「人生論・愛について」(1969)武者小路実篤
快楽にあまり執着するものはあさましい。大事なのは元気に生きてゆくことだ。こつこつ働くことだ。よき世界を築きあげることだ。快楽を過度に求めるものは、遂に病的な人間になるであろう。p.51
大事なのは元気に生きること。良き世界を築きあげること。
快楽そのものを罪悪視するのは面白くないと思う。人生に快楽を与えてくれた自然には感謝していいのだと思う。ただそれを求めることが人生だと思い、求められない時不服に思うのは、虫がいいことである。又快楽を頭から罪悪視するものに自分は組しないものである。p.51
快楽自体は悪いものではない。それ自体は感謝するものだ。しかしそれが目的になってしまうと過度になる。用法用量は守りましょう、だ。
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