mind game

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前作『daydream』(セルフカヴァー&リミックス・アルバム。歌だけ録り直した曲やリミックスしただけの曲が半数を占めているので、アルバム単体でのセルフライナーノーツは省略する。リアレンジ&再録した楽曲のみ後日セルフライナーを掲載する)をリリースした一ヶ月後位にタイトル曲「mind game」を作り、スタッフにデモを聴かせたところ、「良い曲だから直ぐにレコーディングしよう!」ということになった。曲のストックが無かったのでミニアルバムという形でリリースすることにして、急いでその他の曲を作った。ゼロからの作曲だったけれど特に苦労した記憶は無い。変則ベスト盤『daydream』での既発表曲のリアレンジ&再録作業がキツかったので、逆に曲作りを楽しめたのかもしれない。

「mind game」
アレンジにかなり苦戦した曲。ベースとなるトラックをサウンド・プロデューサー安原兵衛さんの自宅スタジオで作り、それを伊豆スタジオに持ち込んで弥吉さんディレクションの下で完成させた。
アウトロでこっそりThe Verveの某曲の有名なフレーズをシンセで弾いているので、注意して聴いてみて欲しい。
PVを制作するに当たって参考にしたのはTears For Fears「Sawing The Seeds Of Love」のPV(画像参照)。リリース当時頻繁にテレビで流れた80年代を代表する名PVで、シュール&ドリーミーな映像は一度観たら脳裏に焼き付いて離れない。PVを見比べてもらえれば「成る程!」とピンとくると思う。

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「夜の蝶」
「夜の蝶」という言葉は一般的には水商売で働く女性の比喩表現として使われているけれど、ここでは文字通り夜に羽ばたく蝶をイメージしてる。
盛り上がるパートが一切無い地味な曲だけど、実はこの音源収録曲の中では一番好き。BOSSのDR-5で組んだ安っぽいリズムの音が凄く気に入ってる。

「grace」
宅録デモの時点ではエレキギターを主体としたギターロック寄りだったけれど、安原兵衛さんのアイディアでアレンジを全面的に変えた。足踏みミシンや100円ライターがガスを発する時の音等をサンプリングしてリズム・トラックを作るの作業が楽しかった。

「rain parade」
『Magical Mystery Tour』期のThe Beatlesのようなポップでサイケデリックな曲が作りたかった。BOSSのDR-5のハープシコードの音を変調させた音がメインで、ギターをほぼ使っていないこともあってライヴでは滅多に演奏しなかったのだけれど、ようやく最近弾き語りでのアレンジが固まってきた。がっつりアレンジされた曲を弾き語り用にアレンジし直すのは大変だけど楽しい。

「機械仕掛けのバタフライ」
star(星)とscar(傷)、ルールとウールの押韻を膨らませて歌詞を書いた。
夜中に自宅で録音したデモの空気感が良かったので、敢えて録り直さずそのまま正式テイクとして使った。ギターは母方の叔父から借りていた音の出ないヤマハのジャズ・ギター。鳴りが良くないので夜中に曲を作る時は主にこのギターを使っていた。

「daydream(world’s end girlfriend remix)」
リミックスなので省略。

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