私の中の「Perfect Romantic」を探して
テルミン演奏活動を日本国内で本格化させた20世紀の終わり頃、田仲容子さんについて、知人のミュージシャンから知りました。
旅先のグアテマラで33歳の若さで急逝した画家 田仲容子。「涙が出るほどロマンチックな絵が描きたい」と言っていた彼女の遺作集。
一度も実物のテルミンを見聞きすることがないまま、ロマンティックな想像を膨らませて描かれました。私もテルミン演奏で自分の中の永遠のロマンティックを探しているようなものです。久しぶりに田仲さんの画を観て、私の中の「Perfect Romantic」はどこにあるるだろうかと、想いを馳せました。
『Perfect romantic vision』田仲容子, 光琳社出版 (1997/10/1)