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それぞれの体質の改善方法

気虚体質

気虚体質は生命力や元気の素になるエネルギーが足りないために、疲れやすかったり、風邪を引きやすかったりします。胃腸も弱いため食が細く、胃もたれ、軟便や下痢になります。体が芯から冷えていることも多いものです。この体質には、「合谷」や「足三里」へのお灸が有効です。この2つは補気のツボといわれ、気を補うとされます。合谷は冷え性、足三里は胃腸障害にも効果を発揮するので、そうした症状の改善も期待できます。せっかく気を補っても、巡りが悪いと全身に行き渡らないので、気の巡りをよくする「内関」にもお灸をするとさらに効果的です

気滞体質

気滞体質は気の流れが滞るために精神的に不安定になり、イライラ、怒りっぽい、不安、憂うつ不眠などの症状が現れやすくなります。胃腸の張り、ガスやゲップもよく見られます。女性では生理不順やPMS(月経前症候群)も起こりやすくなります。この体質には、気の巡りをよくし、ストレス解消に役立つツボが有効です。なかでも気の流れを司る大元的な存在の「百会」、不安をやわらげ、精神安定に効果を発揮する「手三里」、気を巡らせる「足臨泣」を覚えておきましょう。特に百会と手三里は様々な症状に効く万能ツポなので、時間がないときは指圧でも効果的です。

血虚体質

血慮体質は血が不足するために、顔色が悪く、めまいや立ちくらみ、貧血などが起こりやすくなります。肌もかさかさしがちで、白髪や抜け毛などの髪のトラブルも多く、女性一では生理不順生理痛もよく見られます。この体質には、血を増やしたり、血の巡りをよくしたりするツボが効果的です。血を蔵す臓が肝で、肝を巡る経絡、肝経を代表するツボが「太衝」です。また、「血海」は血の流れをよくするツボで、生理不順生理痛更年期障害などの婦人科疾患にもよく効きます。血を巡らせ気持ちを落ちつかせる労宮も、血虚体質の改善に役立ちます。

瘀血体質

癒血体質は血の巡りが悪いために、新陳代謝が低下して体に老廃物がたまりやすい状態。肩こり頭痛など慢性的な疫痛が起こりやすく、顔や唇の色が浅黒い、シミやそばかすが一多い、便が黒っぼいなどの特徴が見られます。女性では子宮内膜症子宮筋腫になりやすく、生理痛も重くなりがちです。この体質には、血の巡りをよくするツポが有効です。「肩井」は肩こりによく効くツボで、血液の循環をよくし、生理不順生理痛に効果があります。血を増やす肝経のツボである「中封」も、血の巡りをよくします。「陰陵泉」も生理痛などの婦人科疾患に効きます。

水毒体質

水毒体質は、二つのタイプに分かれます。水が不足して乾燥しがちなタイブ水の巡りが悪い体に水分がたまりやすいタイプに分かれます。不足するタイプでは乾燥肌、ドライアイ、ロの渇き頭痛が見られます。このタイプはまず水分補給を心がけ、水分調整のツボの水泉にお灸をすると効果的。一方、水の巡りが悪いタイプは、新陳代謝が悪くて余分な水分や脂肪分がたまりやすいので、水を外に出す「豊隆」と、水を動かす「尺沢」へのお灸がおすすめ。最近は、水分摂取過多の人が増えているのが問題。人間は1日約2Lの尿を排池しているので、食事も含め水の摂取も2L以上にならないよう注意を。

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