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川崎と赤味噌と咲き誇るローズファイターの話

ちょっとした出来心だったのです。

某配信アプリにてとあるグループ様の雑談配信が始まったので、なんとはなしに入室してみたのです。で、ライブの告知などもろもろで盛り上がっておりまして。で、チャット欄を読んだメンバー様が「XXでのライブ行きますって言ってくれた人いるよー」なんて言って盛り上がっていたのを目にいたしまして。

で、告知されたライブ日程のうちのひとつ、確認してみたらぼくもお仕事がちょうどお休みだったのです。だからぼくも調子に乗って「あ、川崎いけそう」と打ち込んでみてしまったのです。たまたま配信を見ているだけの野次馬の分際で。

そしたら恐れ多くも、メンバー様がそのカキコミを拾って下さったりしちゃうじゃないですか。

 緑「あ、川崎行けそうってコーさんが言ってる(誰だよ)」

 紫「え、コーさんが川崎行けそうって?(誰だよ)」

 緑「コー、待ってるよー(誰だよ)」


ほんと、この自己アピーラー誰だよ。弁えろよ。

・・・しかしここまでだったらまだよかったのです。ここまでで話題が途切れたのであれば、「わーい、ほぼほぼ初めましてなのにカキコミ拾ってもらっちゃった!」くらいの無責任なニコニコ感情のまんまでぼくは普通に過ごすことができたのかもしれない。
しかし、現実というものは時々予想外の動きを見せるものなのです。

 緑「じゃ『コーさん待ってるよ!』でこの配信を締めたいと思います。」

 コ「締め?え?締め?締めtte

四人「せーの、「「「コーさん待ってるよー」」」」

配信「おわりです」


待ってくれ。
ぼくはほぼエビ中専用機のオタクであって、このTEAM SHACHIの配信スペースでは完全なるよそ者なのですよ。そんなぼくなぞの言葉で配信を締めたりしないで、もっと熱心なタフ民の皆様の言葉を拾っていただいて、それを起点に締めてくださらないと・・・

しかしぼくの戸惑いをよそに、有無を言わさぬスピードで本当に配信は終わってしまった。物凄い勢いで流れてゆくタフ民皆様の「またねー」「お疲れ様ー」という挨拶の言葉。その分量と熱量に圧倒されながら、ぼくのような奴の出来心発言でこの時間を終わらせてしまったことの重さを申し訳なく思う。これはえらいことをしてしまったのではないだろうか。
遥かなる印旛沼に沈んでゆく真っ赤な夕日を眺めながら、ぼくはただ眼を瞑じることしかできなかったのです。

チケットぴあ

そして次に眼を開いたとき。
ぼくはマイPCのブラウザにて「TEAM SHACHIいのししツアー・クラブチッタ川崎公演(夜)」のチケット購入および決済の完了画面が表示されていることに気付いたのです。いつの間に!どうやら無意識に!おそるべしチケットぴあ。騒ぎだせROSE FIGHTER。世界はここから今、変わるの。


・・・といったわけで、TEAM SHACHIさんのクラブチッタ川崎公演に行って参りました。行けそうと言ったからには、行くしかないのです。二言はたまにしか、ない。スタコミュのアーカイブが見られる方は、心当たりの動画など見つけてぼくの狼狽っぷりなどを想像してみてくださいな。

   


■公演の感想

ここからはパシフィコ横浜ぶりにTEAM SHACHIを観にいった、エビ中ファミリーぼくのごくごくかんたんなライブ感想になります。まだツアーの途中なんですよね。タフ民のみなさまでネタバレなどを避けたい方は、こちらのページは閉じてしまって偉い人の伝記とか読むと良いと思います。

…あまりSHACHIの曲には詳しくないものですので、記憶よりも印象優先で、気になったことや思ったこととかをつらつらだらだらっと書いてゆく感じにさせて頂きます。順不同。

クラブチッタ川崎について

数年前にレピッシュの公演を観に行って以来の会場です。
天井にはヒランヤ型の照明フレームが、どーん。キラリ熱々クラブなどという昭和時代の謎の呪文が頭をよぎります。グラスバレーもTHE BOOMもPLi:zもKATZEもここで演ったのだなあ。
ステージにはスーパータフフロムナゴヤーと書かれた黒い垂れ幕が飾られ、照明とビールケース的な箱十数個というシンプルな構成。それでもメンバーとブラス民(きょうは5人でした)が出そろうとだいぶにぎやか。

HORIZON

昨年10月のパシフィコで初だしでしたよね。半年弱ぶりに生で聴かせていただいて、だいぶ完成していることを感じさせられました。
ほのかさんの普段のやわらかほんわかな声が、この曲ではキリっとクール。そのギャップによる先入観がぼくの頭にあるためなのか、それとも彼女の技術と努力によるものなのか、楽曲の世界観形成とかに大きな寄与を見せていると思います。

JIBUNGOTO

やっぱしこの曲いいなあ。
イントロがちょいアンニュイな感じのミドルテンポなナンバー。わかったようなことを言うと、これはZ世代にはリーチしづらい構成ってやつだ。前奏を短くして印象的なリフをしょっぱなにもってくることで、リスナーが次曲ボタンをクリックする前に勝負をかけるというのが現代風なセオリー。しかしこの曲は逆方向を行くものだ。ぼくもたまたまMV公開時に目にしていたのだけれど、正直に書くと当時はなんとなしに次の動画に移ろうとしてたくらいだ。
でもライブハウスで聴くと、Bメロでの迫力が物凄いのね。ブラス民込みのステージなどではほんと素晴らしい圧倒感。静と動の気温差をしっかり体験できるライブならではの曲なので、よそものながらに「ライブでこそ聴いてほしい曲だ」なんて偉そうなことを考えてしまったりするのです。

赤味噌Blood

どんどこどんどこどんどこどんどこぱからっぱからっぱからっぱからっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっちっちきとぅっとぅくちっちきとぅっとぅくちっちきとぅっとぅくちっちきとぅっとぅくどんどこどんどこどんどこどんどこぱからっぱからっぱからっはー。

かなた

ステージに急にピアノがセッティングされて、ほのかさんが伴奏へ。その伴奏に載せてメンバーが歌うわけですが、ほのかさん本人も自分のパートを歌うわけですよ。すごいなー。ピアノしっかり演奏しちゃうのも凄いんですが、弾きながら歌えちゃうあたりがほんとすごい。
ぼくも学生時代に合唱祭で毎年伴奏を担当した程度にはこけおどしレベルでピアノを弾いていたものですが、五指を動かすのと歌を歌うことのマルチタスクってのは見た目以上に難しいもので。歌って踊っての中途で、なんでそれをこなせちゃうんでしょうか。
で、今回は途中でちょいと伴奏が途絶えてしまったのですが、メンバーがアカペラとコーラスでしっかりリカバーして事なきを得ています。「かなた」をそれほど聴きなれていないぼくからすると、演奏が途絶えたところも「たぶんミスったのかもだよなあ」くらいな感想。トータルパフォーマンスとしては問題なしだったと思うのです。本人は悔しいと思うのですが、余分な悔しがり方はせずに次回で取り返してほっしーなっと。

Today

初めて歌詞を意識してしっかりと聴くことができました。
何度も繰り返される「なりたい自分になれない人はいない」というメッセージはグッとくるものがありますね。いまはきっと、そこまで駆け上がる道程での共感を呼び掛ける言葉。懸命に駆け上がる姿を見せながらそんな言葉を聴かせられたら、何者にもなれなかったぼくのようなおっさんにすら響いてくるものなのですよ。
そして彼女らがいつか次の目標を為したときに、そのステージからまた聴かせてほしい歌であり言葉ですね。そのときはきっとこの曲のチカラが一段階まして、さらなる説得力を纏った歌になっていることだと思います。

■まとめにならないまとめ

やっぱりTEAM SHACHIのライブって楽しいのね。もちろんはじめっからわかっていたことなんですけどね。

上で書いた曲以外にも、ロケットクイーンとドリーマーと、パシフィコで聴けなかったローズファイターが聴けたのと、ちょっと懐かしのバーニンフェスティバルが聴けたのと、もっと懐かしのシェリーが聴けたのと、ええと、ええと。そうだ。「スタート」ブレイク後の咲良さんソロから落ちサビまでの流れがきょうも素晴らしかったですよ。
とにかく満腹感に恵まれるステージがそこにあったのでした。

ハルちゃんに配信チャットのカキコミを拾っていただいたことから、急遽おでかけしてみたクラブチッタ川崎。こういういたずらな強引さっていうか勢いの良いところはしゃちほこ時代から損なわれることなく、一方で舞台でのプロダクトはしっかり大人のそれになっていて。
タフ民の皆様にしてみたら今更なにをって話なのかもしれませんが、中途半端に時々見に来ている身が感じる「変わらずに楽しみつつも変わった部分を楽しめる」っていうことは、つまりいままで積み重ねてきたことが間違っていなかったことの証左であると思うのです。

冒頭ではあえて端折って書いたのですが、件の配信がぼくへの呼びかけで締められる際、実際は大黒坂本ペアが「みんなも待ってるからね。あなたもあなたもあなたもあなたもね。」としっかりフォローを入れていらっしゃいました。
ふだんエビ中さんしか観ない自分ですが、やはりこちらのコミュニティでもファンのことをしっかり考えているメンバーがいて。それに応えるファンの方々がいて。そういった意味でも安心して楽しむことができました。うん。楽しかった。
メンバー皆様、タフ民の皆様、おじゃましました。お疲れさまでした。


物販でアルバム「TEAM」も買って。駅前の飲食店がほとんどテイクアウトオンリーになっているのを確認して。心地よく疲れた体を総武線のシートで癒しつつ川崎から千葉の自宅へと舞い戻って。で、PCの電源をつけるとYoutubeで「柚姫の部屋」の生配信中をしているタフな大黒さんの姿が。すっげえな。
改めてお疲れさまでした。楽しかったです。
タイミング次第だけれど、またどこかでぜひ。


それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。

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