[日々是雑感]関西言葉でしたか「日にち薬」(⦿_⦿)

ちょっと前、図書館で借りたハルノ宵子さんのエッセイ本「猫屋台日乗」を読んでいたら、なにかで聞いた(読んだ?)ことはあるけど日常の生活で使ったことのない『日にち薬』という言葉は、関西の言葉だということを知りました。

マジっすか。根拠なく全国共通語かと思ってましたYo (⦿_⦿) 。

退院の朝、また担当医が来てくれた。「まだかなり痛いけど、仕方ないですねからね」と言うと、「そうですね。日にち薬ですし」と、去って行った。
 
はっと時が止まった。”日にちぐすり”。懐かしい言葉だ。もちろん(おばさんなので)意味は分かる。”薄紙をはがすように、日々時と共によくなっていく”という意味だ。
何十年ぶりかで聞いた気がする。関西の言葉だ。たぶん田辺聖子さんのエッセイとか、もしかすると学生時代にお世話になった、(知る人ぞ知る)京都の『三月書房』のおばさんの言葉だったのかも知れない。「日にち薬やし」
 
退院後(ホントにたまたま)関西では若い人も、日常的にこの言葉を使うのだと知った。
”ひにちぐすり”。美しく優しい言葉だ。

「猫屋台日乗」 ハルノ宵子より 

時間は傷を癒してくれる薬、英語でいえば、タイム・イズ・メディスンですか?いや無理に英語で言う必要ないですが💦。

そうですか、関西の言葉でしたか (⦿_⦿) 。
確かに関西(イメージ的に京都)の丸みを帯びた言葉遣いの中に、”ひにちぐすり”という言葉は、綺麗に織り込まれるような気がしますね🙂。

”ひにちぐすり”を日常会話の中で、違和感なくさらりと言える大人になりたいものです。これが粋な大人ってやつでしょうか (⦿_⦿) 。

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