旧きよき友 Macintosh Classic-Ⅱ
1991年に手に入れたMacintosh Classic-Ⅱ。それまでのApple製品は高嶺の花で、PlusやSE/30には手が届きませんでした。「1,000ドルマックがでる」との噂に心躍りました。日本での価格は二倍弱ほどしましたが、それでも憧れのMacintoshを遂に手に入れられるかと思うと興奮しましたよ。
Classic-Ⅱをはじめ、Powerbook520, iBook(初代), Powerbook G3(通称ゴキブリ:キーボード色がスケルトンの茶色)など手に入れました。どれも思い入れがあり、520はロシアにも連れて行き(当時はCOCOM規制に抵触するので証明書が要った)、どれだけ音楽を作ったりしたかしれません。旧くなって使えなくなっても捨てられません。余談ですが、私が乗っている車も同じ車種を三代乗り継いでいます。よく故障もしますが、その都度直します。自分で修理すると親しみが湧いてきますし、修理ノウハウが得られます。機械に愛おしさを感じるだなんておかしいと思われるかもしれませんが、これとOldMacは使う人との関係性において似ています。
My first MacのClassic-Ⅱですが、現役引退してからは、事務所の芳名帳として働いてもらいました。ソフトは「Mac書道」。マウスで書道をやるのですが、事務所を訪れた方にはこれでお名前を記していただいていました。西海岸的ジョーク・センスに富んでいて、当時のMacソフトの中でも逸品のひとつと思います。そんなClassic-Ⅱも、故障症状としてお決まりの「シマシマMac(しましマックともいう)」が表れて、反応しなくなりました。コンデンサの液漏れが原因で、ネットで調べ、見様見真似で修理して使っていましたが、いよいよ動かくなりました。同じ頃、私も体調を崩し入院してしまい、しばらく直せませんでした。今度はMacが入院。修理は専門家に任せて、この度無事帰ってきました。
映画「リメンバーミー」でも、あの世の住民登録係の端末はOldMacでした。Jobsが作ったMacは「訪れざりし未来」の形をしています。
あの世に行くのは私が先かこのMacが先か分かりませんが、末永く連れ添いたいです。これからもよろしく!