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[ジュブナイル本格ミステリ紹介]~名探偵チビー 虹色プールの謎 新庄節美~【839文字】
小学校中・高学年向け(?)ミステリ、『名探偵チビー 虹色プールの謎』は名探偵チビー シリーズの第1作となります。
五月の風市、そこでは、いろんな動物たちが人間のように喋り生活をしています。
小学生のチビーは小さなネズミ。チビー家は先祖代々、私立探偵でチビーもまた私立探偵を営んでいます。
(五月の風市では子供も仕事をもっていて、仕事が忙しい時は学校を休んでもいいのです)
チビーの両親は3年前にネス湖の怪獣調査に行ったまま行方不明になっていて、今はチビーはおばあさんとふたり暮らしです。
そんなチビーのもとに、カバのモーリス・デップ市長が大慌てでやってきて事件の調査を依頼します。
五月の風市の霧の笛公園内にある市民プールの水が、昨日の夜の内に何者かの手によって、虹色に染められてしまったのです。
さっそくチビーはたまたま居合わせた友人のネコのトーマス=ニャットを助手として調査に乗り出します。
なぜ犯人は市民プールの水を虹色に染めたのか?
そしてさらに同じ時間帯に起きたと思われる、ワニのイングリット=パックン夫人の屋敷での宝石盗難事件。
ふたつの事件の関連性と犯人は?名探偵チビーの推理が冴える。
1994年の出版で、現在は残念ながら絶版になっているようです。幸いなことに図書館にはありました😓。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、チビーが鮮やかにロジカルな推理で事件の謎を解く、決して小学生向けと侮ってはいけない名作シリーズです😆。
一見、関係がなさそうな、プールの水が染められたことと宝石盗難の2つの事件を結び付け、現場に落ちていた手がかりから、プールの水が虹色に染められた理由(それは同時に犯人を特定することにもなります!)を、子どもにもわかりやすくかかれていて、純粋な謎解きだけを愉しめる作品です😆。
ちなみにボクは、真相がわかりませんでした💦。
乱歩の少年探偵団のような手に汗握る冒険談ではありませんが、ロジカルに推理するということが味わえる児童書なので、ぜひ復刊して欲しいものですね😆。
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