理科ブレ2019ワンマンによせて

ブログ的です。例のごとくの気まぐれでブログ的散文を書いてみたくなり、せっかくなのでSt.ポゼスのnoteで投稿してみることにしました。

ここ数年はもっぱらTwitterにあれこれと書いていたのですが、Twitterではどんな投稿もすーっと流れ去ってしまうので、大事なことや印象的なこと、貴重な思い出話などを書き留めておこうかと思って始めました。しかし、まぁ気まぐれなもので単発記事に終わるやもしれません。理科ブレやポゼスの裏話的制作秘話などを書き綴る気でいるので、ライブや曲のイメージを守りたい方は、幻滅なさらぬようお気をつけくださいませ。


さて、11月23日・南堀江kanveにてワンマンライブをいたしました。

来てくれた皆様、ありがとうございました。こういうヘンテコなスタイルのバンドを見に、たくさんの方々が集まってくれ、楽しんでくれるということ、ありがてえなあと切に思います。

画像2

好きなだけ好きなように時間を使えるのがワンマンライブ。普段の30分間のライブでは時間の都合上できないことを目一杯してやろうとメンバーと企みましたので特別なことを紹介。


その1、張り出し舞台

ワンマンライブの日程を押さえたのが2019年の1月4日。その日は理科ブレ企画ライブで、終演後の打ち上げ中knaveスタッフのKさんとあれこれ話をするなかで日取りを決めました。なぜワンマンをすることになったのかは忘れましたが、「ワンマンやる…?」という話のなかで、knaveのステージを張り出し舞台化できると知った我々(主にダイオキシンボーイ)は大興奮し、張り出し舞台で歌いたいがために「ワンマンやろう!!」になったような気がします。張り出し舞台がワンマンライブを導いたのかもしれません。ライブ当日のリハーサル中、約5mの張り出し舞台の先端に立つと自然と顔がニヤケてしまうほど、それはそれは良いものでした。本番中もダイオキシンボーイはこれでもかという程、張り出し舞台に出張って行き、ハリダシ満喫男として観客の皆様の視線を右往左往させておりました。お客様にあっては、インディーズのライブ会場に入って、凸形の張り出しがあったらどこに行こうか迷ったでしょうね…。次回は事前にシミュレーションくださいませ。

画像1


その2、ソロ曲

普段はボーカルを取らない楽器メンバーに歌ってもらおうというアイデア。今回のイベントの正式名称が「ワンマンライブコンサートミュージカルショーライブ」でありまして、ミュージカルなことを取り入れたいと常々思っていた私が盛り込みました。Baは公演ストーリーに照らしたオリジナル曲「徹夜テクノ」、Gtは’幕間休憩タイム’という扱いで女装したままYUIの「CHERRY」を劇物的に弾き語り、Drは昔の理科ブレのバラード「Sweet Goddess Christmas」をカラオケ風にと楽しんで(?)いただきました。ライブ後、ダイオキシンボーイが「俺だけソロ曲がなかった」と拗ねていたので次回反省として覚えておきたいと思います。


その3、新聞

公演のストーリーが零細壁新聞会社を舞台としていたため、「じゃあオマケで本当に作るか」と簡単な流れで作ることになってしまったそれ。「まぁ理科ブレのコアなファンの方々が手に取ってくれりゃあいいや」と目論んで書いてみたところ、何ということか用意した40部がまるですっかり無くなってしまいました。嬉し恥ずかし誤算の完ハケ。前述の通り、理科ブレコアファンの皆々様(そうこれを読んでいるようなあなた方のことです)を頭に浮かべながら書いたものですから、当然ポゼスだったり何だったり身内ネタがてんこ盛りでして、いささか申し訳なさを感じました。あの新聞の怪文から理科ブレに更なる興味を抱いてくれていたら嬉しいのですが…。別の解釈をするなら、コアファン以外の方々もつい手に取りたくなるような魅力を公演が放っていたということかもしれません。


さて、ライブ当日のことを書きましたが、私の個人的な制作を振り返るなら例に漏れず今回のワンマン公演も脚本難産でありました。

何しろ普段書いている脚本は25-30分想定のライブ向けで、ワンマンとなるとその3倍の80-100分もあるので勝手が全然違います。長時間の公演を書くのはそれこそファンパニック星人初出の無料ワンマンぶり、人生で2作目です。

画像3

南堀江knaveではワンマン時にチキンライスをサービスしてくださります。


遡ること6月頃から、ワンマンは、演者と観客が共有できるたっぷりの時間を活かして、主人公が長い時間を経て成長する様を観客が見届けられる、そんな公演にしようと漠然と決めていました。

そういうコンセプトは据えつつも、夏の理科ブレドリームフェスタ2019の準備をバタバタと楽しむうちにいつの間にか季節が秋になり、ワンマンの脚本に取り掛かったのは9月下旬。京都の六曜舎にて最初の2、3ページを小一時間で書き上げ、これは来週にでも完成できるぞとほくそ笑むも、そこからが難所でした。執筆開始40分で決定した池田MTK女装とは違って、ポン太郎がどのように成長するのかは最後の最後まで展開を悩みました。例えば、記者と編集長が殴り合いのケンカをするとか、武装勢力が闖入してくる、大人ミツ子がハレンチするなどなど、20パターンくらい考えました。最終的に観客の声援によるマジェスティック四段階進案に落ち着いたのが10月半ば。演出のほとんどは決まっていたとはいえ、ギリギリの脱稿でした。

されど、ある程度脚本で”イイモノ”ができていると後は通し稽古のなかでメンバー皆で磨き上げていくだけ。バタバタと慌ただしく練習を重ねた一ヶ月後、ご覧頂いたような”イイライブ”をすることができました。

めでたしめでたし。

画像4

他にもワンマンについて書きたい面白い裏話や制作の裏側がたくさんあったような気がするのですが…忘れてしまいました。また思い出して、気が向いたら綴ろうかと思います。

師走に入り、また次の〆切が眼前に迫ってきました。新公演は12月17日(火)寺田町fireloopを皮切りに年末年始にかけて披露いたします。またライブ会場でお会いしましょう。


(追伸)次書く時はです・ます敬体ではなく、だ・である常体で書きます…。敬体だと妙にしんみりとした感じに…かといって常体はエバッた感じになるのが難しい。ほなまた。


Mt.Pontaro

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?