見るやつと叶えるやつ

 「夢」って言葉、2つの意味がありますよね。

①寝ている時に見る幻覚。
②将来の目標。
(出典:筆者)

 この2つが同じ言葉で表現されるの、かなり嫌じゃないですか?私は嫌です。だって、割と正反対の意味に思えますから。

 ①は「現実」の対義語です。その割には、②では現実世界の話をしています。いや、目標がまだ現実になっていないから「夢」って言ってるのはそうなんですが、現実の延長線上にあるものとして捉えている点がいただけない。

 現実とは一切関係のない、因果関係さえあやふやな世界の話をしたい時、それを「夢」と呼んでしまうと②の意味から現実世界との繋がりを連想してしまう。夢の世界に現実を持ち込んでしまう。私はこれが嫌いです。

 だから私は「将来の夢」という言葉はなるべく「将来の目標」みたいに言い換えるようにしています。五輪に出るアスリートが「夢と言うと現実味がないから目標と言うようにしている」とか言ってるのを見た記憶がありますが、ある意味これと同じです。

 演劇でも同じようなことを考えることがあります。せっかく舞台という非日常的な空間を作っているのに、そこでわざわざ現実の焼き直しをやるのはもったいないと私は思います。マーキュリーの作風は大体ファンタジーなので、その意味ではマーキュリーに入ったのは必然なのかな。マーキュリーは①、プリズムさんは②、綺畸さんは現実をやってるイメージです。

 まあ、夢の捉え方だって演劇の捉え方だって人それぞれですけどね。

23 照明/web 三千院

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