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無敵のマネジメント ; 航海日誌No12

 記; QC星人
航海日誌西暦20220416

No11ノーマネジメントによるBooby Trapや、No10焼畑マネジメントには、独善性の強さが伺える。周りの忖度で成立している為、自壊した時だけが改善の機会か?
 
15年ほど前、TS16949認証サプライヤーだと説明され、海外の鋳造工場を監査した事があった。天候が悪い事もあり、天井近くの欄間のような部分から、雨が降り込み床は水浸し、ダイカストマシンも少し濡れていた。監査以前の状態だったが、確かにTS16949認証登録書は掲示されていた。
監査後、アテンダーからは、華僑も大勢いるからとの説明を受けた。
 
こんな経験より、TS16949が失効され、2016年からIATF26949となっても驚きは無かった。
 
2016年と言えば、赴任地のA審査機関が、IATFメンバーのVDAにより、suspendにされた年でもある。自社のTS16949認証維持に危険を感じ、B審査機関に転注した年。今思えば、前述の鋳造工場も、華僑は関係なく、単に審査機関の質だったのかもしれない。TS16949時代に監査員不足との話題より、小生自身も、B審査機関に誘われた事があった。
 
更には、ISO9001IATF16949も、QMSもルールだけでは、単なる紙である。マネジメントされることで、品質向上や、改善につながるわけだが、そんな本質への掘り下げ監査や、不適合指摘は、監査機関自体へのリスクとなる。なんせ、監査先=客である。

今年、4年ぶりにIATF16949規格講習会に便乗し、説明を聞いた。3年認証サイクルを話題にされ、初回認証監査=60点、翌年継続監査=80点、3年サイクルで合格レベルと説明されていた。では、初回認証監査の真のレベルは?とも思うが、不合格ばかりじゃ商売も成立しない。
 
認証ビジネス、審査基準、審査員の質など、外部からでは、どうにもならない。品質とは、その組織の自浄作用に依存するしかないだろう。ならば、ノーマネジメントや、焼畑マネジメントには、自壊を待つしかないのか??

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