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ジョン先生の鼻形成術の日本での第一人者

約7年前、ジョン先生の鼻形成術にいち早く目を付け、日本の医師たちとの懸け橋となった第一人者、井上義一先生に取材をさせて頂きました。
 
私は、大学病院で、口唇口蓋裂、顎変形症、外鼻形成、乳房再建を行っております。
美容では、大学の提携クリニックにて、指導及び、整鼻術、眼瞼、輪郭、修正などの指導及び手術を行っています。

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 ジョン先生との出会い


当時、中国で学会発表されていたジョン先生を見て、一緒に手術を研鑽してきた長年の友人が、「鼻形成術で、ものすごく高い技術を持った韓国人医師に出会った!!」と連絡を受けたところから始まりました。

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ジョン先生の鼻手術を初めて見学させてもらったとき、神がかった技術をみて感動したのを今でも覚えています。(今でも、いつ見ても感動しますw)
そして、私が指導医をしている美容外科で日本人医師向けの技術講習会をしてもらうようになり、私自身も沢山の技術を学ばせていただきました。

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ジョン先生の技術が、今までの日本の医師たちの技術と何が違うのか?

ひと言でいうと、
「自然な柔らかい鼻を形成する技術」です。
簡単に説明しますと、鼻尖を形成する方法は大きく2種類に分類できます。


①鼻中隔に力点を頼る方法、これをL-strut dependent typeと我々は読んでいますが、鼻中隔延長術などがこれに当たります。 →日本ではこの方法が主流です。

      
ジョン先生が主に行っている方法は、
②鼻中隔に力点を頼らないL- strut independent typeになります。
 

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両方のメリットとデメリットを交えてご説明しましょう。
 
①L-strut dependent type(鼻中隔に力点を求める方法、鼻中隔延長術)
メリット
・強固な構造を得られるため、イメージした形を作りやすい、延長効果が得やすい。
デメリット
・鼻中隔に依存(直接連結)するため、鼻尖が硬い、笑ったときなどにも鼻尖が動かない、曲げると痛い。鼻中隔が脆弱な場合、湾曲、後戻りなどを生じやすい。
 
②L-strut independent type(鼻中隔に頼らない方法)
メリット
・鼻中隔に依存しないため、動きのある柔らかい鼻尖が作れる。
・鼻中隔の大きさ、湾曲、脆弱さに関係なく鼻尖形成が出来る。
デメリット
・煩雑な技術を必要とする。高いテクニックが必要。(医師の)
・経験による判断が必要。(医師の)
 

そして、


ジョン先生の技術で欠かせないのが、「大鼻翼軟骨の剥離技術」


ジョン先生は、「大鼻翼軟骨をいかに綺麗に剥離出来るかによって、その後の手術の出来栄えが変わる。特に2回目以降の難しい修正手術の場合の剥離は、相当な経験と判断が必要。」と言われます。
 

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私もまだまだジョン先生には及びませんが多くの経験をしてきた上で、この言葉の深さや重さがわかってきました。
更に、ジョン先生は、その剥離して分解したパーツを
様々なSuture technique(縫合技術)を駆使し、鼻尖形態を作成する技術が素晴らしいです。
 

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ジョン先生は1万症例を超えたあたりから、今の技術に確信を得たそうです。
(現在、鼻の症例は3万5千症例を超えたと聞きました)
 
▼2014年メディカルコリア大賞共同受賞
2014年韓国美容外科最優秀論文賞受賞

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整形大国の韓国に比べると、日本の美容は難しい技術に対応できる医師が少なく、すそ野が狭いと言えます。それは韓国に比べ、医師一人が経験する症例数が圧倒的に少ない日本では、技術を磨くのも大変ですので仕方がないことだと考えています。指導的な立場である私たちが、このギャップを改善していかないといけないと考えています。それなので、私はこれからも積極的に韓国の最先端の技術を学び、1人でも多くの悩みに応えていきたいとおもっています。

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 そして、最近、日本の医師免許を持つDRが初めて、ジョン先生の正式なお弟子さんと認められたと聞きました。
あれっ!!私が一番弟子のはずなのに??と思いましたが、ジョン先生は親友と言ってくれているので一番弟子はその方に譲りますが(笑い)、池大官(いけだいかん)という医師です。


ザプラス美容外科日本院を開設


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彼は韓国と日本の医師免許があるので、現在、韓国ザプラス本院で技術習得に励んでおり、ゆくゆく日本にて、暖簾分けのようなカタチでザプラス美容外科日本院を開設する予定と聞きました。うらやましい限りです。

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ジョン先生の技術とマインドが日本に上陸することは、とても楽しみですし、私も今まで以上にジョン先生たちと連携をして技術向上に努めていきたいとおもいます。
 
ありがとうございました。
またいつでも取材に来てください。

井上義一
 
経歴
藤田医科大学形成外科 准教授
藤田医科大学病院・ブレストセンター 副センター長

資格
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会(JSAPS)認定専門医

所属学会
日本形成外科学会
日本創傷治癒学会
日本創傷外科学会
日本頭蓋顎顔面外科学会(評議員)
日本口蓋裂学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本矯正歯科学会
日本顎変形症学会
日本マイクロサージャリー学会
オンコプラスティックサージャリー学会(評議員)
小児形成外科

 
取材編集Makikoのひと言
井上先生は、技術はもちろんのこと、お人柄が本当に素敵な先生でした。また是非ともお話伺いたいです。

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