象眠舎 Mirror 制作記 おまけ ライブ

10月に配信ライブがあったので、ライブ用のアレンジの話。
この音源は基本的にシンプルにして音数を減らし、個々の音、楽器を個性的にすることによって成り立たせていたのですが、ライブはそうは行かないし、そもそもこの曲は(というか僕がプロデュースするものは)リズムを捉え方が難しいので、ライブで上手くいくかどうかが不安でした。
そこからどうするかを考えずに、ひとまずはこの曲の骨格、メインとなるフレーズをどうするかを考えました、リリースされているバージョンのメインとなるフックはサビの「悲しいね」のバックで流れるキーボードのサウンドなので、打ち込みベースではどうですか?という声も出たのだけれど、せっかくだから件のフレーズはストリングス系にして、後半で出てくるオルガンのフレーズもストリングスにして、この部分からメインのフレーズをホーンセクションに変えるバージョンにして、そのストリングス、ホーンアレンジは小西くんに全て一任。

ダイナミックレンジやアクセント、リズムの動かし方を変えるのが自分のアドバンテージ、これを上手くやるには長い年月がかかるし、東洋的に音楽をメロディや和声で捉えているとまず真似しようとしても出来ないかもしれない。

鍵盤、エレピは原曲と同じにできるので問題ないという感じでしたが、問題はフックになるカウンターメロディの数々。いろいろ考えた挙句に今回は画像と生演奏が助けてくれるしそのウネリに期待することにしました。

(これは2020年のライブインロッジでのプロデュースの話)



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