ漂い思う
瞬く星にはなれない

同じメロの1番と2番の歌詞を並べました。
主人公の視線が海の底からだんだんと上向き、空を見るまでに上がっているのが印象的です。
…でも、星にはなれないという、漠然とした哀しみのような感情。
夜光虫の光と星の瞬き、それぞれの対比が美しくも物悲しくもあります。

また、1番では“都会の弱虫が二匹”と歌われていたのが、2番では単数に変わっています。
“君”は、もう弱虫じゃなくなったのでしょうか。
自分ひとり取り残された哀しみ?

恒例の(?)「コレってこういうこと?」のコーナー。

“アイヲンチュウ”

言わずもがな“I want you”のことなんですが、歌詞カードではこの表記です。
どういう意図があるのか。
(ないかもしれませんが)

この言葉、英語として考えず、ただ音として発音すると“アイヲンチュウ”になるかもしれない。
カタカナで書くにしても、“ウォンチュウ”と書けるのは、あくまで“want you”という英語が意識にあるからだと思うのですよ。

それを敢えてカタカナで“アイヲンチュウ”と書くのは、その言葉が意味をもたない音・文字の羅列にしか感じられないという心理表現なのかな、と考えてみました。

アイヲンチュウではないですが、自分が文章表現で時々やるやつなんで、もしかしたらソレに近いものだったりするのかな…?と考えてみた次第。
(唐突な自分語り)
ワードセンス的なものに自分と共通項があったら嬉しいな、という思いもあります。

***

余談です。
以下引用はヤコウチュウの歌詞発表ツイートに添えられたしゃおぴさんのひとこと。

恋愛の曲は書けませんとずっと言っていたので ちょっと挑戦の曲でもありました、まあ虫の曲なんですけどね🌌🌃

虫の曲だそうです。(笑)

chocol8 syndromeを代表する恋愛の曲、「ミラクルにロマンス」は個人的に、これまでの人生で出会ってきた音楽という音楽のなかで一番好きだと言ってしまえるくらい好きなんですけどね。

もっといっぱい書いてくれてもイインダヨー。

さて、短期間で発表を続けてきたGrand chocol8くんデモCD感想シリーズも今回で取り敢えず終了です。

「Reactor」「泣いちゃった」を収録した「愛と憂鬱」、

「プロミネンス」「ヤコウチュウ」を収録した「月と太陽」は、ちょこはち公式通販で絶賛販売中!です!!

みんなで聴こう!!

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とってもリーズナブルだよ!
個人的には3rdアルバムの「音楽はメジャーが全てじゃない!」がオススメだよ!

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