mup week16 財務スキルPL理解

week 16 財務スキル PL理解

※図解は後日

15分で経営者以上に難しそうで面倒臭そうな財務スキルを理解して身につける。
+20分でPLを作成するスキルを身につける。

儲かってそうなお店・儲かりそうな事業を
イメージではなく、数字に落とし込むスキル

財務スキルでは2つの重要な指標がある
①損益計算書(PL)
一定期間の経営の成績表(利益)
例:一年間でいくら利益を出したか

②貸借対象表(BS)
一時点の財政状態の指標
・期末時点(1期目2期目3期目…)で、会社に存在する財産の状態を表す
・会社資金の調達と運用の状況を表す


損益計算書がわかる様になると自分が経営するだけでなく、株式投資の際にもPLが読めると事業の状況や儲かる仕組みも理解できるので投資も失敗しにくくなる。

仕組み=収益と費用を比べて利益(または損失)を出している。
収益ー費用=利益

例:りんごを1個10円で100個仕入れた=費用1000円
100個のりんごは1個100円で販売して完売した=利益10000円
利益10000円ー費用1000円=利益9000円となる)

収益:売上高/営業外収益/特別利益など
費用:売上原価/販管費/営業外費/特別損失/法人税など
利益:当純利益

損益計算書(PL)にはいくつかの利益の種類が表示
(企業の決算書はIRなどをみれば閲覧可能)
利益の種類はいろいろあるが主要な5つの利益を理解すれば大金持ち
・売上総利益
・営業利益
・経常利益
・税引前当期純利益
・当期純利益


・売上総利益とは【本業の利益】
売上総利益=本業の利益(売上高から売上原価を差し引いて算出)
例:コーヒーを50円で仕入れて100円で売った。=50円の利益が出た。(売上総利益)
コーヒーの販売が本業。単純にコーヒーを売ってその対価にお金を側ってもらったものが売上、コーヒーの原価が売上原価、そしてその差額分が売上総利益


・営業利益
営業利益=売上総利益から販売費と一般管理費(販管費)を差し引いて算出
販管費とは商品を売る為の間接的なコスト(従業員給与/広告宣伝費/店舗の賃料など)

・経常利益
経常利益=本業で獲得した利益に、本業以外で獲得した収益と費用を換算して算出
経常利益とは本業以外で毎月継続的に発生する利益(一時的な物は含まない)
(イベントスペース利用、レッスン料、株の売買、利息収支など)
(本業以外の収益なのでまとめていうと営業外収益という。またこれに伴って発生するコストを営業外費用という そして最終的に残るのが経常利益となる)
営業外収益ー営業外費用=経常利益

・税引前当期純利益
税引前当期純利益=当期に発生した全ての事象を加味した利益
先ほどの経常利益の場合は継続的なのに対して特別利益や特別損失というものは
毎月ではなく単発的、突発的な損益の事。
例:キッチンの故障 店舗売却、株の売却など 
これを全て差し引いて出てくるのが税引前当期純利益

・当期純利益
当期純利益=当期に発生した全ての事象を加味した利益
まとめると
売上高ー売上原価=売上総利益 単純に売上原価の利益
売上総利益ー販管費=営業利益 間接的なコストを引いた利益
営業利益ー営業外損益=経常利益 毎月発生する本業以外の利益
経常利益ー営業外損益=税引前当期純利益 突発的な損益を加味した利益
税引前当期純利益ー法人税=当期純利益 税金など加味した利益

損益計算表:特定の期間における会社の経営の成績表

ただこの図だと先ほどの資生堂のPLがどれかに結びつかない。
でもわかる様になっている。
先ずは資生堂についてイメージをする。
どんなビジネスをしてる?
・化粧品の原価って安いって聞いたなー
・全国のデパートに美容部門を配置してるよね
・CMで女優が多く宣伝してるよなー
・メーカーの利益率ってこんな高いっけ?
と思いつく事をリスト化&検索
となると……
売上原価は安いから③はないな
CMで女優使ったりデパートの賃料と人件費かかるから
販売管理費は掛かってそうだな
上記を踏まえると原価は安いけどコストがかかるから
利益率はそこまで高くないな、となると②が資生堂だな!
といった感じでPLを見ただけで事業の内訳がわかる様になる

ちなみに①はFacebook社
IT企業なので売上原価が安く、また販売管理費もかからない
最終的な利益としては50%近くまで出る。

③はチケットのぴあ
中抜き業社みたいな感じなので仕入れに非常にコストがかかる
販管費に関しては一度EC化して整備してしまえばそこまでかからない。
しかし毎回仕入れが高いので売上は高くても最終的な利益は少ない。

また業界別にPLの比率は似ていたりするので投資などの際も比較検討しやすい。
損益計算書(PL)が書ける事で事業を行う際に事業計画書の作成に役立つ。
融資や出資を受ける際にも自身で書ける事できちんと内訳が説明できる事で信用の獲得につながる。
また投資の際にも事業の内訳が事実上読めることになるので損失を出しにくくなる。

次回 財務スキル PL実践編 実際に20分でPLを作成する

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