【哲学好き】文化進化論

文化進化論

ダーウィン進化論は文化を説明できるか

今日は、文化進化論についての本が気になったので読んでみた。

社会科学

自然科学

文化における進化
信念、着想、態度、技術、知識など社会的に伝達される情報の変化

生物の進化の本質に共通した構造を持っており、ダーウィン的な進化のプロセスとみなせる。言語の変化が生物における種の変化とよく似ていることから「種の起源」

人類学、考古学、心理学、経済学、社会学、歴史学、そして言語学

マクロな世界とミクロな世界

進化論とは、文化における進化や社会における進化によるもの生物学、遺伝子学、生理学、古生物学、生物地理学、文化を進化のに解いた時研究することによって、ミクロを扱う領域、(例えば心理学などの行動科学関連の領域)からマクロを扱う領域に至るまで最年長に渡って分断され続けてきたことが統合される時が来ると。

文化進化論の国際的な統合であり、社会科学における多くの研究パラダイムと異なり、文化進化の研究には英語圏に属さない研究者が数多く参画し、重要な役割を担ってきた。

文化的な種

文化とは何か?

文化は、生命やエネルギーと同じく、多くの人がその厳密な意味を考えないままよく口にする概念の一つ。であり、実のところ文化という言葉は、いくつもの異なる意味で使われている。まずはある集団の特性、特にフランス文化や日本文化というように国民性を示すのに使われている。また新聞の日曜版の文化欄がよい例で、文学、クラシック音楽、美術といったハイカルチャーを意味することもある。また、集団や組織の価値観や慣習を示す場合もある。例えば、2007年に始まった金融危機では、多くの評論家が金融業界には「強欲の文化」がはびこっていると嘆いた。公的資金を投入して、再建中の銀行でCEOが巨額のボーナスを受け取ったことが相次いで発覚したからである。

まず、文化とは何か?

そのことについて分解していきましょう

文化の定義

文化とは、模倣や教育そして言語といった社会伝達を介して他者から習得する情報である。とした時に、ここでの情報は、知識や信条、傾向、規範、嗜好、技術」とした時に広義の情報であり、社会的に習得され、集団内で共有される。遺伝情報がDNA配列に記録されるのに対して、文化の情報は、脳内では、神経の連結パターンとして記録され、体外では、文字、コンピュータ・コード、符号などによって記録される。そして遺伝情報によってタンパク質が作られ、ひいては、手、足、目など体の構造ができるのに対して、文化の情報は、行動、スピーチ、美術品、期間という形で現れる

文化の定義は、日本の子供は日本語の文法や語彙、そして日本人としての規範や習慣を習得して「日本文化」として継承していく。例えば、箸の使い方については、ほとんどの日本の風習で親の真似をして、徐々に教わりながら頭に記憶してそれで箸を使うという行動になっていく。とはいえ、国が同じならば文化も同じというわけではなく、現在、箸を使うという日本の習慣は、各国でも広まっており一方では、同じ日本でも地域によっては風習や価値観が異なってくる。また文化には上位文化と呼ばれる文学や音楽や芸術が含まれるが、ハリウッドの映画スターなどのゴシップもシェイクスピアの作品と同じく文化の一部とも言える。そして模倣や授業によって銀行家から銀行家へ伝わり、彼らの身勝手な行動を招いた模範や慣習も文化に含まれていく。
文化を行動というよりも情報みなすとしても便かが行動に影響しないというわけでもなく。もちろんそれは行動に影響する。でなければ、人間の行動を説明しようとする際に、文化的背景は考慮しなくてもいいということになる。

文化と行動は区別する必要があり、文化の定義に行動を含めると文化の説明が行動という観点に変わってしまう恐れがあるので、有意義な説明にならない。一つの理由としては、行動の原因によるものは文化だけではないということである。文化を文化でないものによって定義するのは便利な方法である。

文化は、親から遺伝的に受け継いだ情報、DNA配列に記録され、タンパク質や体の組織として表出する情報ではなく、また文化は個人的学習によって得る情報でもない。この個人的学習とは独自に行うものであり、第三者の影響は受けない。個人的学習によって得た情報でもない。この個人的学習は独自に行うものであり、第三者の影響は受けない、個人的学習によって得た情報も脳に記憶されるが、文化的な情報とは伝達、習得の仕方が異なるのである。このように文化的情報、遺伝的情報や個人的学習による情報と区別することは重要である。なぜなら、人や集団の行動に他との違いが見られても全てを文化による違いと決め付けるわけにはいかないからだ。例えば飲酒習慣の違いは、元来、文化によることが奥例えばイスラムk教などの宗教は飲酒を禁止しており、また大学の社交クラブや教会の婦人会が飲酒のルールを定めている場合もある。しかし、個人的な学習の結果としておかしくないからあるいは洋物が嫌だから、飲まない人もいる。また、遺伝的違いも影響する。実際、アルコール依存症のリスクを高める遺伝子が見つかっており、この遺伝子を持つ人はアルコール摂取が多いそうだ、また、多くの東アジア人は、アルコールを分解する酵素の遺伝子を持っていないのでお酒をあまり飲まないという可能性がある。

文化進化はラマルク的か

ダーウィン的かネオダーウィン的か

伝達

経路
 垂 直:生物学上の親からの伝達
 斜 め:親世代の他人からの伝達
 水 平:同世代の他人からの伝達
範囲
 1対1:個人から個人
 1対多:多人数教育またはメディアを通じて個人が多くの人に影響を与える
メカニズム
 融合説:連続的な特徴の平均値を採用する
 粒子説:不連続の文化的特徴の、全か無かの伝達

変異

 文化的変異:
     無作為に革新を引き起こす
 誘導された変異:
     個人が自らの認識バイアスによって、情報を修正する

文化選択

 内容バイアス    :
     本質的な魅力に基づいて、優先的に取り入れる
 モデルによるバイアス:
     モデルの特性、例えば社会的地位、年齢、自分との類似などに基づいて優先的に取り入れる
 頻度依存バイアス  :
     頻度、例えば同調(多数派の意見に従いやすい傾向)にも続いて優先的に取り入れる

文化浮動

     文化的変異、無作為の模倣、サンプリング誤差によって起きる、文化的特徴の頻度の無作為な変化

自然選択

     生存と生殖にプラスの影響をする文化的特徴が広まる

移動

 デーム的拡散:
     人が集団から集団へ移動するのに伴って、文化的特徴が広まる
 文化的拡散 :
     文化の伝達により集団の境界を超えて文化的特徴が広まる





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