夢は儚く消えるもの?

「夢」は「睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像」(辞書より)を指す言葉ですが、「将来実現させたいと思っている事柄(≒理想)」の意味で使われることもあり、一方で儚いことや頼りにならないことの喩えとして使われることもあります。では、理想とはそのように儚いものなのでしょうか?
理想を追求しようとする人はしばしば「夢みたいなことばかり言って…」のように批判され、理想は多くの場合現実との妥協を余儀なくされその形を変えていくでしょう。その意味では、理想は儚いものとも言えるかもしれません。夢の世界に浸っているだけではそれを実現させる(現実を変化させる)ことはできないのも事実です。しかしそれでも、私は理想を「所詮は夢、儚いもの」と打ち捨てることなく抱き続けることには意味があると思います。それをどのように具現化させていくかの方法については、その都度臨機応変に対応していくべきですが、夢の核心についてはそれとは切り分けて考えるべきなのではないでしょうか。核心を変えずにおくことによって現実の方が徐々に変化していく可能性もあるでしょう。そのような意味では、夢が儚いものとして終わるかどうかはそれを持つ人次第とも言えるかもしれません。

22 照明/音響 水色のイルカ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?