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Apple Vision Proデモ体験感想
ついに国内で発売になったApple Vision Pro(以下AVP)ですが、流石に値段が値段なだけに一回デモで確認した上でどうするかを決める腹積もりでした。
デモを体験した結果、残念ながらAVPの購入は次世代機まで見送る事にしました。
確かにVR(MR)の体験としては他の追随を許さない最高のものでしたが、あまりにも犠牲にするものが大きすぎた&ハードもソフトも未成熟感が強かったため、「これなら別のものを買うかな…」と冷静な気持ちになってしまいました。
体調が終わりかけなので、以下に簡単に良かった点と気になった点を挙げます。
なお、散々言われている値段については言わずもがななので省略しています。
良かった点
画面の綺麗さがVR(MR)最高峰
これは本当に「おお…」となりました。ドット感は0ではないですが、本当によーーーーく見なければ気付かないくらいには綺麗でした。
iPhone3GSから4になってRetinaで衝撃を受けたアレに近いです。
PSVR2やMetaQuest3と比べてもコンテンツや文字のクッキリ具合がかなり違うように感じました。これらは「もや」みたいなものが画面全体に映ってぼやけてるみたいな感じですが、AVPにはそれが殆どありません。
なお、パススルーですが「思ってた程精巧な感じでは無かったがそれでも一番綺麗」という感じです。
コントローラー要らずの直感的な操作
視線と手の操作には慣れが必要ですが、これに慣れるとコントローラーを持つのが煩わしく感じるだろうな、と素直に思いました。
コントローラーの何が嫌かというと充電が必要だったり乾電池を買わないといけなかったりでアレです。
パノラマ写真とAVPで撮影した空間ビデオのクオリティ
パノラマは目の前に一気に広がるあの感じでsugeeeeeee!てなりました。あと、空間ビデオはAVPで撮影した方が絶対にいいです。iPhone 15 Proだとビデオに奥行はあるものの手前側は殆ど空間化されないようです。あれを着けて撮影は結構勇気が要りますが…
8Kビデオの迫力、クオリティ
そもそもそういったコンテンツがどうだけあるのか分かりませんが、デモの最後に再生された8Kビデオは、誇張無しに思わず仰け反るくらいの迫力とクオリティでした。
今後こういったコンテンツも増えてくると、普及が進むかもしれませんね
気になった点
重すぎる上に負荷が前面に集中して顔が痛い
AVP購入意欲が薄れた大きな原因の一つ。
ずっしりとするのは良い( 良くない)のですが、せめてもっと重量を分散するような機構をしっかりと作って欲しかったです。
デモが終わる頃には顔面に痛みがあったので、45分前後くらいが自分の使用リミットと思われます。
遮光が不十分
顔面の計測をした上での装着でも普通に下部(鼻周辺)から光が入ってきます。異常なくらい高い商品なので、こういう所ももう少しちゃんとしてほしかったです。
ZEISSレンズを付けると画面の光をレンズの内側が反射してしまっている
暗めのシーンに白文字が浮かんでいる場面だと分かりやすいです。気になるレベルで反射しています。
AVP着ける為にコンタクトを買うほどの信仰心は無いので、ここも何とかしてほしいですね。
タップ操作の反応がやや悪い
AVP購入意欲が薄れた大きな原因の一つ。
親指と人差し指をトントンして決定みたいな操作なのですが、認識率が8割くらいです。
他のヘッドセットと比べてもマシとはいえ、操作が効かないと普通にストレスなので今後の成熟に期待でしょうか。
Safariのタブを別のウィンドウとして表示できない
個人的にAVP購入意欲が無くなった一番の原因。
原則1アプリ1ウィンドウらしいので、macみたいに並べて表示みたいな事はできないようです(ストア店員談)。
osのアプデで何とかなりませんかね。
映画表示が微妙に使い辛い
映画を映画館のような表示する事が可能ですが、表示位置と自分の位置が選択式で、理想の大きさと位置にする事ができません。
正直これはちょっとガッカリしました。
ウィンドウサイズの変更の制限が残念すぎる
ウィンドウサイズを変更できるのがAVPのウリの一つですが、アプリによっては(例えばSafariも)アスペクト比が決められているものがあり、理想の大きさや配置にする事ができませんでした。これもちょっと「コレジャナイ」という感じでした。
まとめ
VR(MR)の体験はこれまでのヘッドセットとは一線を画しているのは明らか。
VR(MR)系で生まれて初めて本能的に仰け反るくらいには表示が精巧で、迫力もある
重すぎ上に負荷が顔に集中するため普段使いは到底無理。PSVR2やMetaQuest3に慣れているなら尚更。
ハードウェア面とソフトウェア面両方で未成熟感がすごい。値段も相まって本当に実験器具みたい。
確かに体験としてはかなり満足度は高かったのですが、あまりにも快適性を犠牲にしすぎてると感じました。
初代iPadや初代Apple Watchに飛びついてる身ではありますが、これらと比べてもあまりにも実験的すぎます。
次世代機は廉価版になるそうですが、今後の動向はしっかりと見守っていきたい次第です。
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