あいきけんた写真

『羽生ゆずれない』から改名した、ものまね芸人・あいきけんたに45の質問

今回はものまね芸人として活躍されている、あいきけんたさんにインタビューしました。デビューから現在に至るまで45個の質問で紐解いていきます!

幼少期からものまねを始める

Q:幼少期の頃からタレント思考はあったんですか?
あいき:そうですね。昔からテレビの世界に憧れてました。

Q:それはどういうジャンルですか?
あいき:芸人の方が強いですね。小さい頃はタレントとか芸人とかの違いがよくわかってなかったけど、どちらかというとお笑いの方をイメージしてました。

Q:ものまね自体は学生の頃から結構やってたんですか?
あいき:似てるか似てないかは別として、幼稚園の年長くらいからずっとやってました。

Q:当時はどんなものまねをやってたんですか?
あいき:その頃からルパン三世が好きで、ずっとルパン三世のものまねをしてました。そこからどんどん派生していって、先生とか有名人のものまねをしてました。

Q:大学に入るまではずっと北海道に住んでたんですか?
あいき:そうですね。僕はずっとスポーツやってきて、本当に体育会系でした。上京もスポーツ推薦で大学に入ったのがきっかけです。

Q:アイスホッケーもプロを目指してた時期ありますか?
あいき:アイスホッケーのプロは目指してないですね。僕は現実主義で、食べていけないというのがわかってたので…。

Q:ではものまね芸人としてちゃんとプロを意識したのはいつ頃ですか?
あいき:テレビに初めて出させてもらったときに目指そうかなって思いました。人と同じことをやってても絶対だめだなと思って、僕はお笑い養成所とか入ってないんですよ。テレビ出演をきっかけにものまねのお店で働き始めたので、いまだにプロの自覚はあんまりないかもしれません(笑)

Q:初めてテレビに出たのはいつですか?
あいき:21歳の頃です。

Q:いわゆるピン芸人として「1人コント」とかはやってないですか?
あいき:完全にものまねの方にシフトチェンジしてるので、コントとかはやったことはないです。


ものまねで悩んでることは?

Q:ものまねする上でこの人できるかなと思ってからどうやって似せてくんですか?

あいき:まずその人を好きになるところから始めてます。そのあと自分の声質を確認して、できるかできないか、声や雰囲気が似るのか似ないのか試します。どうしてもやりたいものまねは何度も練習して、ある程度近付けるっていう。でもやっぱ好きじゃないと入ってこないですよね。

Q:新しいものまねを始めるのは何がきっかけですか?

あいき:言われてから始めることが多いですね。自分でこの人やりたいなと思ってやるパターンもありますけど、周りから言われるのが助かりますね。自分じゃ気付かないことってたくさんあるので。
誰かが手をつけてるものまねって結構やりやすくなっちゃうんですよ。1番最初にその人の癖を見つけるのがすごい大変なんで、新しいものまねをみつけるのが大変なんですよ。

Q:ものまねの研究方法は?

あいき:CDと実際に歌ってるライブ映像を見たときに声質とか全然違う場合があるんですよ。そういう場合は2パターンを試してどっちが本人っぽいのかと、CDではきれいだけどライブでは癖があるとか、お客さんはどっちの方を知ってるのかとか、CDの方が耳に残ってるのか試して、反応が良い方にしたりとか。そういう研究はよくしてます。
あとは細かいですけど、マイクはどっちで持ってるかとか。マイクを持ってる時の反対側の手はどうしてるのかとか、目線はどこ向いてるかとか、すごい研究してます。

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Q:日常的に人間観察すること多いですか?
あいき:しますね。良くはないですけど、お客さんの癖とか見ちゃいます。あとはおもしろい人とかいるとものまねしやすそうだなと思ったり。

Q:今悩んでることはありますか?

あいき:レパートリーが結構古いので、なるべく新しいものまねをどうやってみんなの前で披露していくかですね。ものまねって万人受けする方がウケるんですよ。新ネタやるのも重要なんですけど、新ネタをどうやってお客さんに伝えていくかとか、それが難しくて今ちょっと悩んでます。知ってる人は知ってるけど、ご年配の方は知らない方が多かったりするので。

Q:例えば誰のものまねですか?
あいき:嬢王蜂さんとかですね。テレビ向けにはなるんですけど、テレビに出れる出れないがもう大きな問題なので、ショーパブや営業先でどうやって伝えようかなと。

Q:いわゆる芸人さんって書く作業があったりする場合もありますが、ネタ作りの段階ってどんな感じですか?
あいき:僕は基本的に歌ものまねが多いので、カラオケとかお店にこもって、できるものまねできないものまね、伝わる歌とかを自分なりに調べます。その後、僕が師匠と呼んでる方と2人でネタを作っていくパターンが多いですね。

Q:ちなみにその師匠は誰ですか?
あいき:おおともりゅうじさんです。その方が一番お世話になってます。ある程度自分が固めてから見てもらって、それからお客さんの前に出すようにしてます。

Q:変わったライブとか変わったイベントに出たことはありますか?
あいき:アイスホッケーをやってたので、アイスホッケーのリンクに呼ばれてものまねしたってのはありますね。マイクにエコーとかリバーブも入らないし、大きな声を出すと割れちゃうので歌マネとか使えなくてちょっと大変でした。まあでもどこの現場でもちゃんとできなきゃダメですけどね。

Q:自分がやろうとしてて他の方に先にやられてしまったものまねはありますか?

あいき:それはないですね。意外とものまね芸人さんってパクられたとかありますけど、くだらないなと思います。そもそもものまねじゃないですか(笑)その切り口は僕が見つけたとかありますけど、でもそれで僕の方が先にやったのにとかはないですね。他の方がフューチャ―されたのは何かしらそっちの方の方が良いものがあったんだと思うので、別にそこに関してプライドはないですね。

Q:小道具のこだわりありますか?
あいき:衣装とか小道具は結構こだわりますね。作るんだったら完璧に作りたいですね。

Q:1番お金がかかった小道具は?
あいき:羽生選手ですね。知り合いのお母さんがフィギュアスケートの衣装を作ってたので、お願いして作っていただきました。

Q:今出演されてるリトモのお客さんの年齢層はどれくらいですか?

あいき:うちの店は結構バラバラですね。若い方から70、80代の方も来てくれます。ご年配の方に伝わるネタは意外とうちの店出てるメンバーは少なくなっちゃうんですが、僕は演歌も結構歌うので、オールマイティーに対応できるようにしないとなって思います。


国外から誹謗中傷されたことも

Q:ここ1年で緊張したのはどんな場面ですか?
あいき:『週刊文春』の記事が出た後の一発目の営業はすごく緊張しましたね。どういう風に出ていけばいいのかと。

Q:でも結構受け入れてくれたって感じですか?
あいき:誹謗中傷を受けてたときのイメージが強かったので、意外となんてことなかったので安心しました。トラブルが起きた可能性もあったわけですから。

Q:自分の人気とかこんなところまで影響してるとか感じたことあります?
あいき:そうですね、1番すごかったのは『週刊文春』で外国からも炎上したことですね。それがすごいなって。ものまねしてるのが世界的に有名な方だから、国外からもくるんだなって。

Q:誹謗中傷は事務所の窓口から来たんですか?
あいき:そうです。あとは僕のSNSとか。海外の言葉なので何て書いてあるのかわかんないですけど、文章の最後に気持ち悪いって打ったら出てくる絵文字がついてたりとか。なかなか外国からってないんじゃないかなと思います。

Q:そんなにすごく落ち込むことはないですか?
あいき:ほぼないですね。ものまねが似てないって言われても、もっと練習しなきゃって思うし。

Q:誹謗中傷されたときもですか?
あいき:あれはさすがにやられましたけね。落ち込むというか、精神的にやられてましたね。でもあれくらいです。

Q:誹謗中傷きてたときは活動自粛されてたんですか?
あいき:元々撮ってたテレビ番組とかも全部放送されなくなっちゃったし、営業も全部なくなっちゃったんで、活動自粛せざるをえない状況でしたね。

Q:大変でしたね。でも本人的にはまだタレント活動できるだろうと思ってましたか?
あいき:そうですね。でもやっぱり僕を使ってくださる企業さん側に苦情がいっちゃうので、本人に迷惑もかかっちゃうし、僕も大変だったので、苦渋の決断で改名しました。1番申し訳なかったのはそのとき応援してくれてたファンの方ですね。いきなり改名することになったので。

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Q:お客さんは減りましたか?
あいき:それはなかったですね。本当にちゃんと応援してくれる人は見に来てくれたし、むしろ思いが強くなったように感じます。

Q:元々、ご自身の中で芸名を本名に戻したいという気持ちはあったんですか?
あいき:いえ、ものまねをやり始めてから、お店の先輩につけていただいた芸名で世に出てきたので、本名に変えたい、という気持ちはなかったです。

Q:羽生選手には会ったことありますか?
あいき:会ったことはないけど見たことはあります。

Q:じゃあもう羽生選手のものまねはやらないんですか?
あいき:いえ、芸名は変えましたが、ものまねはやらせていただいています。

ものまね番組で賞やタイトル獲得を目指す

Q:今後のタレントとしての露出のイメージは?
あいき:やっぱりテレビに出ることですかね。フリートークとかおもしろくなければならなきゃいけないと自分ではわかってるので、そこらへんも鍛えとかないといかないなと思います。

Q:出てみたい番組はありますか?
あいき:ものまね番組は基本出てみたいですね。喋りのネタも増やしてネタ番組も出てみたいってのもあります。

Q:先輩芸人からのアドバイスで大事にしてることとか、ありがたかった言葉は?
あいき:「ものまねは普通に本人の歌を歌うんだったら本物を聞いてればいいから、やっぱりどこかしら違うところで笑いとかを入れなきゃいけないよ」っていうのは1番心の中に残ってます。

Q:憧れの芸人やタレントさんはいますか?
あいき:栗田貫一さんですね。もう昔から憧れてます。初めてテレビに出たときに、ご本人登場で横から出てきてくれて、そこから仲良くさせてもらってます。去年は結構いろいろアドバイスもらったりしてました。

Q:共演してみたい方はいますか?
あいき:ものまねのレパートリーに入ってる方は共演してみたいですね。

Q:その中でも特に会いたいのは?
あいき:僕は1つに特化してるものまねがないので難しいですね。でも昔から好きな米米CLUBのカールスモーキー石井さんはお会いしてみたいですね。ものまねのレパートリーにも入ってます。親が好きなこともあって、昔からずっと聴いてます。

Q:今の仕事をしてなかったら何してたと思います?
あいき:何やってたんですかね?でも何らかの仕事付いて辞めてたと思います。多分普通の仕事は合わなかったと思いますね。それ親からも周りからも言われてます。僕は嫌なことは嫌ってはっきり言うタイプなので、多分上の人とかと喧嘩とかしたと思います。気に入らないことは本当に気に入らないと言うし。

Q:先輩と衝突したことはありますか?
あいき:言ってること違うと思ったときは言い返したりとかしますけど、僕はバリバリの体育会出身で、僕ら1年のときは先輩に話しかけちゃいけないとかありましたね。でもあまりにも違うなと思ったら言いますね。

Q:ものまねを使わないでやりたい仕事はありますか?例えば執筆活動とか。
あいき:今のところはものまねしかないですね。ずっとものまねのことばかり考えてます。自分に余裕が出てきたらいろんなことやってみたいと思うんですけど、今出てこないということはないんでしょうね。

Q:では向こう3年くらいの目標は?
あいき:ものまね王座とかものまねグランプリとか、何かしらで賞やタイトルを獲得したいですね。ものまねやってるからものまね王座優勝ってのは絶対したいし、絶対出たい番組です。1回出てるけどそれは正直羽生選手のおかげなので、もっと実力つけてちゃんと出たいです。

Q:最後ファンの方に一言
あいき:本当にありきたりな言葉なんですけど、昔から応援してくれる方、そして新しい芸名になって応援してくれるファンのみなさん、これからもよろしくお願いします。

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あいきけんたプロフィール

ザゼンプロダクション所属のものまね芸人。かつてはアイスホッケーU-18
日本代表のキャプテンを務めた事もある。羽生結弦をはじめ、ルパン三世・細川たかし・米米CLUBなど多くのものまねを得意とする。
麻布十番にあるものまねショーパプ「リトモ」に度々出演中。



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